名繁殖牝馬 シャトーブランシュ
競走馬としてのシャトーブランシュ
繫殖牝馬シャトーブランシュは父馬キングヘイロー(1995-2019)、母馬ブランシェリー、母父トニービンの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は25戦4勝。主な勝ち鞍には2015年マーメイドS 【GⅢ】があります。出世頭は2022年天皇賞(秋)勝ち馬のイクイノックスです。
シャトーブランシュの血統背景
シャトーブランシュの父馬キングヘイローは日本産のサラブレッドですが、血統的には父馬がヨーロッパ最強と謳われたダンシングブレーブ、母馬グッバイヘイローは米GⅠを7勝した超一流の競走馬。国際的に見ても超一流の血統構成を持つキングヘイローの競走馬としての生涯戦績は27戦6勝でした。主な勝ち鞍には2000年高松宮記念【GⅠ】があります。それ以外にも1997年東京スポーツ杯3歳S 【GⅢ 芝1800m】での勝利や皐月賞2着の実績があったため、2歳から3歳にかけては中距離路線のレースに出走していましたが、勝ちきれない戦績から短距離路線に矛先を変更。以降、実績を伸ばしたので、キングヘイロー自身の距離適性はマイル以下だったことが判明しました。種牡馬としては、短距離王ローレルゲレイロ、クラシック2冠牝馬のカワカミプリンセスなど、重賞勝ち馬を多数輩出しました。BMSとなってからもイクイノックスだけでなく、2021年阪神大賞典 【GⅡ】、2021年仏フォワ賞 【GⅡ】勝ち馬のディープボンドを輩出するなど、BMSとしても活躍しています。
一方、シャトーブランシュの母馬ブランシェリーは10戦2勝の生涯戦績の競走馬でした。2勝しかしていませんので、競走馬としての能力は高いものではありませんでしたが、繁殖牝馬としては2015年マーメイドS【GⅢ】勝ち馬のシャトーブランシュを輩出しています。
シャトーブランシュ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
シャトーブランシュ産駒の特徴や傾向を把握すべく、POG期間を終了している3番仔イクイノックスまでを対象として考察を進めていきます。シャトーブランシュの出世頭は3番仔イクイノックスですが、2番仔のヴァイスメテオールも重賞ウイナーですので、シャトーブランシュは3頭の仔の内2頭が重賞ウイナーということになります。
シャトーブランシュ産駒の
競走馬デビュー時期について
シャトーブランシュ産駒の3頭はいずれも2歳の11月までにデビューできているので、シャトーブランシュ産駒は体質が弱く、デビューが遅れるという可能性は低いと思われます。しかし、少し気になるのはヴァイスメテオールが重賞を獲ったのがPOG期間を終了した後のラジオNIKKEI賞 【GⅢ】という点です。初仔のミスビアンカも現時点で3勝を上げていますが、POG期間内の戦績は4戦1勝でした。3番仔のイクイノックスが早い時期から活躍したので、必ずしもシャトーブランシュ産駒の成長スピードが遅いとは言い切れませんが、POG期間内の活躍を期待するのであれば、その見極めも必要です。
シャトーブランシュ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは初仔のミスビアンカで、デビュー戦時の馬体重は448kgでした。一方、最重量でデビューしたのは2番仔ヴァイスメテオールで、デビュー戦時の馬体重は498kgでした。戦績という視点から見て、最も戦績が良くないのは最軽量でデビューした初仔のミスビアンカですが、とはいえ、既に3勝を上げており、決して競走馬としてダメな戦績ではありません。極端に馬体が小さかったり、大きかったりしない限りシャトーブランシュ産駒をドラフト候補とするのは問題ないでしょう。
シャトーブランシュ産駒の
性差による戦績の差について
重賞ウイナーとなっている2番仔ヴァイスメテオール、3番仔イクイノックスが牡馬ですので、シャトーブランシュ産駒は牡馬の方が良いのかもしれません。ただし、上述したように初仔のミスビアンカも3勝していますので、決して出来の悪い産駒という訳ではありません。性差については過度に気にする必要はないと思われます。
父系の違いによる戦績の差について
キングマンボ系種牡馬キングカメハメハを配したヴァイスメテオールも、サンデーサイレンス系種牡馬キタサンブラックを配したイクイノックスも重賞ウイナーですので、父系の違いによる戦績の差については、さほど気にせずとも良さそうです。ただし、ミスビアンカは現時点で上げている3勝の内、2勝はPOG期間を過ぎてから。また、ヴァイスメテオールはPOG期間を過ぎてから重賞ウイナーとなったことから、キングマンボ系種牡馬との配合の場合、シャトーブランシュ産駒は成長がやや遅くなるのかもしれません。
繁殖牝馬 シャトーブランシュ
レーダーチャート
繁殖牝馬シャトーブランシュまとめ
- 異なる種牡馬で重賞ウイナーを輩出している優秀な繁殖牝馬。
- 優秀な繫殖牝馬ですので、シャトーブランシュ産駒は毎年必ずドラフト候補としてチェックすべきです。
- キングマンボ系種牡馬との配合では、成長がやや遅めとなる可能性があります。
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