POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ リリーオブザヴァレー ~

名繁殖牝馬まであと少し?

リリーオブザヴァレー

リリーオブザヴァレー

リリーオブザヴァレー

競走馬としてのリリーオブザヴァレー

繫殖牝馬リリーオブザヴァレーは父馬Galileo(1998-2021)、母馬Pennegale、母父Pennekampの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としての生涯戦績は12戦7勝。主な勝ち鞍には2010年仏オペラ賞 【GⅠ】、同年ノネット賞 【GⅢ】、同年クロエ賞 【GⅢ】があります。

 

リリーオブザヴァレーの血統背景

リリーオブザヴァレーの父馬Galileoは生涯戦績8戦6勝、主な勝ち鞍には2001年英ダービー、同年愛ダービー 【GⅠ】、同年Kジョージ六世&QエリザベスS 【GⅠ】がある超一流の競走馬でした。血統的には、母Urban Seaが1993年の凱旋門賞馬ですし、半弟には2009年凱旋門賞をはじめ、GⅠを6勝したSea The Starsがいる超一流の血統の持ち主です。また、種牡馬としても2008年、2010年~2020年英愛リーディングサイアーに輝き、産駒には2011年英2000ギニ―など、GⅠを10勝したFrankelをはじめ、米欧を中心にGⅠウイナーを何十頭も輩出している大種牡馬です。

 

一方、リリーオブザヴァレーの母馬Pennegaleは生涯戦績9戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。しかし、繁殖牝馬としてはリリーオブザヴァレーの他に、2017年オーサムアゲインS 【GⅠ】勝ち馬のMubtaahijを輩出。異なる種牡馬で重賞ウイナーを2頭輩出している優秀な繫殖牝馬です。

 

リリーオブザヴァレー産駒のPOG期間内戦績及び傾向

リリーオブザヴァレー産駒一覧

リリーオブザヴァレー産駒一覧

リリーオブザヴァレー産駒の傾向と特徴を把握すべく、POG期間を終了している5番仔エリカステラまでを対象として考察を進めていきます。なお、現時点でのリリーオブザヴァレー産駒の出世頭は、初仔で2016年テレビ東京杯青葉賞 【GⅡ】勝ち馬のヴァンキッシュランです。

 

産駒のデビュー時期について

2番仔のオルフェーヴル産駒が未デビューですが、その1頭以外は2歳の内にデビュー戦を迎えています。リリーオブザヴァレー産駒は体質が弱く、デビューが遅れる傾向にはないようです。少し話は逸れますが、今回の考察対象5頭の内、デビュー戦で勝利した仔はいません。しかし、今回の考察対象外とした6番仔ビヨンドザヴァレーは見事デビュー戦を勝利で飾っており、兄姉以上の活躍が期待されます。

 

産駒のデビュー時の馬体重について

最軽量でデビューしたのは5番仔エリカステラです。デビュー戦での馬体重は416kgでした。一方、最重量は初仔のヴァンキッシュランで486kgでした。最軽量でデビューしたエリカステラのPOG期間内の戦績は4戦0勝でしたが、2番目に軽い馬体重432kgでデビューした4番仔リリーピュアハートのPOG期間内の戦績は5戦2勝で、POG期間内の戦績としては合格点を上げられる戦績です。ディープインパクト産駒ゆえ、やや小柄でも競走能力の高さが受け継がれ、POG期間内に2勝を上げることができたのでしょう。しかし、ディープインパクト亡き後で考えれば、馬格は大きい方が望ましく、小柄な産駒の場合、POG指名は慎重になった方が良いと思われます。

 

産駒の性差による戦績の差について

出世頭のヴァンキッシュラン(牡馬)はPOG期間内に3勝していますし、重賞勝ちもあります。一方、4番仔リリーピュアハート(牝馬)は2勝で、見た目にはやや戦績は劣りますが、牝馬であってもPOG的に合格ラインと呼べる2勝を上げていますので、決定的な差とまでは言えず、牝馬産駒でもPOGで指名する余地はあると考えます。

 

父系の違いによる戦績の差について

考察対象の5頭の内、未デビューの1頭を除くと、4頭は全てディープインパクト産駒ですので、父系の違いによる戦績の差は検証できません。今回は考察の対象外ですが、6番仔のイスラボニータ産駒ビヨンドザヴァレーがデビュー勝ちを果たしており、今後、更なる活躍が期待されています。母馬は異なる種牡馬でも重賞ウイナーを輩出できる名繁殖牝馬の可能性もあると思います。

 

リリーオブザヴァレー レーダーチャート

リリーオブザヴァレーRC

リリーオブザヴァレーRC

繁殖牝馬リリーオブザヴァレーまとめ

  • 血統レベルは高くはないが、リリーオブザヴァレー産駒の戦績は悪くはない。
  • リリーオブザヴァレー産駒は初戦向きではないが、競走能力は低くはない。
  • 6番仔ビヨンドザヴァレーの戦績次第では、リリーオブザヴァレーは名繁殖牝馬となる可能性もある。

 

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