結論:POGドラフトリストへの掲載は見送り
母馬の産駒傾向
本馬パールベックは母馬シーギリヤガールが出産した2頭目の仔。初仔はゴールドシップ産駒のコスモジェミラです。コスモジェミラのPOG期間内の戦績は9戦1勝。1勝するのに9戦を要しました。ですが、その後、すぐに2勝目を上げました。古馬になってから活躍する可能性は十分に考えられます。また、コスモジェミラは初仔でもあるため、2頭目以降の仔が活躍する可能性も十分に考えられます。母馬の繁殖牝馬としての能力を現時点で判断するのは時期尚早でしょう。
競走馬としての母馬について
母馬シーギリヤガールの競走馬としての生涯戦績は34戦4勝。JRA主催のレースでは2012年すずらん賞(OP 芝 1200m)が最高成績です。競走馬としての活躍という点からは特筆すべきものは見当たりません。シーギリヤガールの近親を見てみると、シーギリヤガールの母馬が1995年ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)勝ち馬オギティファニーである程度で、良質な牝系とは言い難い血統背景です。
父馬の産駒の傾向
本馬パールベックの父馬はダノンシャンティです。種牡馬ダノンシャンティの産駒の傾向としては、マイルよりも少し長い距離が得意のようなのですが、2000mを超えた距離では芝、ダートともに勝ち星が上げられていません。血統的にはダノンシャンティはフジキセキの直系でダートをこなせる産駒も輩出していますが、産駒の活躍は決して芳しいものではないので、年々種付け頭数は減ってきています。
総合評価
本馬パールベックの2WS indexは82となりました。母馬はまだ若く、今後活躍馬が輩出される可能性は否定できませんが、父馬の産駒はクラシック戦線での距離適性にはやや疑問が残る戦績傾向があり、母馬自身の競走馬としての距離適性もクラシック戦線のレースよりはやや短めの距離でした。両親から生まれた本馬がクラシック戦線で活躍する姿は想像しがたいため、POGドラフトリストへの掲載は見送ることとしました。
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