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2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牝馬初仔

2024年 キズナ2歳牝馬産駒 初仔一覧

2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牝馬初仔一覧

2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牝馬初仔一覧

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当サイトでは『2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牝馬初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。

 

まずは父馬キズナについて簡単に紹介します。種牡馬キズナは生涯戦績14戦7勝。主な勝ち鞍には2013年 日本ダービー 【GⅠ】があります。種牡馬としては2023年 安田記念【GⅠ】勝ち馬ソングライン、2021年 エリザベス女王杯 【GⅠ】勝ち馬アカイイト、2020年 チューリップ賞 【GⅢ】勝ち馬マルターズディオサ、2021年フェアリーステークス 【GⅢ】勝ち馬ファインルージュを輩出しています。また、ディープインパクト逝去に伴い、繁殖牝馬の質がレベルアップしたと推察される2023年 2歳産駒世代からは、2024年 共同通信杯 【GⅢ】勝ち馬ジャスティンミラノ、2024年 クイーンカップ 【GⅢ】勝ち馬クイーンズウォークなど、大物産駒の活躍をはじめ、勝ち名乗りを上げる産駒が目立つようになってきました。これらのことから考察するに、種牡馬キズナは一定の特徴・傾向を持つ産駒を輩出するというよりは、繁殖牝馬によって適性・タイプの異なる産駒を輩出する種牡馬と考えることが、いわゆるPOG的に “当たり” と言われる産駒を見極めるポイントになるのかもしれません。当たり産駒を見つけることが、より一層難しい初仔ではありますが、種牡馬キズナも生産・育成したノースヒルズ産の2頭に加えて、バスラットレオン、スマートリアンと2頭のオープン馬を生産・育成した三嶋牧場の1頭について考察を進めていきます。

 

ガールクラッシュ(ノイーヴァ2022)

ガールクラッシュ

ガールクラッシュ

ガールクラッシュの母馬ノイーヴァは米国産で、父馬Temple City、母馬Malibu Pierの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は17戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としての実力は左程高くなかったと思われます。

 

血統背景を見てみると、ガールクラッシュの母父Temple Cityは主に米国芝中距離のレースで実績を残しましたが、重賞タイトルはダート重賞の2010年 クーガーザセカンドH 【GⅢ 12.0F】でした。一方、2代母Malibu Pierも芝コースの中距離重賞で3勝、ダートGⅠでも2着の実績を残しています。父も母も芝、ダートの両方で実績を残していますので、ガールクラッシュのコース適性がどちらに現れるのか、予測は難しいところです。

 

しかし、ガールクラッシュの2代母Malibu Pierからは2022年 共同通信杯 【GⅢ】勝ち馬ダノンベルーガの母馬コーステッドも輩出されています。繁殖牝馬コーステッドはダノンベルーガ(初仔)以外にも2023年 サウジアラビアRC 【GⅢ】2着に入線した高素質馬ボンドガールも輩出しており、日本で抜群の繁殖成績を築き上げようとしています。名繁殖牝馬としての地位を築き上げようとしているコーステッドの半妹であるノイーヴァから重賞戦線で活躍できるような産駒が出てきたとしても何ら不思議なことではありません。

 

ディンプルフェイス

(ストレプトカーパス2022)

ディンプルフェイス

ディンプルフェイス

ディンプルフェイスの母馬ストレプトカーパスは米国産で、父馬War Front、母馬Togetherの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は3戦0勝。1勝もできませんでしたので、競走馬としての能力は高くなかったと考えられます。血統背景を見てみると、ディンプルフェイスの母父War Frontは大種牡馬ダンチヒ晩年の傑作と言われた種牡馬で、日本ではデクラレーションオブウォー、アメリカンペイトリオットの父馬として知られています。一方、ディンプルフェイスの2代母Togetherは愛国産のサラブレッドで、GⅠタイトルは1つだけですが、欧州芝マイルを中心とした距離のGⅠで2着に5回も入線した超一流の競走馬でした。超一流の種牡馬の父馬と超一流の競走馬だった母馬の配合で生まれた母馬ストレプトカーパスの血統レベルは高く、血統レベルの高い母馬から生まれてきたディンプルフェイスが好走しても何ら不思議ではありません。

 

レネーズタイタン2022

レネーズタイタン2022

レネーズタイタン2022

レネーズタイタン2022の母馬レネーズタイタンは米国産で、父馬Bernstein、母馬タイタンクイーンの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は12戦2勝。2勝しかしていませんが、うち1勝は2013年 米サンタアイネスS 【GⅡ ダ7.0F】です。レネーズタイタンは重賞タイトルを獲得した優秀な競走馬でしたが、注目すべきは、競走成績よりも、その血統背景でしょう。レネーズタイタンの母馬タイタンクイーンは、レネーズタイタンの他にも、Fashion Alert、ストロングタイタン、ギルテッドミラーと計4頭の重賞ウイナーを輩出している超優秀な繁殖牝馬です。その仔出しの優秀さがレネーズタイタンに伝わっていれば、初仔から重賞戦線で活躍するような産駒が登場しても何ら不思議ではありません。

 

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2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牡馬初仔

2024年 キズナ産駒 2歳初仔 牡馬一覧

2024年 キズナ牡馬産駒 初仔一覧

2024年 キズナ牡馬産駒 初仔一覧

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当サイトでは『2024年 POGドラフト キズナ産駒 2歳牡馬初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。

 

まずは父馬キズナについて簡単に紹介します。種牡馬キズナは生涯戦績14戦7勝。主な勝ち鞍には2013年 日本ダービー 【GⅠ】があります。種牡馬としては初年度産駒から2022年 阪神大賞典 【GⅡ】勝ち馬ディープボンド、2023年 シリウスステークス 【GⅢ】勝ち馬ハギノアレグリアス、2021年 函館スプリントステークス 【GⅢ】勝ち馬ビアンフェが、2年目産駒からは2021年 ニュージーランドトロフィー 【GⅡ】勝ち馬バスラットレオンなど、芝、ダート、長距離から短距離路線まで、多種多様なタイプの産駒を輩出しています。また、ディープインパクト逝去に伴い、繁殖牝馬の質がレベルアップしたと推察される2023年 2歳産駒世代からは、2024年 共同通信杯 【GⅢ】勝ち馬ジャスティンミラノ、2024年 クイーンカップ 【GⅢ】勝ち馬クイーンズウォークなど、大物産駒の活躍をはじめ、勝ち名乗りを上げる産駒が目立つようになってきました。

 

これらのことから考察するに、種牡馬キズナは一定の特徴・傾向を持つ産駒を輩出するというよりは、繁殖牝馬によって適性・タイプの異なる産駒を輩出する種牡馬と考えることが、いわゆるPOG的に “当たり” と言われる産駒を見極めるポイントになるのかもしれません。当たり産駒を見つけることが、より一層難しい初仔ではありますが、毎年、クラシック戦線で活躍する有力馬を輩出しているノーザンファーム生産の3頭について考察してみます。

 

グラフレナート(ヴィルデローゼ2022)

グラフレナート

グラフレナート

母馬ヴィルデローゼはノーザンファームの生産馬で、父馬エンパイアメーカー、母馬ブルーメンブラットの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は21戦3勝。重賞レースへの出走経験はなく、競走馬としては大きな実績を残せませんでした。グラフレナートの血統背景を見てみると、2代母に2008年 マイルチャンピオンシップ 【GⅠ】勝ち馬ブルーメンブラットの名前があります。パワー型で、鈍重さが残るタイプが多い印象のキズナ牡馬産駒ですが、グラフレナートが2代母ブルーメンブラットのスピード、切れ味を受け継いでいるならば、重賞戦線で活躍するような産駒に育つかもしれません。

 

エリキング(ヤングスター2022)

エリキング

エリキング

母馬ヤングスターはオーストラリア産で、父馬High Chaparral、母馬Starspangledの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は26戦4勝。主な勝ち鞍は2018年 BRCクイーンズランドオークス 【GⅠ 芝2200m】です。エリキングの血統背景を見てみると、3代母に英愛オークス【GⅠ】をはじめ、GⅠを5勝し、1992年ジャパンカップ 【GⅠ】 6着入線の名牝User Friendlyの名前がありますし、更に母系にはSadler’s Wells、デインヒルといった超一流種牡馬の血も入っています。エリキングは世界的な血統背景を有した繁殖牝馬の仔であることに加え、国内トップクラスのノーザンファームで育成されていますので、POGで特筆すべき活躍をしても、何ら驚くべきことではありません。

 

フロンティエール

(ブレステイキングルック2022)

フロンティエール

フロンティエール

母馬ブレステイキングルックは英国産で、父馬Bated Breath、母馬Love Your Looksの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は18戦6勝。主な勝ち鞍は2019年 英セプターS 【GⅢ 芝1400m】、2020年 仏モートリー賞 【GⅢ 芝1200m】です。母馬ブレステイキングルックはGⅠ勝ちこそ成し遂げることができませんでしたが、短距離重賞を2勝し、重賞戦線で活躍したサラブレッドでした。しかし、血統背景を見てみると、母系には特筆すべき活躍を見せた馬はおらず、血統的には上記2頭と比べるとレベルの見劣り感が否めません。フロンティエールが活躍を予見する糸口を見つけるとするならば、鈍重さが残るタイプが多い印象のキズナ牡馬産駒ですので、短距離路線で活躍した母馬の特徴を受け継いでいることが条件となるでしょう。

 

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2024年POGドラフト ブリックスアンドモルタル産駒2歳初仔

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。

 

まずは父馬ブリックスアンドモルタルについて紹介します。ブリックスアンドモルタルはストームキャット系種牡馬で、競走馬としての生涯戦績は13戦11勝。2019年 BCターフ 【GⅠ】を含む芝中長距離GⅠを計5勝し、同年 米年度代表馬に選出された超一流の競走馬でした。競走馬引退後は日本に導入され、初年度産駒である2023年2歳馬からは出世レースの1つであるサウジアラビアRC 【GⅢ】を快勝したゴンバデカーブースを輩出しています。

 

ブリックスアンドモルタルの秀逸な競走成績、芝適性に加えて、日本の繁殖牝馬に種付けしやすい血統構成でもあることからか、ブリックスアンドモルタルの2024年2歳馬の血統登録頭数は129頭で、初年度産駒と同程度の産駒数が血統登録されています(初年度127頭)。中でも社台ファームは49頭(初年度27頭)と生産数自体を増やしていますし、他の生産者とは一線を画す頭数の生産馬が血統登録されており(ノーザンファーム生産の2024年血統登録数は13頭)、更には種付けされた繁殖牝馬の質も高いように思われます。ブリックスアンドモルタルを種牡馬として成功させようとする社台ファームの並々ならぬ決意が窺い知れます。2024年は既に優秀な繁殖実績を残している母馬からもブリックスアンドモルタル産駒2歳馬が輩出されますが、それらは他のPOGメンバーと競合する可能性も高いでしょう。他メンバーを差し置いて、優秀なブリックスアンドモルタル産駒を獲得するための戦略の1つとして、ブリックスアンドモルタル産駒初仔の獲得を検討してみてはいかがでしょうか。その検討の一助となるよう、独断と偏見で選んだブリックスアンドモルタル産駒3頭を紹介します。

 

2024年ブリックスアンドモルタル牡馬産駒2歳初仔一覧

2024年ブリックスアンドモルタル牡馬産駒2歳初仔一覧

2024年ブリックスアンドモルタル牝馬産駒2歳初仔一覧

2024年ブリックスアンドモルタル牝馬産駒2歳初仔一覧

カラクレナイ2022(牡)

母馬カラクレナイは社台ファームの生産馬で、生涯戦績は26戦4勝。主な勝ち鞍は2017年 フィリーズレビュー 【GⅡ】です。2歳10月 京都競馬場 芝1400mの新馬戦でデビューするも、初戦は2着。続く未勝利戦を勝利した後、3連勝でフィリーズレビューを制覇し、桜花賞では4着入線の実績を残しました。

 

配合相性のヒントを探るべく、父馬ブリックスアンドモルタル×母父ローエングリンの配合を探してみたところ、同配合の産駒はカラクレナイ2022以外に1頭しかいませんでしたが、その1頭は現時点で1勝もできていませんでした(2024年1月1日時点)。

 

母馬カラクレナイ自身は2歳から重賞戦線で活躍する早熟性を持っていましたし、デビュー戦時の馬体重は482kgと恵まれた馬格を有していましたので、それらが本馬に受け継がれているならば、POG期間内での活躍も見込めるでしょう。

 

リバティハイツ2022(牡)

母馬リバティハイツも社台ファームの生産馬で、生涯戦績は22戦3勝。主な勝ち鞍は2018年 フィリーズレビュー 【GⅡ】です。リバティハイツは2歳12月に競走馬デビュー。デビュー戦時の馬体重は452kgでした。デビュー戦は3着に敗れ、続く未勝利戦で初勝利を飾りました。続く1勝クラスを取りこぼしてしまった後、フィリーズレビューを勝って、桜花賞に駒を進め、桜花賞は6着という結果でした。競走馬デビューの時期はやや遅めではありましたが、POG期間内に重賞勝利を飾って、牝馬クラシックを賑わせた存在でした。

 

配合相性のヒントを探るべく、父馬ブリックスアンドモルタル×母父キングカメハメハの配合を探してみたところ、初年度産駒は該当馬が11頭(社台ファーム生産4頭)、2年目産駒は16頭(社台ファーム生産4頭)でした。初年度産駒該当馬11頭の内、1勝したのはクランフォード1頭だけでした。一方、母系を遡ってみると、本馬の8代母にCrystal Palaceの名前があります(遡りすぎ??)。Crystal Palaceを祖として広がる牝系からは、イギリスを中心としてヨーロッパ各地でクラシックホースが輩出されており、日本でも2017年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】勝ち馬のダノンプレミアムが輩出されています。

 

父馬ブリックスアンドモルタルと相性の良い配合というのは、まだ明らかになっていませんが、母馬リバティハイツはPOG期間内に結果を出した競走馬でしたので、その傾向が産駒に伝わる、もしくはリバティハイツが仔出しの優秀な繁殖牝馬であるならば、POG期間内での活躍も期待できるでしょう。

 

デサフィアンテ2022(牝)

母馬デサフィアンテはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は13戦0勝。1勝も上げることができずに繁殖入りしています。本馬の母父はキングカメハメハですので、配合相性についての考察はリバティハイツ2022と同じ内容になります。

 

そこで、本馬とリバティハイツ2022の違いに注目してみたいと思います。上述したように本馬とは母父が同じですので、7/8同血ということになり、2頭の違いは牝系の違いということになります。2頭の血統表を見比べてみると、リバティハイツ2022の血統表の牝系には日本で馴染みのある種牡馬が少ない一方で、本馬の血統表にはサンデーサイレンス、トニービンといった少し前に日本で全盛を誇った種牡馬が名前を連ねています。血統背景だけを見れば、日本の馬場にあった産駒が輩出されそうな血統背景という点では本馬の方に分があり、世界的なレベルでの血筋の良さという点ではリバティハイツ2022の方に分があります。これがブリックスアンドモルタルとの配合によって、どのような違いとなって表れるのか、2頭の競走馬デビューとその後の戦績が大いに気になるところです。

 

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2024年POGドラフト ドゥラメンテ産駒2歳初仔

2024-2025シーズン

ドゥラメンテ産駒2歳初仔

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。

 

まずは、父馬ドゥラメンテについて簡単に紹介します。ドゥラメンテはキングカメハメハ系種牡馬。生涯戦績は9戦5勝。母系にはサンデーサイレンスの血と女傑エアグルーヴの血が入っている”超“の付く良血馬で、主な勝ち鞍には2015年 皐月賞 【GⅠ】、同年 日本ダービー 【GⅠ】の牡馬クラシック2冠があります。また、種牡馬としてもGⅠ4勝のタイトルホルダー、牝馬クラシック2冠馬スターズオンアース、牝馬クラシック3冠馬のリバティアイランドなど、GⅠウイナー、重賞ウイナーを何頭も輩出している優秀な種牡馬です。2021年に逝去してしまったため、2018年-2022年の僅か5世代しか産駒を出していませんが、複数のスターホースを輩出していることからも、種牡馬としての能力が高かったことが窺い知れます。それではラストクロップとなる2024年2歳産駒初仔について、独断と偏見で選んだ3頭の紹介を進めていきます。

 

2024年ドゥラメンテ産駒2歳初仔一覧

2024年ドゥラメンテ産駒2歳初仔一覧

2024年ドゥラメンテ産駒2歳初仔一覧

エスポワール2022

母馬エスポワールはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は12戦4勝。2019年 ターコイズステークス 【GⅢ】2着、同年 中山牝馬ステークス 【GⅢ】3着の実績がありますが、重賞タイトルには手が届きませんでした。母馬の競走能力は超一流とまでは言えませんが、重賞戦線で活躍できるレベルの競走能力は持っていたと考えられます。

 

血統的背景を見てみると、本馬の4代母にバレークイーンの名前があります。バレークイーンを祖とする牝系からは1996年 日本ダービー 【GⅠ】馬フサイチコンコルド、2007年 皐月賞馬ヴィクトリーをはじめ、多くの重賞ウイナーが輩出されていますので、本馬は活気あふれる優秀な血統背景を持つサラブレッドと言えます。

 

繁殖能力という視点で見てみると、本馬の2代母スカーレットは、エスポワール以外にも2017年 青葉賞 【GⅡ】勝ち馬のアドミラブルを輩出している優秀な繁殖牝馬です。また、母馬エスポワールの半姉イサベルはフアナ、アールドヴィーヴルといった重賞入着馬を輩出している優秀な繁殖牝馬ですので、エスポワールも優秀な繁殖牝馬である可能性が高いと考えます。

 

最後に、配合相性を見てみます。2021年産(現3歳馬)までを対象に父馬ドゥラメンテ×母父オルフェーヴルの配合を調べてみると、対象馬はドゥラエレーデ1頭だけでした。サンプル数が少ないことを考慮せねばなりませんが、ドゥラエレーデは2022年 ホープフルステークス 【GⅠ】の勝ち馬ですので、配合相性は悪いとは言えません。血統的な優秀さと配合相性の良さから、本馬はPOGでの指名候補となり得る存在だと考えます。

 

ノーブルカリナン2022

母馬ノーブルカリナンは社台ファームの生産馬で、生涯戦績は20戦3勝。重賞での実績は乏しく、競走能力は一流と呼べるほどではなかったようです。

 

ノーブルカリナン2022の5代血統表を見てみると、本馬の4代母にNoble Pearlの名前があります。Noble Pearlは1998年 伊グランクリテリウム 【GⅠ 芝1600m】の勝ち馬です。また、Noble Pearl産駒の1頭(本馬の3代母)ノーブルステラは重賞を4勝しており、この牝系からは優秀な競走馬が輩出されています。

 

配合相性という視点からノーブルカリナン2022を見てみます。2021年産(現3歳馬)までを対象として、ノーブルカリナン2022と同じ父馬ドゥラメンテ×母父ディープインパクトの配合を調べてみたところ、該当馬は計24頭いました。該当馬24頭の中で最高戦績を上げているのは2019年産ロジマンボで、最高戦績は2023年12月に勝利を上げた3歳2勝クラスになります。BMSトップレベルの種牡馬ディープインパクトとの配合という点から見ると、物足りない実績と言えます。父馬ドゥラメンテ×母父ディープインパクトの配合相性は決して良いとは言えないと考えます。

 

ムーンファイヤー

(グラディーヴァ2022)

母馬グラディーヴァはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は9戦2勝。重賞での実績は2019年 紫苑ステークス 【GⅡ】10着のみでしたので、グラディーヴァ自身の競走能力は高いわけではなかったようです。

 

ムーンファイヤーの5代血統表を見てみると、4代母にエアグルーヴの名前があります。エアグルーヴは自身も1996年オークス 【GⅠ】、1997年天皇賞(秋)のGⅠ2勝の一流の競走馬であったことに加え、エアグルーヴを祖とする牝系からはGⅠウイナー、重賞ウイナーが数多く輩出されており、優秀な競走能力を仔に伝えている優秀な牝系を形成しています。

 

配合相性という視点でムーンファイヤーを見てみます。2021年産(現3歳馬)までを対象として、ムーンファイヤーと同じ父馬ドゥラメンテ×母父ハービンジャーの配合を調べてみたところ、該当馬は計14頭でした。該当馬14頭の内、最高戦績を上げているのは2023年江の島ステークス(3勝クラス)勝ち馬のドゥラドーレスと2023年大原ステークス(3勝クラス)勝ち馬のゴールドエクリプスの2頭です。該当馬14頭中2頭が3勝クラスで勝ち名乗りを上げていますので、配合相性は悪いわけではないのですが、配合相性が良いとまで言い切る程ではありません。POGで指名するには一抹の不安が残ります。

 

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2024年POGドラフト スワーヴリチャード産駒2歳初仔

2024-2025シーズン

スワーヴリチャード産駒2歳初仔

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、独断と偏見で選んだ2024年スワーヴリチャード産駒2歳初仔を考察してみます。

 

まずは、父馬スワーヴリチャードについて簡単に紹介します。スワーヴリチャードはサンデーサイレンス系の種牡馬でハーツクライの直仔です。生涯戦績は19戦6勝。主な勝ち鞍には2018年大阪杯 【GⅠ】、2019年 ジャパンカップ 【GⅠ】があります。種牡馬としては2023年2歳馬が初年度産駒となりますが、初年度産駒からホープフルステークス 【GⅠ】を牝馬として初めて制覇したレガレイラ、京王杯2歳ステークス 【GⅡ】勝ち馬のコラソンビート、新馬戦を好内容で快勝したショーマンフリート等、素質馬が輩出されています。初年度産駒の活躍により注目度が急上昇した2024年スワーヴリチャード産駒2歳馬の初仔について紹介を進めていきます。

 

2024年スワーヴリチャード産駒

2歳初仔一覧

2024年スワーヴリチャード産駒2歳初仔一覧

2024年スワーヴリチャード産駒2歳初仔一覧

パールデュー2022

母馬パールデューはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は8戦3勝。3勝しかしていませんし、重賞での競走実績はありませんので競走馬としては大きな活躍はしていません。血統的背景を見てみると、本馬の2代母ブルーメンブラットは2008年マイルチャンピオンシップ 【GⅠ】勝ち馬で、マイルを中心に重賞戦線を賑わせたサラブレッドでした。また、4代母のBlue Canoeを祖として広がる牝系からは、ブルーメンブラットの他にも1985年 BCマイル 【GⅠ】勝ち馬のCozzeneやGⅠを7勝しているテイエムオペラオー等、重賞ウイナー、重賞活躍馬が何頭も輩出されています。配合相性に注目して見ると、初年度産駒1世代ではありますが、父馬スワーヴリチャード×母父キングカメハメハの組み合わせは現時点で5頭。まだ1頭も勝ち名乗りを上げていません。BMSランキング上位のキングカメハメハですが、種牡馬スワーヴリチャードとの配合相性には疑問が残ります。

 

マルーンエンブレム2022

母馬マルーンエンブレムは社台コーポレーション白老ファームの生産馬で、生涯戦績は0戦0勝。競走馬としての能力の程は不明です。血統背景を見てみると、本馬の2代母に2008年 秋華賞 【GⅠ】勝ち馬のブラックエンブレムの名前があります。ブラックエンブレムはGⅠウイナーとして活躍したのみならず、繁殖牝馬としても2014年 札幌2歳ステークス 【GⅢ】勝ち馬ブライトエンブレム、2019年サンスポ賞フローラステークス 【GⅡ】勝ち馬ウィクトーリア、2017年 新潟記念 【GⅢ】2着及び同年 エプソムカップ 【GⅢ】2着のアストラエンブレムを輩出しています。配合相性について見てみると、初年度産駒1世代ですが、父馬スワーヴリチャード×母父オルフェーヴルに該当する配合は2頭。その内1頭は京王杯2歳ステークス 【GⅡ】勝ち馬のコラソンビートです。残る1頭、キープソーキュートは2023年末時点で2戦0勝(8着、10着)。戦績は芳しくありません。どちらの傾向を信じるかは皆様にお任せしますが、競走馬としても繁殖牝馬としても優秀だったブライトエンブレムの血と初年度産駒から重賞ウイナーを複数輩出したスワーヴリチャードの配合の本馬には大きな期待がかかっていると思われます。

 

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2024年 POGドラフト エピファネイア産駒 2歳初仔

2024-2025シーズン

エピファネイア産駒2歳初仔

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、独断と偏見で選んだ2024年エピファネイア産駒2歳初仔を考察してみます。

 

まずは父馬エピファネイアについて簡単に紹介します。種牡馬エピファネイアは生涯戦績14戦6勝。主な勝ち鞍には2013年菊花賞【GⅠ】、2014年ジャパンカップ【GⅠ】があります。種牡馬としては初年度から3冠牝馬のデアリングタクトを輩出。2年目産駒からは年度代表馬に輝いたエフフォーリアを輩出。3年目産駒からは2歳女王のサークルオブライフを輩出している次期リーディングサイアーの有力候補です。古馬になってからの成長力に疑問が持たれているエピファネイア産駒ですが、POGには関係ありません。5年目産駒からは、どのような大物が輩出されるのか、2023年2歳エピファネイア初仔産駒について紹介を進めていきます。

 

2024年エピファネイア産駒初仔

2歳牡馬一覧

2024

アーモンドアイ2022

母馬アーモンドアイはGⅠ9勝の超名牝。類い稀な競走能力を持っていたサラブレッドでした。血統的な視点から2021年産までの父馬エピファネイア×母父ロードカナロアの配合を見てみると、同配合で生まれたサラブレッドは全部で4頭。その4頭の内、2023年12月31日までに競走馬デビューしたのは2頭。その内1頭が1勝を上げており、もう1頭は未勝利です。該当馬の頭数が少ないため、配合相性について確たることは言えませんが、ニックスと呼べるほどの配合相性を示す実績は得られていません。しかし、母馬の活躍ぶりを見る限り、POGで人気することは間違いなく、ドラフト上位で指名せねば獲得は難しいでしょう。

 

ダノングレース2022

母馬ダノングレースはディープインパクト産駒のサラブレッドで、生涯戦績は18戦4勝。重賞レースでは2019年福島牝馬ステークス【GⅢ】3着が最高実績です。血統的な背景を見てみると、ダノングレースの半弟にはGⅡを2勝しているサトノグランツ、弥生賞【GⅡ】2着、ホープフルステークス 【GⅠ】3着入線実績のあるワーケアがいます。配合相性の点から2021年産までの父馬エピファネイア×母父ディープインパクトの配合を見てみると、同配合で生まれたサラブレッドは全部で95頭。95頭の内、重賞を勝ったのは2021年 アメリカジョッキークラブカップ 【GⅡ】勝ち馬のアリストテレス1頭だけで、ニックスと呼ぶには物足りない繁殖実績しかありません。本馬は配合的な妙味はないものの、優秀な母系の出身ですので、一発があっても何ら不思議ではありません。

 

プリモシーン2022

本馬の2代母モシーンは豪GⅠを4勝している超一流の競走馬。また、本馬の母プリモシーンも重賞を3勝している優秀な競走馬でした。2代母、母馬ともに重賞ウイナーに輝いていることから、この母系には優秀な競走能力を上手く後の世代へと伝える特性があるのかもしれません。この仮説が成り立つようであれば、本馬にも優秀な競走能力が伝えられていると考えられます。ただし、ダノングレース2022の項でも触れたように、父馬エピファネイア×母父ディープインパクトの配合相性は良いとは言えませんので、配合相性よりも優秀な競走能力を伝える力が勝っているならば、本馬のPOG期間内での活躍があるかもしれません。

 

2024年エピファネイア産駒初仔

2歳牝馬一覧

2024エピファネイア牝馬産駒初仔一覧

2024エピファネイア牝馬産駒初仔一覧

サラキア2022

本馬の2代母サロミナは2012年 独オークス 【GⅠ】勝ち馬。また、本馬の母サラキアは2020年 アイルランド府中牝馬ステークス 【GⅢ】1着、同年 有馬記念 【GⅠ】2着、同年 エリザベス女王杯 【GⅠ】2着の実績を残しています。2代母、母馬ともに重賞ウイナーに輝いており、優秀な競走能力を上手く後の世代へと伝える特性を有していると思われます。特に2代母サロミナは、サラキア以外にも2019年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】勝ち馬のサリオスをはじめ、重賞戦線で活躍する産駒を複数輩出している名繁殖牝馬です。本馬の母父はディープインパクトですので、配合相性に一抹の不安は残りますが、高い競走能力を伝えていく繁殖能力がサラキアにも受け継がれているならば、初仔となる本馬の活躍も十分に期待できると考えます。

 

ノーブルスコア2022

本馬の母ノーブルスコアは通算成績12戦1勝。1勝しかしていませんが、桜花賞トライアル2019年 チューリップ賞 【GⅢ】3着に入線しています。母馬ノーブルスコアの競走実績は一流とは言えませんが、2代母ファイナルスコアは伊リディアシオ賞 【GⅠ】を勝った一流の競走馬でした。また、3代母のHoly Moonを祖として広がる牝系からは2018年 愛オークス 【GⅠ】、同年 ヨークシャーオークス 【GⅠ】勝ち馬のSea of Classをはじめ、重賞ウイナー、重賞入着馬が何頭も輩出されています。上述したダノングレース2022も同じ牝系のサラブレッドです。本馬の母父はディープインパクトですので、エピファネイアとの配合相性には一抹の不安がありますが、優秀な血統背景を持っていることに加え、母馬ノーブルスコアには2年連続エピファネイアが種付けされていることから、本馬のデキが良かった可能性が高いと考えられますので、POG的にも有力な1頭になると考えます。

 

ロサグラウカ2022

本馬の母馬ロサグラウカは生涯戦績15戦4勝。競走馬としては大きな実績は残せませんでしたが、血統的には、本馬の3代母ローズバドの属する牝系は “薔薇一族” と呼ばれており、活躍馬が何頭も輩出されています。近年、薔薇一族からの活躍馬輩出には陰りがありますが、2022年にスタニングローズが秋華賞 【GⅠ】を制し、久しぶりに薔薇一族の名前を高める活躍を見せてくれました。そして、2021年産の産駒までを対象に配合相性を見てみると、父馬エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせは72頭いますが、重賞ウイナーは牝馬クラシック3冠のデアリングタクトと2022年アイルランド府中牝馬ステークス 【GⅢ】勝ち馬のイズジョーノキセキの2頭でした。母父ディープインパクトとの配合より相性は良さそうですが、BMSランキング上位のキングカメハメハとの配合と考えれば、やや物足りない実績ではないでしょうか。牝系の質は高いのですが、配合的にはやや不安が残ります。

 

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確率論で考えるPOG ~ ノーザンファーム・社台ファームの種付け戦略(2021年産世代) ~

2023年の2歳馬の世代からディープインパクト産駒が1頭もいなくなります。11年連続でリーディングサイアーランキングトップに君臨した種牡馬ディープインパクトの産駒がいた頃は、『ディープインパクト産駒の中から“当たり”を引くこと』が勝利への近道でした。しかし、ディープインパクト亡き今、その手法は取れなくなってしまいました。

 

そこで、新たな勝利への近道を探さねばなりませんが、POGファンの皆様ならば、2012年から生産者リーディングトップに君臨しているノーザンファームの生産馬の中から選ぶという手法を取るのではないでしょうか。質・量ともに他の追随を許さないほどの圧倒的な生産実績を残してきたノーザンファームの生産馬の中から、2023年 - 2024年シーズンも2歳重賞戦線を賑わす競走馬が輩出されてくることでしょう。しかし、毎年何百頭と生産しているノーザンファームの競走馬の中から、“当たり”を引くのは、これまた難しいことではあります。ただし、探し当てるのが難しいからと諦めてしまってはいけません。

 

ノーザンファームは圧倒的な質・量の種牡馬と繁殖牝馬を繋養・所有していますので、ノーザンファームの種付け戦略が、その年の2歳リーディングサイアーランキング及び2歳戦の戦績にも大きく影響します。ノーザンファームの種付け戦略を読み解くことは、POGでの勝利に近づくことにも繋がります。しかし、ノーザンファームの当事者でない我々が、それを知る術はないので、ノーザンファームの行った繁殖の結果から、その戦略を読み取る手法を取りたいと思います。

 

ノーザンファームの種付け戦略

下記表は2023年4月29日時点で血統登録のあるノーザンファーム生産馬頭数を種牡馬別にランキング化したものです。

ノーザンファーム

ノーザンファーム

2021年に誕生したノーザンファーム生産馬の中で、最も産駒の血統登録数の多い種牡馬はモーリスでした。産駒数は50頭です。種付けされた繁殖牝馬の質も考慮すべき点かと思いますが、確率論的な視点から見れば、血統登録されたモーリス産駒から大物が輩出される可能性が最も高いと考えられます。

 

これまでのモーリス産駒の代表的な活躍馬には2023年 産経大阪杯 【GⅠ】 勝ち馬のジャックドール、2022年 エリザベス女王杯 【GⅠ】 勝ち馬のジェラルディーナ、2021年 スプリンターズステークス 【GⅠ】 勝ち馬のピクシーナイトがいます。産駒の距離適性はマイル~中距離。馬場適性としては、ダート重賞の勝ち馬よりも芝の重賞の勝ち馬の方が多く誕生しているので、芝適性の方が高いようです。ただし、ダート戦であっても、脚抜けの良くなる稍重馬場では比較的高い勝率を示すデータも存在します。

 

また、成長スピードという点で見てみると、ジャックドールやジェラルディーナの活躍は古馬になってからのものなので、成長スピードは稍遅いと考えられますし、POG的には不安な点でもあります。

 

新種牡馬に目を向けてみると、レイデオロ産駒が39頭、ニューイヤーズデイ産駒が25頭、スワーヴリチャード22頭、ブリックスアンドモルタルが20頭となっています。新種牡馬の特徴は走ってみるまでわかりませんが、日本でトップクラスのノーザンファームがディープインパクト亡き後の後継種牡馬を探していると仮定するならば、種付け頭数の多さ、血統登録頭数の多少が、その戦略を裏付けるデータとなっている可能性があります。

 

『 血統登録数の多さ=ノーザンファームの主要種牡馬 』という図式が成り立つならば、POG的には、血統登録馬数の多い種牡馬産駒の中から、POG指名馬を選ぶことに意味はありますし、指名馬の順位付けの参考にもなるのではないでしょうか。

 

社台ファームの種付け戦略

ここまでノーザンファームの種付け戦略について見てきましたが、もう1つ触れておきたいことがあります。ここ2,3年、かつての生産者リーディングトップであった社台ファーム生産馬の活躍が目に付くようになりました。かつての王者の巻き返しが始まっています。そこで、社台ファームの種付け戦略についても同じ手法で読み取ってみたいと思います。

社台ファーム

社台ファーム

登録血統数が最も多かったのは、新種牡馬ブリックスアンドモルタルで、その数は27頭です。2番目はキズナとマインドユアビスケッツで、24頭です。続いてイスラボニータが21頭、エピファネイア17頭、ロードカナロア16頭となっています。当たり前と言えば当たり前なのですが、ノーザンファームの種付け戦略とは明らかに異なります。活躍馬の台頭が目に付くようになった社台ファームですので、これまで社台ファームの生産馬を敬遠してきたPOGプレイヤーの方々も、今年あたりからは社台ファーム生産馬の指名を検討されていることと思います。その際の参考情報になれば幸いです。

 

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2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるレイデオロ産駒初仔 ~

レイデオロ産駒初仔(牡馬)

レイデオロ産駒初仔(牡馬)

種牡馬レイデオロについて

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になる〇〇産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではレイデオロ産駒を取り上げます。

 

まずは父馬レイデオロについて簡単に紹介します。

種牡馬レイデオロはキングカメハメハ系種牡馬で、生涯戦績は17戦7勝。主な勝ち鞍には2017年日本ダービー【GⅠ】、2018年天皇賞(秋)【GⅠ】があります。2023年デビューの2歳馬が初年度産駒になる新種牡馬です。初年度産駒ということに加えて初仔になりますので、未知数の塊のような存在ですが、血統的にはサンデーサイレンスの血が一滴も入っていませんので、良質なサンデーサイレンス系繁殖牝馬との配合で大物が生まれてくるかもしれません。また、BMSにディープインパクトを持つ産駒は、ウインドインハーヘアの牝馬クロスが発生する点も注目すべきポイントです。それでは気になる2023年2歳レイデオロ初仔産駒について紹介を進めていきます。

 

馬名:ショウナンハウル(牡)

父馬:レイデオロ、母馬:リンフォルツァンド、母父:ディープインパクト

母馬リンフォルツァンドはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は7戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できておらず、重賞出走の経験すらありません。ちなみにリンフォルツァンドのデビュー戦時の馬体重は466kg、初勝利時の460kgでした。馬格が小さいという訳ではなかったようです。

 

血統背景を見てみると、ショウナンハウルの4代母にLuv Luvin'の名前があります。Luv Luvin'は欧州のマイル戦線を中心に活躍馬が輩出されている牝系で、2008年 英・愛2000ギニ―をはじめ、GⅠを4勝したHenrythenavigator, 2013年米BCターフ【GⅠ】, 英2000ギニ―【GⅠ】勝ち馬のMagician, 2017年、2018年の米BCターフスプリント【GⅠ】を連覇したStormy Liberal等、何頭もの重賞ウイナー、重賞活躍馬が出ています。また、ショウナンハウルの2代母にリッスンの名前があります。リッスンは2007年英フィリーズマイル【GⅠ】勝ち馬です。また繫殖牝馬としても、2015年ローズステークス【GⅡ】勝ち馬タッチングスピーチの他、2016年東京スポーツ杯2歳ステークス【GⅢ】、2017年共同通信杯【GⅢ】でとも3着入線のムーヴザワールド、2019年菊花賞【GⅠ】2着のサトノルークスを輩出しています。

 

ショウナンハウルは、優秀な血統背景を持っており、既に馬名も決定。更に入厩予定厩舎が明らかになっている点はPOG的にはプラスです。いつ優秀な血統が花開いても、何ら不思議はありません。

 

馬名:フォルガイル(牡)

父馬:レイデオロ、母馬:アディクション、母父:ハーツクライ

母馬アディクションはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は7戦0勝。アディクションは1勝もあげることなく繁殖入りしました。

 

血統背景を見てみると、2代母のアディクティドは2009年 独 シュヴァルツゴルトレネン【GⅢ】勝ち馬です。競走馬として重賞ウイナーとなったアディクティドは繁殖牝馬としても、マイル重賞を2勝しているクルーガー、2020年フジテレビ賞スプリングステークス 【GⅡ】3着入線のサクセッションを輩出しています。なお。クルーガー、サクセッションはともにキングカメハメハとの配合で生まれた牡馬でした。2代母のアディクティドはキングカメハメハとの配合相性が良かったのでしょう。

 

キングカメハメハとの配合相性の良かったアディクティドの血を継ぐ母馬アディクションとキングカメハメハ系種牡馬レイデオロとの配合で生まれた本馬。果たして配合相性のほどは如何ほどのものなのか、大変興味深いところです。

 

 

馬名:フローレスマジック2021(牡)

父馬:レイデオロ、母馬:フローレスマジック、母父:ディープインパクト

母馬フローレスマジックはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は22戦4勝。重賞勝ちの実績はありませんが、2016年アルテミスステークス【GⅢ】及び2019年福島牝馬ステークス【GⅢ】で2着、2017年クイーンステークス【GⅢ】、同年フローラステークス【GⅡ】でそれぞれ3着の実績があります。母馬フローレスマジックのデビュー戦は2歳8月で、デビュー戦時の馬体重は450gで、勝利時の馬体重は450~472kgでした。

 

血統背景を見てみると、フローレスマジック2021の2代母にマジックストームの名前があります。マジックストームは2002年 米モンマスオークス 【GⅡ ダート9.0F】勝ち馬で、2001年 米スピナウェイS【GⅠ ダート7.0F】3着入線の実績がある優秀な競走馬でした。繁殖牝馬としても、2014年 エリザベス女王杯 【GⅠ】勝ち馬ラキシス、2017年 安田記念 【GⅠ】勝ち馬サトノアラジンの2頭のGⅠウイナーを輩出している一流の繁殖牝馬でした。ただし、ラキシスもサトノアラジンも母馬フローレスマジックもディープインパクト産駒ですので、繁殖牝馬として一流の実績が残せたのには種牡馬ディープインパクトの力も大きかったのかもしれません。

 

母馬フローレスマジックの全姉ラキシスの産駒実績は芳しくなく、フローレスマジックの繁殖牝馬としての素質にも少し不安が残ります。しかし、その不安を拭うくらいの優秀な血統背景があるので、その可能性に期待したいところです。

 

馬名:マウレア2021(牡)

父馬:レイデオロ、母馬:マウレア、母父:ディープインパクト

母馬マウレアは下河辺牧場産のサラブレッドで、生涯戦績は8戦2勝。デビュー戦から2連勝を飾って、大きな活躍が期待されましたが、その後、勝ち星を上げることはできませんでした。しかしながら、2017年阪神ジュベナイルフィリーズ【GⅠ】で3着入線、2018年チューリップ賞【GⅢ】で2着、同年紫苑ステークス【GⅢ】2着の実績があります。重賞には手が届きませんでしたが、重賞戦線で活躍した優秀な競走馬でした。

 

血統背景を見てみると、2代母にバイザキャットの名前があります。バイザキャットは競走馬としては活躍できませんでしたが、繫殖牝馬としては、2013年桜花賞馬のアユサンを輩出しています。そして、バイザキャットはStorm Cat産駒で、Storm Catはディープインパクトと配合相性の良いブルードメアサイアーとして有名です。実際、バイザキャット産駒で重賞戦線で実績を残せたのは、ディープインパクト産駒のアユサン、マウレアの2頭だけです。

 

母馬マウレアは競走馬として大成できませんでしたが、素質の片鱗を見せる実績は残しています。素質は秘めながらも競走馬として大成できなかった母馬の能力に、大成する必要だった何かを父馬レイデオロが補っていれば、本馬マウレア2021が活躍しても何ら不思議ではありません。

 

 

レイデオロ産駒初仔(牝馬)

レイデオロ産駒初仔(牝馬)

馬名:レグラデオロ(牝)

父馬:レイデオロ、母馬:イルーシヴグレイス。母父:ディープインパクト

母馬イルーシヴグレイスはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は10戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できませんでした。デビュー戦は2歳8月、デビュー戦時の馬体重は406kg、初勝利時の馬体重は396kg。馬格が小さかったことがイルーシヴグレイスの出世を妨げた要因の1つかもしれません。この牝系で近年活躍しているアドマイヤビルゴも、レースの出走体重は430kg前後と決して大きな馬格ではありません。デビューからの5戦で4勝を上げて快進撃を続けていましたが、重賞初挑戦で惨敗して以降は、戦績が振るいません。復調の兆しは見えつつありますが、快進撃が続かなかった要因の1つに馬格の小ささがあったのかもしれません。

 

血統背景を見てみると、本馬レグラデオロの2代母にイルーシヴウェーヴの名前があります。イルーシヴウェーヴは2009年仏1000ギニー 【GⅠ】をはじめ、重賞を4勝した優秀な競走馬でした。ちなみにイルーシヴウェーヴの2代母Echoesも1991年 コリーダ賞 【GⅢ】を勝った重賞ウイナーでした。

 

2世代毎に重賞ウイナーが輩出されている流れですので、ひょっとすると本馬レグラデオロも重賞ウイナーに駆けあがっていくかもしれません。しかし、この牝系は競走馬としての素質は高いものの、馬格の小さい印象があります。馬格の小ささが素質に見合った活躍を難しくしているのならば、POGドラフトの指名にあたっては、レグラデオロの馬格に注意を払う必要があるでしょう。

 

馬名:カウントオンイット2021(牝)

父馬:レイデオロ、母馬:カウントオンイット、母父:クロフネ

母馬カウントオンイットは千代田牧場の生産馬で、生涯戦績は16戦2勝。2勝しかしていませんので、競走馬としては活躍できませんでした。デビュー戦の馬体重は500kg、初勝利時の馬体重は494kg。馬格には恵まれていたようですので、本馬カウントオンイット2021もそれなりの馬格でデビューできるのではないでしょうか。

 

血統背景を見てみると、2代母にグローバルピースの名前があります。グローバルピースは5戦1勝の戦績で繁殖入りしましたので、競走馬としては活躍していませんが、繁殖牝馬としては2012年ヴィクトリアマイル【GⅠ】勝ち馬のホエールキャプチャ、2019年 スポニチ賞京都金杯 【GⅢ】勝ち馬のパクスアメリカーナ、2016年京都ジャンプステークス【J.GⅢ】勝ち馬のドリームセーリングの3頭の重賞ウイナーを輩出しています。ちなみに上記3頭はいずれもクロフネ産駒です。グローバルピースとクロフネは配合相性が良かったのでしょう。

 

母馬カウントオンイットもクロフネ産駒でありますが、競走馬として活躍できませんでしたので、競走馬としての実力が産駒に受け継がれているのかどうかは怪しいところですが、2代母は優秀な競走能力を産駒に伝えているので、その優秀な繁殖能力が母馬に受け継がれていれば、カウントオンイット2021の活躍は必至でしょう。

 

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2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるロードカナロア産駒初仔(牝馬) ~

ロードカナロア産駒初仔牝馬

ロードカナロア産駒初仔牝馬

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になる〇〇産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではロードカナロア産駒(牝馬)を取り上げます。

 

 

まずは父馬ロードカナロアについて簡単に紹介します。

種牡馬ロードカナロアは三石のケイアイファーム生産馬で、父馬キングカメハメハ、母馬レディブラッサム、母父Storm Catの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は19戦13勝(勝率68.4%)。2012年、2013年は香港スプリント【GⅠ】及びスプリンターズステークス【GⅠ】の両レースで連覇を果たしており、スプリント ~ マイルを主戦場として国内外のGⅠ戦線で大活躍した一流の競走馬でした。種牡馬としても、初年度産駒からGⅠ9勝の歴史的名牝アーモンドアイを輩出し、2年目産駒からは皐月賞馬サートゥルナーリアを輩出。2023年には産駒のパンサラッサが世界最高賞金のサウジカップを制しており、自身の競走成績とは異なる産駒を輩出しており、種牡馬としても大活躍しています。リーディングサイアーランキングも3年連続ディープインパクトに次ぐ2位をキープしており、ディープインパクト亡き後、リーディングサイアーランキング首位の筆頭候補となっています。それでは、独断と偏見で選んだ気になる2023年ロードカナロア2歳初仔産駒(牝馬)について紹介を進めていきます。

 

馬名:アリスヴィクトリア(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:ウィクトーリア、母父:ヴィクトワールピサ

母馬ウィクトーリアはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は7戦3勝。主な勝ち鞍は2019年サンスポ賞フローラステークス【GⅡ】です。デビュー戦時の馬体重は462kg、勝利時の馬体重は462 ~ 470kgでした。また、勝利時のレース距離は芝1800m or 芝2000mでした。

 

血統背景を見てみると、アリスヴィクトリアの2代母にブラックエンブレムの名前があります。ブラックエンブレムは2008年秋華賞【GⅠ】勝ち馬で、繫殖牝馬としても、ウィクトーリアの他に2014年札幌2歳ステークス【GⅢ】勝ち馬のブライトエンブレム、2017年エプソムカップ【GⅢ】、同年新潟記念【GⅢ】で、それぞれ2着入線したアストラエンブレムを輩出している優秀な繁殖牝馬でもあります。

 

優秀な繁殖牝馬ブラックエンブレムの仔であり、母馬でもあるウィクトーリアが中距離で実績を出していましたので、母馬の適性を受け継いでいるのならば、アリスヴィクトリアはオークス向きの1頭となるのかもしれませんね。

 

馬名:フルリール(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:エリティエール、母父:ディープインパクト

母馬エリティエールはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は11戦3勝。主な勝ち鞍は2019年魚沼特別【2勝クラス】です。競走馬として大きな活躍はできませんでした。デビュー戦時の馬体重は440kg。勝利時の馬体重は432kg ~ 444kgでした。大きな馬格ではなかったようです。生涯戦績の3勝は芝1800~芝2000mで上げたもので、エリティエール自身は芝の中距離適性の高い競走馬だったのでしょう。

 

血統背景を見てみると、フルリールの2代母にジンジャーパンチの名前があります。ジンジャーパンチは2007年エクリプス賞最優秀古牝馬に選出された名牝です。GⅠを6勝した超優秀な競走馬ですが、繁殖牝馬としても2022年大阪杯【GⅠ】勝ち馬のポタジェ、重賞4勝したルージュバックを輩出しています。

 

優秀な血統背景を持つフルリール。母馬の兄弟も母馬自身も芝の中距離に適性があったことを考えると、フルリールも芝の中距離に適性があるのかもしれません。オークス狙いの1頭かもしれません。

 

馬名:ゼンノツキヨミ(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:クーファディーヴァ、母父:Frankel

母馬クーファディーヴァは英国産のサラブレッドで、生涯戦績は20戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できなかったと言って良いでしょう。クーファディーヴァのデビュー戦時の馬体重、初勝利時の馬体重はともに450kgでした。

 

血統背景を見てみると、ゼンノツキヨミの3代母にはイーデンズゴーズウェイ、4代母にはNorth of Edenの名前があります。イーデンズゴーズウェイは2012年米ラスヴィルへネスS 【GⅠ】 勝ち馬のEden's Moonを輩出しています。また、North of Edenは米GⅠを4勝したパラダイスクリーク、1999年アーリータイムズターフクラシック 【GⅠ】勝ち馬のWild Eventを輩出しています。ともに繁殖牝馬として、優秀な実績を残しています。

 

ゼンノツキヨミの母馬クーファディーヴァは仔出しの優秀な血脈の繁殖牝馬です。母馬クーファディーヴァが競走馬としては全く活躍できなかったので、馬場適性や距離適性のほどは全く分かりませんが、クーファディーヴァにその繁殖能力が受け継がれているならば、ゼンノツキヨミの活躍も納得のいくところとなるでしょう。

 

馬名:ジュビランス(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:ジョプリン、母父:Soldier Hollow

母馬ジョプリンは独国産のサラブレッドで、生涯戦績は16戦6勝。主な勝ち鞍は2019年 仏 P.DE LA CALONNE 【L】です。ビッグタイトルには手が届いていませんが、6勝しているのは評価してよい点かもしれません。

 

血統背景を見てみると、ジュビランスは2021年NHKマイルカップ【GⅠ】勝ち馬のシュネルマイスターと4分の3同血の血統構成となっています。これをもって、シュネルマイスターと同様の、あるいは近い競走能力を有しているとは言えませんが、配合的には悪くないのかもしれません。かつて、父馬ディープインパクト×母父Storm Cat、父馬ステイゴールド×母父メジロマックイーンの組み合わせから活躍馬が複数出てきた事例もあるので、父馬ロードカナロア×母父Soldier Hollowの組み合わせの本馬にも活躍が期待されるところです。

 

馬名:ギフトフォーユー(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:プレミアムギフト、母父:オルフェーヴル

母馬プレミアムギフトはケイアイファーム生産馬で、生涯戦績は5戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できませんでした。

 

血統背景を見てみると2代母にインディアナギャルの名前があります。競走馬インディアナギャルは重賞タイトルこそ獲得していませんが、2010年 愛 リッジウッドパールS【GⅢ 芝 8.0F 】、同年 愛 ブルーウインドS 【GⅢ 芝 10.0F 】で、それぞれ2着に入線しています。また、繁殖牝馬としても、2017年JRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたダノンプレミアムを輩出しています。

 

血統背景としては悪くないのですが、ダノンプレミアムは不世出の名種牡馬ディープインパクトの産駒であることやインディアナギャルがディープインパクトとの配合でしか大物輩出を成し得ていないことから、プレミアムギフトに伝えられているであろう繁殖牝馬としての素質にはやや疑問が残ります。しかし、馬名が決定しており、管理予定厩舎が明らかになっている点はPOG的にはプラスです。また、2年連続ロードカナロアを配する意欲的な配合もプラスに捉えることができるでしょう。

 

馬名:クイーンズフジコ(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:フロンテアクイーン、母父:メイショウサムソン

母馬フロンテアクイーンは浦河産のサラブレッドで、生涯戦績は30戦3勝。主な勝ち鞍は2019年中山牝馬ステークス【GⅢ】です。重賞タイトルは1つしか獲得できませんでしたが、重賞2着が6回、重賞3着が2回と牝馬重賞戦線を賑わせた一頭だったと言えます。フロンテアクイーンのデビュー戦時の馬体重は444kg、中山牝馬ステークス勝利時の馬体重は480kgでした。勝利したレースの馬場と距離はいずれも芝1800mでした。

 

血統背景を見てみると、近親に目立った活躍馬は見当たりませんでした。芝の中距離に適性を持つ一方で、取りこぼしの多かった母馬が父馬にリーディングサイアートップ候補のロードカナロアを迎えて、取りこぼしの多さが解消された産駒が出てくるのか、興味深いところです。

 

馬名:ソルセルリ

父馬:ロードカナロア、母馬:ペイドメルヴェイユ、母父:ローエングリン

母馬ペイドメルヴェイユは社台ファームの生産馬で、生涯戦績は18戦4勝。1000万下の条件戦までは勝ち上がりましたが、それ以上のクラスには到達できず、競走馬として大きな実績を残すことはできませんでした。4勝の内、芝1800mでの勝ち鞍は3つありました。母馬ペイドメルヴェイユ自身は芝の中距離に適性があったようです。また、勝利時の馬体重は464kg ~ 486kgでした。

 

血統背景を見てみると、本馬ソルセルリの3代母にホワイトウォーターアフェアの名前があります。ホワイトウォーターアフェアは競走馬としては、GⅡを1勝、GⅢを1勝の計2つの重賞の勝ち馬ですが、それ以上に繁殖牝馬として、2005年安田記念【GⅠ】勝ち馬のアサクサデンエン、国内外のGⅠを3勝しているヴィクトワールピサ、2006年小倉記念【GⅢ】勝ち馬で、同年天皇賞秋【GⅠ】で2着入線のスウィフトカレントを輩出し、その名声を高めました。

 

ソルセルリは血統としては質の高い背景を持っていますが、2代母ミスティックリバーの仔出しは、ホワイトウォーターアフェアの実績には遠く及ばず、活躍馬の輩出には乏しい繁殖実績です。しかし、社台ファームが2年連続ロードカナロアを交配相手に選んでいることから、初仔のデキは良かったものと思われます。ソルセルリに期待をかけるならば、その点が決め手ではないでしょうか。既に馬名が決定しており、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:ミッキーチャーム2021

父馬:ロードカナロア、母馬:ミッキーチャーム、母父:ディープインパクト

母馬ミッキーチャームは浦河産のサラブレッドで、生涯戦績は11戦5勝。主な勝ち鞍は2019年サンスポ杯阪神牝馬ステークス【GⅡ】、同年クイーンステークス【GⅢ】です。全5勝の内、芝1800m戦での勝ち星が4つあります。母馬ミッキーチャームの適性は芝の中距離だったと言えます。馬格的な面を見てみると、勝利時の馬体重は446 ~ 458kgでした。

 

血統背景を見てみると、ミッキーチャーム2021の2代母リップルスメイド、3代母Rivers Rhapsodyはともにリステッド勝ちはあるものの、重賞タイトルには手が届いていません。母馬ミッキーチャームが中距離適性の競走馬でしたので、本馬ミッキーチャーム2021もオークス狙いの1頭になるものと思われます。

 

馬名:スピナテイル(牝)

父馬:ロードカナロア、母馬:メヌエット、母父:Tapit

母馬メヌエットは新ひだか町産のサラブレッドで、生涯戦績は23戦2勝。競走馬としては大成しませんでした。馬格面を見てみると、デビュー戦時の馬体重が444kg、勝利時の馬体重が448kgと452kgでした。母馬メヌエットの馬格が受け継がれているならば、スピナテイルはデビュー戦を450kg程度の馬格で迎えることになるでしょう。

 

血統背景を見てみると、母馬メヌエットの半弟に2020年香港スプリント【GⅠ】、2021年高松宮記念【GⅠ】勝ち馬のロードカナロア産駒ダノンスマッシュがいます。近親のダノンスマッシュがロードカナロア産駒ですので、母馬メヌエットと父馬ロードカナロアの配合相性は抜群である可能性もあります。また、スピナテイルの3代母にHollywood Wildcatの名前があります。Hollywood Wildcatは1993年 米 BCディスタフ 【 GⅠ ダート9.0F 】などGⅠ3勝を上げた、一流の競走馬でした。また、繫殖牝馬としても、2000年 米 BCマイル【 GⅠ 芝 8.0F 】勝ち馬のWar Chantを輩出して、一流の実績を残しています。

 

以上見てきたように、スピナテイルの血統背景は一流と言えるでしょう。5月生まれと誕生日が遅めであるのが気になりますが、母系の優秀な血脈とリーディングサイアートップ候補のロードカナロアの配合で生まれたスピナテイルがどのような競走馬に育っていくのか、今から楽しみです。

 

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2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるロードカナロア産駒初仔(牡馬) ~

ロードカナロア産駒初仔牡馬

ロードカナロア産駒初仔牡馬

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になる〇〇産駒初仔』と題して、種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではロードカナロア産駒(牡馬)を取り上げます。

 

 

まずは父馬ロードカナロアについて簡単に紹介します。

種牡馬ロードカナロアは三石のケイアイファーム生産馬で、父馬キングカメハメハ、母馬レディブラッサム、母父Storm Catの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は19戦13勝(勝率68.4%)。2012年、2013年は香港スプリント【GⅠ】及びスプリンターズステークス【GⅠ】の両レースで連覇を果たしており、スプリント ~ マイルを主戦場として国内外のGⅠ戦線で大活躍した一流の競走馬でした。

 

種牡馬としても、初年度産駒からGⅠ9勝の歴史的名牝アーモンドアイを輩出し、2年目産駒からは皐月賞馬サートゥルナーリアを輩出。2023年には産駒のパンサラッサが世界最高賞金のサウジカップを制しており、自身の競走成績とは異なる産駒を輩出しており、種牡馬としても大活躍しています。リーディングサイアーランキングも3年連続ディープインパクトに次ぐ2位をキープしており、ディープインパクト亡き後、リーディングサイアーランキング首位の筆頭候補となっています。それでは、独断と偏見で選んだ気になる2023年ロードカナロア2歳初仔産駒(牡馬)について紹介を進めていきます。

 

馬名:モアリジット(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:インフレキシビリティ、母父:Scat Daddy

母馬インフレキシビリティはカナダ産のサラブレッドで、生涯戦績は15戦4勝。重賞勝ちはありませんが、2018年ダンススマートリーS 【芝GⅡ】2着、同年ボーゲイS 【芝GⅢ】 2着、2018年カナディアンS【ダートGⅡ】3着、2019年イートンタウンS【芝GⅢ】3着の実績があります。

 

血統背景を見てみると、モアリジットの3代母Ballado's Haloの半妹に2004年米3歳牝馬チャンピオン、2005年米古牝馬チャンピオンに選出されたGI7勝の名牝Ashadoがいます。また、Ballado's Haloからは2022年 米 ファウンテンオヴユースS 【GⅡ ダート 8.5F】勝ち馬のSimplificationがいます。

 

血統的には優秀な遺伝子が受け継がれている血統と言えるかと思いますが、優秀な血統背景を持ちつつも、勝ちきれない戦績だった母馬に日本の次期リーディングサイアー候補の父馬ロードカナロアを迎えた配合で、優秀な遺伝子がどのような競走馬として輩出されたのか、大変興味深いところです。

 

馬名:クイーンマンボ2021(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬クイーンマンボ、母父マンハッタンカフェ

母馬クイーンマンボは新ひだか町グランド牧場の生産馬で、生涯戦績は18戦4勝。主な勝ち鞍には2017年関東オークス【指定交流GⅡ】、同年レディスプレリュード【GⅡ】があります。

 

血統背景を見てみると、5代母にKey Partnerの名前があります。Key Partnerは1995年オークス馬のダンスパートナー、1996年菊花賞馬のダンスインザダーク、2004年桜花賞馬のダンスインザムードの3兄弟姉妹の母馬ダンシングキィの母馬(3兄弟姉妹の祖母)です。Key Partnerより広がる牝系からは、3兄弟以外にも重賞ウイナー、重賞入着馬も出ていますので、Key Partnerから広がる牝系は優秀な血統と捉えて良いでしょう。

 

上記のような優秀な血統背景を持っており、かつダート適性の高かった母馬に芝適性の高い産駒を輩出している種牡馬ロードカナロアを迎えて出てきた本馬の馬場適性が、どちらに強く表れるのか興味深いところです。ひょっとすると、ダート保険が利くかもしれません。

 

馬名:レガーロデルシエロ(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬デアレガーロ、母父:マンハッタンカフェ

母馬デアレガーロはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は17戦6勝。主な勝ち鞍は2019年京都牝馬ステークス【GⅢ】です。デビュー戦は芝2000mのレースで新馬勝ち。続く3歳500万下は芝1800mで、デビュー2連勝を飾りました。ちなみに最高戦績を収めた京都牝馬ステークスは芝1400mのレースでした。競走馬としての実績は、芝1200m ~ 芝2000mで勝利を上げており、幅広い距離適性を示しました。

 

血統背景を見てみると、レガーロデルシエロの3代母にSouvenir Giftの名前があります。Souvenir Giftは自身も2004年米ランダルースS 【 GⅢ ダート6.0F 】の勝ち馬で、2004年米デルマーデピュタントS 【 GⅠ ダート7.0F 】で2着に入線した優秀な競走馬でした。

 

繁殖牝馬としても、2022年デイリー杯クイーンカップ【GⅢ】勝ち馬プレサージュリフトの母馬シュプリームギフトをはじめ、重賞戦線で実績を残した競走馬を輩出しています。レガーロデルシエロは質の高い血統背景を有していると言って良いでしょう。

 

前出のクイーンマンボの2021同様に、本馬も父馬ロードカナロア×母父ロードカナロアの組み合わせなので、どのような競走馬に成長していくのか、興味深いところです。また、母馬がダートで実績を残した競走馬であったところも、クイーンマンボ2021同じで、ダート保険が利く可能性があります。現時点で、既に馬名が決定し、所属予定厩舎が明らかとなっている点はPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:ロードアルフィーネ(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:プリメラビスタ、母父:オルフェーヴル

母馬プリメラビスタはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は13戦2勝。中央では勝利が上げられず、2勝は地方競馬での実績です。プリメラビスタは競走馬としては全く活躍できませんでしたが、血統的にはなかなか注目しがいのある背景を持っています。

 

プリメラビスタの母馬は1995年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたビワハイジです。ビワハイジは競走馬としても活躍しましたが、繫殖牝馬としてもGⅠ6勝のブエナビスタ、2011年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたジョワドヴィーヴルを含む重賞ウイナーを6頭も輩出した超一流の繁殖牝馬でもあります。

 

超優秀な牝系を背景としたプリメラビスタが父馬にロードカナロアを迎えて輩出した本馬には、さぞ大きな期待がかかっていることでしょう。ただし、ビワハイジ産駒の牝馬の仔出しを見てみると、血統背景に見合うような活躍馬を輩出できていないようで、その点が非常に気になります。

 

馬名:ミカリーニョ2021(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:ミカリーニョ、母父:ハーツクライ

母馬ミカリーニョはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は10戦2勝。2勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できませんでした。ミカリーニョのデビュー戦時の馬体重は428kgで、小柄な馬体だったことが出世を妨げていた可能性もあります。

 

血統背景を見てみると、ミカリーニョ2021の2代母ミスエーニョは2009年米デビュタントS 【 GⅠ】、同年ソレントS 【GⅢ】勝ち馬で、繁殖牝馬としては、2016年ファンタジーS 【GⅢ】勝ち馬のミスエルテを輩出しています。また、3代母Madcap Escapadeは2004年米アシュランドS 【GⅠ】を含む計5つの重賞を勝っています。

 

仔出しの優秀な牝系とも考えられますが、産駒の大物感という視点で見ると物足りなさを感じてしまいます。父馬にリーディングサイアートップの候補種牡馬ロードカナロアとの配合によって、どのような競走馬が生まれてきているのか興味深いところです。母馬の小柄な馬体を引き継がなければ、血統背景以上の活躍が期待できるかもしれません。

 

馬名:ミリッサ2021(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:ミリッサ、母父:ダイワメジャー

母馬ミリッサはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は17戦4勝。主な勝ち鞍は2018年 初音ステークス 【 1600万下 芝1800m 】です。4つの勝ち鞍のうち、3つは 芝1600m戦での勝利でした。ミリッサの馬場・距離適性は芝1600m-1800mあたりと考えられます。また、ミリッサはデビュー戦時の馬体重が414kgと、小柄な馬体でした。もう少し馬格が大きければ、更なる出世も望めたかもしれません。

 

ミリッサ2021の血統背景を見てみると、2代母にシンハリーズの名前があります。シンハリーズは2005年 米 デルマーオークス 【GⅠ】勝ち馬で、繫殖牝馬としても2016年オークス 【GⅠ】勝ち馬シンハライトの他、アダムスピーク、リラヴァティの重賞ウイナーを輩出しており、競走馬としても、繫殖牝馬としても優秀なサラブレッドでした。ただし、仔出しの優秀なシンハリーズですが、シンハリーズ産駒の牝馬の仔出しは、シンハリーズに比べるとかなり見劣る点が気になります。ミリッサ2021は父馬ロードカナロア×母父ダイワメジャーの配合ですので、距離適性はマイル近辺になるかもしれません。牡馬クラシック向きではない可能性もあります。

 

馬名:キングオリヴァー(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:リアオリヴィア、母父:ディープインパクト

母馬リアオリヴィアはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は6戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。デビュー戦こそ450kgで迎えましたが、馬体重は戦績を重ねるごとに減っていき、引退レースでは422kgでした。

 

キングオリヴァーの血統背景を見てみますと、2代母にリアアントニアの名前があります。リアアントニアは2013年BCジュヴェナイルフィリーズ【GⅠ】勝ち馬です。また、母馬リアオリヴィアの全妹には2019年 アルテミスステークス【GⅢ】と2020年 ローズステークス【GⅡ】の重賞2勝のリアアメリアがいます。

 

キングオリヴァーは近親に活躍馬がいる活気ある牝系を血統背景に持っていると言えます。既に馬名が決定し、入厩予定厩舎が明らかになっている点はPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:レッドレクス(牡)

父馬:ロードカナロア、母馬:レッドオルガ、母父:ディープインパクト

母馬レッドオルガはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は16戦5勝。重賞勝ちはありませんが、2019年 東京新聞杯【GⅢ】2着、同年 富士ステークス【GⅢ】3着の実績があります。勝ち鞍の5勝は芝1600m戦での勝利、重賞入線実績も芝マイル重賞でのものです。母馬レッドオルガの距離適性は1600mだったと思われます。デビュー戦時の馬体重は426kg。勝利時の馬体重は430 ~ 448kg、重賞入着時の馬体重は450及び454kgでした。馬体の成長と共に実績も上がっていたと考えて良いのかもしれません。ちなみに母馬レッドオルガの生涯戦績16戦の内、6戦で出遅れていますので、出遅れ癖(?)がレッドレクスに遺伝していないと良いのですが・・・。

 

血統背景を見てみると、レッドレクスの2代母にエリモピクシーの名前があります。エリモピクシーは重賞勝ちの実績こそないものの、2004年福島牝馬ステークス【GⅢ】、同年愛知杯【GⅢ】、2005年京都牝馬ステークス【GⅢ】のそれぞれで3着入線の実績があります。一方、繁殖牝馬としては、リディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンの4頭の重賞ウイナーを輩出していますし、上記4頭以外にも重賞入着馬を3頭も輩出している優秀な繁殖牝馬でした。

 

仔出しの優秀さが母馬レッドオルガにも伝えられていれば、レッドレクスの活躍も大きく期待できます。父馬ロードカナロアとマイルに距離適性のあった母馬の配合ですので、レッドレクスもマイルあたりに距離適性があるかもしれません。既に馬名が決定しており、入厩予定厩舎が明らかになっている点はPOG的にはプラス材料です。

 

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2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるエピファネイア産駒 ~

2023年エピファネイア産駒初仔一覧

2023年エピファネイア産駒初仔一覧

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になるエピファネイア産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではエピファネイア産駒を取り上げます。

 

種牡馬エピファネイアについて

まずは父馬エピファネイアについて簡単に紹介します。

種牡馬エピファネイアは生涯戦績14戦6勝。主な勝ち鞍には2013年菊花賞【GⅠ】、2014年ジャパンカップ【GⅠ】があります。種牡馬としては初年度から3冠牝馬のデアリングタクトを輩出。2年目産駒からは年度代表馬に輝いたエフフォーリアを輩出。3年目産駒からは2歳女王のサークルオブライフを輩出している、次期リーディングサイアーの有力候補です。古馬になってからの成長力に疑問が持たれつつあるエピファネイア産駒ですが、POGには関係ありません。5年目産駒からは、どのような大物が輩出されるのか、独断と偏見で選んだ気になる2023年2歳エピファネイア産駒の初仔について紹介を進めていきます。

 

馬名:インファイター(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:インヘリットデール、母父:ルーラーシップ

母馬インヘリットデールはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は22戦3勝。主な勝ち鞍は2017年 ジングルベル賞【1000万下】で、条件戦を抜け出せるほどの実績は残せませんでしたが、1勝するのも難しい競走馬の世界では十分な戦績と言えます。

 

血統背景を見てみると、インファイターの2代母に重賞4勝の活躍馬フサイチエアデールの名前があります。フサイチエアデールは競走馬としても活躍しましたが、繁殖牝馬としても2005年 JRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたフサイチリシャールをはじめ、2005年デイリー杯クイーンカップ【GⅢ】勝ち馬のライラプス、重賞での2着が4回もあるビーチサンバを輩出し、優秀な繁殖実績を残しています。

 

良質な血統背景を有しているインヘリットデールですので、その優秀な母系の血を上手く引き出すことができれば、産駒の活躍は間違いないでしょう。2年連続エピファネイアと交配されていることから初仔インファイターのデキは良かったものと思われます。現時点で、馬名、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。馬格も問題ないようですので、期待できそうです。

 

馬名:ジュンプラチナ(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:ジュンテオドーラ、母父:ディープインパクト

母馬ジュンテオドーラはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては殆ど活躍できませんでした。

 

血統背景を見てみると、3代母にRhumb Lineの名前があります。Rhumb Line自身は競走馬としては、大きな活躍はしていないようですが、繁殖牝馬としては米GⅠを2勝しているザズーを輩出していますし、2008年 英チェリーヒントンS 【GⅡ】2着に入ったアートプリンセスも輩出しています。本馬ジュンプラチナは、優秀な血統背景を持つ母馬ジュンテオドーラが、父馬にエピファネイアを迎えた初仔になります。血統的には、最近の活躍馬に見られるサンデーサイレンス3×4のクロスが発生しています。

 

現時点で既に馬名が決定している点はPOG的にはプラス材料です。本馬ジュンプラチナは優秀な牝系を有したサラブレッドではありますが、並みいる繁殖牝馬の中では、それほど目立つ血統ではないせいか、POG人気のほどはあまり高くはなさそうなので、ドラフト下位でも指名可能でしょう。

 

馬名:フォルラニーニ(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:リナーテ、母父:ステイゴールド

母馬リナーテはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦6勝。6勝していますが、重賞勝ちは無く、重賞での実績は2019年京王杯スプリングステークス【GⅡ】2着、同年京都牝馬ステークス【GⅢ】2着、同年キーンランドカップ【GⅢ】3着があります。

 

血統背景を見てみると、母馬の半兄は2016年JRA賞最優秀3歳牡馬に選出されたサトノダイヤモンドで、母馬の半妹に2022年ホープフルステークス【GⅠ】勝ち馬ドゥラエレーデの母馬マルケッサがいます。

 

非常に活気あふれる牝系になっているので、本馬にも大きな期待がかかります。既に馬名が決まり、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:ゼーゼマン(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:ロッテンマイヤー、母父:クロフネ

母馬ロッテンマイヤーはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は14戦3勝。主な勝ち鞍は2016年忘れな草賞【OP】です。重賞勝ちはありませんが、重賞での戦績を見てみると、2016年デイリー杯クイーンカップ【GⅢ】では3着入線、同年優駿牝馬【GⅠ】では13着の戦績でした。

 

血統背景を見てみると、ゼーゼマンの3代母には1995年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたビワハイジがいます。ビワハイジは2008年JRA賞最優秀2歳牝馬、2009年JRA賞最優秀3歳牝馬、2010年、2011年 JRA賞最優秀4歳以上牝馬、2010年JRA賞年度代表馬に選出されたブエナビスタをはじめ、計6頭の重賞ウイナーを輩出しており、競走馬としても、繁殖牝馬としても超一流の実績を残しています。

 

ゼーゼマンの祖母アーデルハイトが血統背景のわりに、競走馬としても、繁殖牝馬としても活躍できていないことが気になりますが、これだけの良質な血統背景を有しているので、その血がいつ開花しても何ら不思議はありません。既に馬名が決まり、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:シアブリス(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:ブリスフルデイズ、母父:キングカメハメハ

母馬ブリスフルデイズはノーザンファーム産で、生涯戦績は8戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては大成できませんでした。

 

血統背景を見てみると、母馬の半兄に2009年アンタレスステークス【GⅢ】勝ち馬のウォータクティクスがいます。その他にも母馬の兄姉には2011年 小倉記念 【GⅢ】 2着のキタサンアミーゴ、2017年 目黒記念【GⅡ】 3着のハッピーモーメントがいます。更に血統を遡れば、ダイナカールの名前もあり、ダイナカールから広がる牝系には1997年JRA賞年度代表馬エアグルーヴがいます。

 

以上のように、シアブリスの血統背景は決して悪くはありません。また、父馬エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせには牝馬クラシック3冠のデアリングタクトがいますので、配合相性も悪くないでしょう。既に馬名が決定し、管理予定厩舎も公表されている点はPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:シャーリーゴールド(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:ボニーゴールド、母父:ディープインパクト

母馬ボニーゴールドは社台コーポレーション白老ファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は2戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。

 

血統背景を見てみると、母馬ボニーゴールドの全姉には2015年ジャパンカップ 【GⅠ】、2014年秋華賞 【GⅠ】の勝ち馬で、2015年JRA最優秀4歳以上牝馬に選出されたショウナンパンドラがいます。また、3代母にはゴールデンサッシュの名前があります。ゴールデンサッシュはステイゴールドの母馬としても知られていますし、ゴールデンサッシュから広がる血統には重賞戦線で活躍した競走馬が数多く存在します。

 

シャーリーゴールドの血統背景はかなり高いレベルのものと言って良いでしょう。仔出しも優秀な牝系ですので、楽しみな存在の一頭と言えるでしょう。

 

馬名:レアリゼアンリ―ヴ(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:レーヴドゥラメール、母父:ロードカナロア

母馬レーヴドゥラメールはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は2戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでしたが、レアリゼアンリーブの2代母は2010年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたレーヴディソールです。レーヴディソールの母馬レーヴドスカーは大変優秀な繁殖牝馬で、レーヴドスカー産駒はレーヴディソールの他に、レーヴダムール、アプレザンレ―ヴ、レ―ヴドリアン、レーヴミストラル、レーヴァテインが重賞で複勝圏内に入線した実績を持っています。

 

レーヴディソールの仔出しが全く揮わない点が気になりますが、レーヴディソールの競走能力が伝わっていれば、活躍は必至でしょう。

 

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2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるドゥラメンテ産駒 ~

ドゥラメンテ産駒気になる初仔一覧2023

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になる〇〇産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではドゥラメンテ産駒を取り上げます。

 

まずは、父馬ドゥラメンテについて簡単に紹介します。父馬ドゥラメンテは生涯戦績9戦5勝。2015年皐月賞、日本ダービーの牡馬クラシックの2冠馬です。競走馬としても一流ですが、種牡馬としても、初年度産駒からは2021年菊花賞馬のタイトルホルダーが、2年目産駒からは牝馬クラシック2冠馬のスターズオンアースが、3年目産駒からは阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のリバティアイランド、ホープフルステークス勝ち馬ドゥラエレーデが出ており、種牡馬としても一流の成績を残しつつあります。次期リーディングサイアーの有力候補でしたが、2021年の種付けシーズン終了後に急逝してしまいました。では、2023年2歳初仔産駒について紹介を進めていきます。

 

馬名:コンドライト(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:アエロリット、母父:クロフネ

母馬アエロリットは、生涯戦績19戦4勝。主な勝ち鞍には2017年NHKマイルカップ【GⅠ】があります。その他にも2017年クイーンS【GⅢ】、2018年毎日王冠【GⅡ】勝ちがあり、芝1600m~1800mの距離のレースで実績を上げました。アエロリットの父馬はダートで実績を残したクロフネですが、クロフネの牝馬産駒の中には芝マイルで実績を残す競走馬もでてきており、その代表格として、2021年桜花賞をはじめマイルGⅠを3勝しているソダシがいます。

 

アエロリットは重賞を3勝している一流の競走馬ではありましたが、2着が7回もあり、取りこぼしの多さも目につきます。脚質的には逃げ・先行のスタイルでした。アエロリットは重賞戦線で活躍した競走馬ゆえ、POG的にも人気するかもしれませんが、初仔だからと指名を回避される方も少なくはないでしょう。母馬の特徴を受け継ぐならば、マイル近辺を主戦場とした産駒に育つ可能性が高いと思われます。取りこぼしが多いところを受け継げば、POGではもどかしい想いを強いられるかもしれません。

 

母馬アエロリットも管理した菊沢隆徳厩舎への入厩が予定されておりますし、馬名も既に決定していることもプラス材料と言えます。

 

 

馬名:クラッチプレイヤー(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ヴァシリカ、母父:Marquetry

母馬ヴァシリカはアメリカ産のサラブレッドで生涯戦績は36戦18勝。主な勝ち鞍には2018年 ロデオドライブS 【 GⅠ 芝10ハロン 】、2019年 ゲイムリーS 【 GⅠ 芝9ハロン 】があります。GⅠ2勝を含む計8個の重賞での勝利は8~10ハロンの芝レースでした。まだ、入厩予定厩舎が明らかにはなっておりませんが、既に馬名が決定している点はプラス材料です。父馬の競走能力、母馬の競走能力、どちらの競走能力を引き継いでも活躍は間違いないでしょう。

 

 

 

馬名:ショウナンガチ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:エスケイプクローズ、母父:Going Commando

母馬エスケイプクローズはカナダ産のサラブレッドで生涯戦績は35戦20勝。主な勝ち鞍には2019年 米ラカニャーダS 【GⅢ】があります。勝ち鞍としてはGⅢ勝ちまでですが、GⅠでは2019年 アップルブラッサムH 2着の実績を残しています。また、主な実績はダート戦でのもので、芝レースでの実績としては2018年 レッドカーペットH 【GⅢ】3着があります。母馬の影響を強く受けていれば、ショウナンガチはダート適性が高い可能性もあります。ノーザンファームの生産馬である点、既に馬名が決まっている点はプラス材料でしょう。また、母馬には2年連続ドゥラメンテが交配されているところを見ると、初仔のショウナンガチのデキが良かったのかもしれません。

 

馬名:オンディナドバイ2021(牡)

父馬:ドゥラメン、母馬:オンディナドバイ、母父:E Dubai

母馬オンディナドバイはアルゼンチン産のサラブレッドで、生涯戦績は4戦2勝。主な勝ち鞍は2019年サンイシドロ2歳牝馬大賞 【GⅠ】です。アルゼンチン産の繁殖牝馬からは、2016年菊花賞馬のサトノダイヤモンド、2018年阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のダノンファンタジーが輩出されています。アルゼンチン産の繁殖牝馬との配合で大物が輩出されているとはいえ、サトノダイヤモンドやダノンファンタジーの母馬とオンディナドバイは全く異なる個体、血統のサラブレッドです。同じように評価するのは避けた方が良いでしょう。とはいえ、日本で最高レベルの生産・育成牧場であるノーザンファームの生産馬ですので、やはり、その動向は気になるところです。まだ、人気は無いようですので、穴馬として一考するのは良いかもしれません。

 

馬名:ストーンズ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ジェイウォーク、母父:Cross Traffic

母馬ジェイウォークは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は11戦5勝。主な勝ち鞍は2018年 フリゼットS 【GⅠ】、同年BCジュヴェナイルフィリーズ 【GⅠ】です。2018年米2歳牝馬チャンピオンにも選出された超一流の競走馬でした。主戦場はダートの6~8.5ハロンのレースだったようです。自身が米2歳牝馬チャンピオンに輝いていることからも、母馬の産駒が早い時期(POG期間内)から高い素質を開花させても何ら不思議ではありません。ただし、母馬の影響を強く受ければダート適性の高い競走馬である可能性もありますし、距離適性も牡馬クラシック戦線のそれよりは、やや短いものかもしれません。

 

馬名:シャンパンエニワン2021(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:シャンパンエニワン、母父:ストリートセンス

母馬シャンパンエニワンはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は11戦3勝。主な勝ち鞍に2019年 米 ガルフストリームパークオークス 【 GⅡ ダート8.5ハロン 】があります。母馬シャンパンエニワンには2年連続でドゥラメンテが配されているので、初仔のデキは良かったのでしょう。そして、2番仔のシャンパンエニワン2022はセレクトセールで3億5200万円の値がついており、期待値が非常に高い産駒です。ちなみに、母父ストリートセンスの産駒は重賞勝利がなく、大物輩出という点で、少し不安が残ります。

 

馬名:マハーパワンサ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ディーパワンサ、母父:ディープブリランテ

母馬ディーパワンサは安平産のサラブレッドで、生涯戦績は15戦3勝。最高戦績は2016年阪神ジュベナイルフィリーズ4着になります。血統背景を見てみると、3代母にシンハリーズの名前があります。シンハリーズは2011年 ラジオNIKKEI杯 【GⅢ】 勝ち馬のアダムピーク、2016年 マーメイドS 【GⅢ】 勝ち馬 リラヴァティ、2016年 オークス馬 シンハライトの3頭の重賞ウイナーを輩出している名繁殖牝馬です。血統背景としては、仔出しの良い血統背景と言えるのではないでしょうか。その仔出しの良い血統に期待したいところです。

 

馬名:ハニートリップ2021(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ハニートリップ、母父:マンハッタンカフェ

母馬ハニートリップは門別産のサラブレッドで、生涯戦績は3戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。血統背景を見てみると、母馬の半姉に2015年、2016年ヴィクトリアマイル 【GⅠ】連覇、2015年 スプリンターズステークス 【GⅠ】 勝ち馬のストレイトガールがいます。しかし、ストレイトガール以外に、近親には特筆すべき活躍馬は見当たりません。母馬の競走馬としての実力がストレートに伝わっているならば、マイル以下の距離での活躍が期待できるかもしれませんが、牡馬クラシックという視点からは距離適性の問題が残るでしょう。

 

馬名:アイリスフィール2021(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:アイリスフィール、母父:ハービンジャー

母馬アイリスフィールは浦河産のサラブレッドで、生涯戦績は5戦2勝。重賞には未出走ですので、重賞での実績はありませんが、5戦して2勝しており、素質の片鱗を窺わせる競走馬だったと思われます。血統背景を見てみると、4代母に1992年 小倉2歳ステークス 【GⅢ】勝ち馬のマルカアイリスの名前があります。

 

アイリスフィールのデビュー戦時の馬体重は448kg、2勝目を上げたデイジー賞(1勝クラス)出走時の馬体重は432kgで、母馬は小柄な部類の競走馬でした。小柄な馬体が出世を妨げた一因だったのかもしれません。本馬も母馬の影響で馬体が小柄な馬体を受け継いでいるようであれば、ドラフト指名は慎重になった方が良いかもしれません。逆にデビュー戦時の馬体重が450kg以上になることが見込めるようであれば、積極的にドラフト指名を考えて良いと思います。

 

 

馬名:プライストトゥパーフェクション2021(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:プライストトゥパーフェクション、母父:Temple City

母馬プライストトゥパーフェクションはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦2勝。2勝しかしていませんが、内1勝はGⅢのスイーテストチャントS(芝 8ハロン)です。血統背景を見てみると、プライストトゥーパーフェクションの全姉にMiss Temple Cityがいます。Miss Temple Cityは2016年 米メイトリアークS 【GⅠ】をはじめ、GⅠを3勝している超一流の競走馬でした。本馬は姉妹で重賞ウイナーとなっている良質な血統背景を母系に有しているサラブレッドです。この良質な血統背景が本馬の競走能力として現れるようであれば、競走馬としての活躍は必至でしょう。

 

馬名:モービルテソーロ(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:リエノテソーロ、母父:Speightstown

母馬リエノテソーロはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は19戦5勝。主な勝ち鞍は2016年 全日本優駿 【中央交流GⅠ】、同年エーデルワイス賞 【中央交流GⅢ】、2018年 スーパーキングLC 【中央交流GⅢ】です。これらはいずれもダート戦での実績ですが、リエノテソーロには2017年 NHKマイルカップ 【GⅠ】 2着の実績もあり、決して芝適性の低い競走馬であった訳ではありません。本馬が母馬の競走能力を強く受け継いでいるのであれば、ダート保険の利く一頭として、POGの手駒として考える選択肢もあるでしょう。母馬の距離実績から考えると桜花賞狙いの一頭となるでしょう。

 

2WS POGドラフトリスト発売日は毎年4月1日!

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2WS POG ドラフトリスト 2023-2024 発売開始!!

今年もPOGドラフトリストの販売を開始しました!まだ、皐月賞前の時期ですので、2022-2023シーズンの結果は確定していませんが、POGメンバー内での戦績は予想がつく時期に来ているのではないでしょうか?特に負け組の方は、次のドラフトに向けて準備を進めて良い頃かと。早めに次回ドラフトに向けての準備を進めたいあなたに、今年も2WS POGドラフトリストの購入をおススメいたします。

 

全国のコンビニエンスストアに設置しているコピー機から購入できる e-プリントサービス、TVCMでおなじみのSTORES(価格据え置き)のサイト、電子出版サービス e-SHINBUNのサイトで購入できます。楽しいPOGライフにお役立てください!

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【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ スペシャルグルーヴ ~

エアグルーヴ系現役繁殖牝馬の代表格

スペシャルグルーヴ

スペシャルグルーヴ

スペシャルグルーヴ

競走馬としてのスペシャルグルーヴ

繁殖牝馬スペシャルグルーヴは父馬スペシャルウィーク( 1995 – 2018 )、母馬ソニックグルーヴ、母父フレンチデピュティの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としての生涯戦績は2戦0勝。名牝エアグルーヴの血を引き継ぐサラブレッドですので、競走馬としての期待は高かったものと思われますが、期待に応える戦績は残せなかったようです。

 

繁殖牝馬スペシャルグルーヴの血統背景

繁殖牝馬スペシャルグルーヴの父馬スペシャルウィークはサンデーサイレンス系の種牡馬。競走馬としての生涯戦績は17戦10勝。主な勝ち鞍には1998年 日本ダービー 【GⅠ】、1999年 天皇賞(春)・(秋)、同年 ジャパンカップ 【GⅠ】がある一流の競走馬でした。種牡馬としては、牝馬クラシック2冠のブエナビスタ、2005年 アメリカンオークス 【GⅠ】を制し、同年JRA賞最優秀父内国産馬に選出されたシーザリオ、2014年菊花賞 【GⅠ】勝ち馬トーホウジャッカルを輩出していますが、自身の後継となるような種牡馬は誕生していません。

 

一方、スペシャルグルーヴの母馬ソニックグルーヴは競走馬デビューしていません。脚元が弱かったようです。繁殖牝馬としても、5勝を上げたフランドルを輩出していますが、5勝の内2勝は障害戦での勝利で、平地重賞で複勝圏内に入線した実績を残した産駒はいません。

 

スペシャルグルーヴ産駒のPOG期間内戦績及び傾向

スペシャルグルーヴ産駒一覧

スペシャルグルーヴ産駒一覧

スペシャルグルーヴ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している7番仔ピュアグルーヴまでを対象に考察を進めていきます。スペシャルグルーヴ産駒の出世頭は、2019年 中京記念 【GⅢ】勝ち馬のグルーヴィットと2022年 チャンピオンズカップ 【GⅠ】勝ち馬のジュンライトボルトです。

 

スペシャルグルーヴ産駒の競走馬デビューの時期について

考察対象のスペシャルグルーヴ産駒7頭の内、2歳の内に競走馬デビューできなかったのは、3番仔カヴェルナと6番仔ロードカナロア産駒(馬名未登録)です。競走馬デビューできる産駒は2歳の内に競走馬デビューしていますが、それ以外は3歳での競走馬デビューはおろか、競走馬デビュー自体できていません。スペシャルグルーヴ産駒は競走馬デビューできる産駒、できない産駒がハッキリと出ている状況ですので、育成に関する情報はキッチリ拾っておく必要があります。ちなみに、考察対象のスペシャルグルーヴ産駒7頭の内、デビュー勝ちを飾ったのは4番仔グルーヴィットだけですので、スペシャルグルーヴ産駒にデビュー勝ちは期待できないと考えます。

 

スペシャルグルーヴ産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のスペシャルグルーヴ産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのは2番仔フェイズベロシティで、デビュー戦時の馬体重は448kgでした。一方、最重量でデビューしたのは4番仔のグルーヴィットで、デビュー戦時の馬体重は492kgでした。スペシャルグルーヴ産駒の出世頭の1頭であるジュンライトボルトのデビュー戦時の馬体重が452kgでしたので、450kg程度の馬格でデビューできることが見込めれば、合格と言って良いでしょう。ちなみに、スペシャルグルーヴ自身のデビュー戦時の馬体重は458kgでした。

 

スペシャルグルーヴ産駒の性差による戦績の差について

考察対象のスペシャルグルーヴ産駒7頭の内訳は、牡馬が4頭、牝馬が3頭です。出世頭の2頭が共に牡馬ですし、牝馬産駒の内、POG期間内に1勝以上できたのは2番仔フェイズベロシティだけですので、スペシャルグルーヴ産駒は牡馬の方が良績を期待できそうです。

 

父系の違いによる戦績の差(配合相性)について

考察対象のスペシャルグルーヴ産駒7頭の内5頭が、キングマンボ系の種牡馬であるキングカメハメハもしくはロードカナロアの産駒です。グルーヴィット( 父:ロードカナロア )、ジュンライトボルト( 父:キングカメハメハ )2頭の重賞ウイナーを輩出していますので、スペシャルグルーヴとキングマンボ系種牡馬との配合相性は良いのでしょう。その一方で、初仔ドリームチェイサーはハービンジャー産駒、7番仔ピュアグルーヴはドレフォン産駒と、非キングマンボ系種牡馬の産駒ですが、やはり結果が出ていませんので、POGドラフト指名時には注意を払った方が良いでしょう。

 

繫殖牝馬 スペシャルグルーヴ レーダーチャート

スペシャルグルーヴRC

スペシャルグルーヴRC

繁殖牝馬スペシャルグルーヴまとめ

  • 競走馬デビューの時期によって、競走馬デビューできる産駒、できない産駒がハッキリ分かれていますので、デビュー時期の見立ては注意深く行った方が良いでしょう。
  • 牡馬産駒の方が牝馬産駒よりも良績を期待できそうです。
  • キングマンボ系種牡馬との配合相性は悪くなさそうですが、それ以外の種牡馬との配合で結果が出せるか否かが注目ポイントです。

 

2WS POGドラフトリストの発売日は

毎年4月1日!

 

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【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ ラストグルーヴ ~

姉妹の中では最も期待できる??

ラストグルーヴ

ラストグルーヴ

ラストグルーヴ

競走馬としてのラストグルーヴ

繫殖牝馬ラストグルーヴは父馬ディープインパクト、母馬エアグルーヴ、母父トニービンの配合で生まれたサラブレッドです。血統的にはグルヴェイグの全妹にあたります。生涯戦績は1戦1勝。競走馬として、どこまで活躍できるのか見てみたかったのですが、血統的な背景もあって早々と繁殖入りとなりました。

 

繁殖牝馬ラストグルーヴの血統背景

繫殖牝馬ラストグルーヴの父馬ディープインパクトはサンデーサイレンス系種牡馬で、国内リーディングサイアーランキングに長年トップに君臨している名種牡馬です。ディープインパクト産駒は2歳の早い時期から活躍する早熟性と1600 ~ 2400mでの距離適性を持ち、産駒は高い競走能力も備えていることから、クラシック戦線で活躍する競走馬を何頭も輩出しています。

 

一方、ラストグルーヴの母馬エアグルーヴは1997年 JRA賞年度代表馬に選出された超一流の競走馬。生涯戦績は19戦9勝。主な勝ち鞍は1996年 オークス 【GⅠ】、1997年 天皇賞(秋) 【GⅠ】です。繫殖牝馬としては繫殖牝馬としても超一流で、その産駒には2003年及び2004年のエリザベス女王杯 【GⅠ】を連覇したアドマイヤグルーヴ、2009年 ステイヤーズステークス 【GⅡ】勝ち馬のフォゲッタブル、2012年 香クイーンエリザベスC 【GⅠ】勝ち馬のルーラーシップと計4頭の重賞ウイナーを輩出しています。また、ラストグルーヴの他に、グルヴェイグポルトフィーノといった優秀な繁殖牝馬を輩出しています。

 

ラストグルーヴ産駒のPOG期間内戦績及び傾向

ラストグルーヴ産駒一覧

ラストグルーヴ産駒一覧

ラストグルーヴ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔レッドモンレーヴまでを対象に考察を進めていきます。ラストグルーヴ産駒の出世頭は3つの重賞で2着入線の実績のある2番仔ランフォザローゼスと2020年フラワーカップ【GⅢ】2着のレッドルレーヴです。

 

産駒のデビュー時期について

考察対象のラストグルーヴ産駒5頭は全て2歳の内に競走馬デビューを果たしています。ラストグルーヴ産駒は総じて体質が強く、デビューが大きく遅れる可能性は低い・・・と言いたいところですが、今回考察対象外とした6番仔のロードカナロア産駒は2歳の内にはデビューできませんでした。やはり、他のドラフト候補馬同様に、育成情報に関しては注意を払っておく必要はあるでしょう。

 

産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のラストグルーヴ5頭の内、最軽量でデビューしたのは3番仔レッドルレーヴで、デビュー戦時の馬体重は436kgでした。一方、最重量でデビューしたのは5番仔レッドモンレーヴで、デビュー戦時の馬体重は492kgでした。出世頭の1頭であるレッドルレーヴが重賞2着の実績を残していますので、430Kg程度の馬格が見込めるようであれば、合格点と言えるでしょう。しかし、もう1頭の出世頭のランフォザローゼスのデビュー戦時の馬体重は482kgでしたし、POG期間内に2勝を上げ、現在4勝を上げているレッドモンレーヴは最重量の492kgでデビューしていますので、順調に戦績を重ねていくという観点からも馬体重は小さいよりも大きい方が好ましいと考えられます。

 

産駒の性差による戦績の差について

出世頭のランフォザローゼス、レッドルレーヴがそれぞれ牡馬(セン)、牝馬ですので、ラストグルーヴ産駒は牡馬と牝馬のどちらを選んでも、同様の活躍が期待できるものと思われます。ただし、ランフォザローゼスは重賞2着が3回あるのに対し、レッドルレーヴは重賞2着の実績が1回と、重賞2着入線の実績を持つ2頭ではありますが、そこには違いがあります。また、重賞での実績はありませんが、POG期間に限定しない通算勝利数ではラストグルーヴ産駒の中で最も多い4勝を上げているレッドモンレーヴが牡馬ですので、ラストグルーヴ産駒をPOGドラフト候補とするならば、牡馬の方が少し安心できるのかもしれません。

 

 

父系の違いによる戦績の差(配合相性)について

出世頭のランフォザローゼス、レッドルレーヴはともにキングカメハメハ産駒ですので、ラストグルーヴとキングマンボ系種牡馬のキングカメハメハの配合は悪くはないのでしょう。通算勝利数4勝のレッドモンレーヴがキングマンボ系種牡馬ロードカナロア、通算勝利数3勝のカランドゥーラがロベルト系種牡馬モーリスの産駒です。キングマンボ系種牡馬とは配合相性が良さそうですが、キングマンボ系以外でもそれなりの実績を出していますので、ラストグルーヴは種牡馬を選ばず、素質の高い競走馬を輩出できる繁殖牝馬なのかもしれません。

 

繫殖牝馬ラストグルーヴ レーダーチャート

ラストグルーヴ > グルヴェイグポルトフィーノ ??

グルーヴ3姉妹RC

グルーヴ3姉妹RC

繁殖牝馬ラストグルーヴまとめ

  • キングマンボ系種牡馬との配合相性は良いと思われます。ただし、キングマンボ系以外の種牡馬との配合で活躍馬の輩出を期待できない訳ではありません。
  • 牡馬産駒を選んでも牝馬産駒を選んでも活躍は期待できますが、牡馬の方がやや安心できますし、馬体は小さいよりも大きい方が安心できそうです。
  • エアグルーヴ直仔の現役繁殖牝馬の中では、一番期待できそうです。

 

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