ディープ以外との配合に疑問
スキア
競走馬としてのスキア
繫殖牝馬スキアは父馬Motivator、母馬Light Quest、母父Quest for Fameの配合で生まれたフランス産のサラブレッドです。生涯戦績は16戦3勝。主な勝ち鞍には2011年仏フィユドレール賞 【GⅢ】があります。
スキアの血統背景
スキアの父馬Motivatorは英国産のサラブレッドで、生涯戦績は7戦4勝。主な勝ち鞍には2005年英ダービー 【GⅠ】、2004年 レイシングポストトロフィ 【GⅠ】があります。種牡馬としては2013年、2014年凱旋門賞 【GⅠ】連覇をはじめ、GⅠを6勝したヨーロッパの歴史的名牝トレヴを輩出しています。日本では2021年菊花賞 【GⅠ】勝ち馬のタイトルホルダーのBMSとして知られています。
一方、スキアの母馬Light Questは生涯戦績4戦1勝と競走馬としては活躍できませんでしたが、その血統を遡るとCircassiaの名前がある母系の牝馬です。Circassiaは史上最強馬と謳われたFrankelの祖でもあります。また、Circassiaから派生する牝系にはFrankel以外にも1987年英愛ギニ―勝ち馬のDon’t Forget MeやDessert Kingなど重賞戦線での活躍馬が多数輩出されています。
スキア産駒のPOG期間内戦績及び傾向
スキア産駒の特徴や傾向を把握するために、POG期間が終了している5番仔セリノーフォスまでを対象として、考察を進めていきます。スキア産駒の出世頭は2番仔のヴァンドギャルドです。
産駒のデビュー時期について
最もデビューが遅れたのは3番仔のハナテで、デビューは3歳の2月でした。ハナテのデビュー戦が遅くなってしまった理由は不明ですが、ハナテ以外は2歳9月までにデビューできており、スキア産駒は体質が弱く、デビュー時期が遅くなる可能性は低いと思われます。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは4番仔フォティノースで、デビュー戦時の馬体重は430kgでした。一方、最重量でデビューしたのは3番仔のハナテでした。出世頭のヴァンドギャルドが460kgでデビュー戦を迎えていますので、デビュー戦時の想定馬体重が450kg程度を見込めるようであれば、POG指名においても特に問題はないと思われます。
産駒の性差による戦績の差について
出世頭のヴァンドギャルドが牡馬ですので、牡馬の方が良い戦績を残しそうと思われるかもしれませんが、ヴァンドギャルドが重賞ウイナーとなったのは古馬になってからで、POG期間内には1勝しかできていません。また、ヴァンドギャルドはディープインパクト産駒であったことからも、性差というよりは父親の違いが産駒の戦績の差に現れていると考えた方が納得できます。牝馬産駒の方はセリノーフォスがPOG期間内に2勝を上げていますが、牡馬牝馬の戦績の優劣については判断が難しく、スキア産駒においては性差による戦績の差は無いと考えます。
スキア レーダーチャート
繁殖牝馬スキアまとめ
- 祖先にCircassiaを持つ活躍馬の多い牝系だが、近親は活躍馬に乏しい血統背景。
- スキア産駒は総じて体質が丈夫で、デビューが大きく遅れる可能性は低い。
- 出世頭のヴァンドギャルドはディープインパクト産駒だったがゆえに活躍したのかもしれません。
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