POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ リトルジュン ~

歯車が嚙み合っていない??

リトルジュン

リトルジュン

リトルジュン

競走馬としてのリトルジュン

繫殖牝馬リトルジュンは父馬クロフネ、母馬ベストタッセルド、母父King’s Bestの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としての生涯戦績は13戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。

 

リトルジュンの血統背景

リトルジュンの父馬クロフネは日本産ノーザンダンサー系種牡馬です。競走馬としての生涯戦績は10戦6勝。主な勝ち鞍に2001年NHKマイルC 【GⅠ】、2001年ジャパンカップダート 【GⅠ】があります。種牡馬としては、初年度産駒から2005年朝日杯FS 【GⅠ】勝ち馬のフサイチリシャールを輩出。また、スプリンターズS 【GⅠ】覇者のスリープレスナイト、2011年スプリンターズS 【GⅠ】、2012年高松宮記念 【GⅠ】の短距離2冠馬のカレンチャン、2012年ヴィクトリアマイル 【GⅠ】勝ち馬ホエールキャプチャ、2015年NHKマイルカップ 【GⅠ】勝ち馬のクラリティスカイ、2017年同レースを勝ったアエロリットもクロフネ産駒です。最近では白毛のアイドルホースとしてクラシック戦線で活躍したソダシもクロフネ産駒です。クロフネはこれら以外にもダートや障害戦でも重賞ウイナーを輩出している名種牡馬でもあります。

 

リトルジュンの母系血統を遡るとNile Lilyの名前があります。Nile Lilyより広がる牝系からは、1972年仏2000ギニ― 【GⅠ】及びイスパーン賞 【GⅠ】勝ち馬のRivermanや英仏愛のGⅠを7連勝したRock of Gibraltarが輩出されており、リトルジュンは良質な血統背景を持ったサラブレッドと言えます。

 

リトルジュン産駒のPOG期間内戦績及び傾向

リトルジュン産駒一覧

リトルジュン産駒一覧

リトルジュン産駒の傾向と特徴を把握すべくPOG期間を終了している6番仔ストロンゲストを対象として考察を進めます。出世頭は2022年 アルゼンチン共和国杯 【GⅡ】勝ち馬のブレークアップです。

 

産駒のデビュー時期について

考察対象とした6頭の内、4頭が3歳になってからのデビューですが、5番仔からは2歳でデビューするようになっています。しかし、その一方で産駒の誕生月が4月になってきています。生まれの遅さは成長の遅さですので、一定期間内に成果を上げることが求められるPOGにおいてはマイナス要素となります。また、出世頭のブレークアップが古馬になってから重賞ウイナーとなったように、元々成長の遅い傾向のリトルジュン産駒ですので、遅生まれの早期デビューでは、成長度合いに求められる競走能力が追い付かず、十分な実力を発揮できないままPOG期間を終了してしまいかねません。

 

産駒のデビュー時の馬体重について

最軽量でデビューしたのは初仔のリーズで、デビュー戦時の馬体重は470kgでした。一方、最重量でデビューしたのは2番仔ゴッドブレイクで、デビュー戦時の馬体重は548kgでした。最軽量のリーズでも470kgの馬体重でしたので、リトルジュン産駒は馬格が小さいがゆえにレースを使うことによる体重減りやレース中の当たり負けに悩まされる可能性は低いでしょう。ただ、最軽量でデビューしたリーズも最重量でデビューしたゴッドブレイクもPOG期間内は0勝でしたので、馬格に関しては、出世頭であるブレークアップを参考に検討すればよいと考えます。

 

産駒の性差による戦績の差について

出世頭のブレークアップが牡馬ですので、牡馬の方が戦績は良いと思われるかもしれませんが、ブレークアップ以外の産駒の戦績を見る限り、牡馬と牝馬の間に大きな戦績の差はありません。

 

父系の違いによる戦績の差について

出世頭のブレークアップの父馬はバーラム系種牡馬ノヴェリストです。ブレークアップ以外はPOG期間内に1勝もできていません。サンデーサイレンス系種牡馬のヴィクトワールピサ、ディーマジェスティとの配合では結果が出せていませんが、リーディングサイアーランキングトップクラスの種牡馬との配合を見てみたいところです。

 

リトルジュン レーダーチャート

血統背景とデビュー勝ち産駒比率の値が 『 ゼロ 』でしたので、レーダーチャートも五角形にはならず、小さな台形にしかなりませんでした。レーダーチャートの形からもわかるように、POG的視点から見ての繫殖牝馬としての評価は高くありません。

リトルジュンRC

リトルジュンRC

繁殖牝馬リトルジュンまとめ

  • リトルジュン産駒のデビューは2歳の早い時期へとシフトしてきていますが、誕生日が徐々に遅くなっていることに加え、成長度合いは遅いので、成長と育成の歯車がやや噛み合っていない感じがします。
  • 繫殖牝馬としての質の高さを示すレーダーチャートは、形が小さく、台形で描かれてしまっており、今後の活躍は難しいかもしれません。
  • 日本での種牡馬としての活躍の乏しいノヴェリストとの配合で重賞ウイナーを輩出していますので、リーディングサイアーランキングでトップクラスの種牡馬との配合を見てみたいところです。

 

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