ボルドグザグ
更なる成功のカギはサンデー?牝馬?
競走馬としてのボルドグザグ
繫殖牝馬ボルドグザグは父馬Layman、母馬Belga Wood、母父Woodmanの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は3戦3勝。主な勝ち鞍には2011年 仏 レゼルヴォワール賞 【GⅢ】があります。
ボルドグザグの血統背景
繫殖牝馬ボルドグザグの父馬Laymanは米国産のサラブレッドで、サンデーサイレンス系種牡馬。フランス、イギリスを主戦場に競走馬生活を過ごしました。生涯戦績は9戦3勝。主な勝ち鞍には2004年 仏 カブール賞 【GⅢ】、2005年 英 ソブリン賞 【GⅢ】があります。 種牡馬としては3頭のGⅢウイナーを輩出した程度で、種牡馬としては乏しい実績しか残せていません。
一方、母馬のBelga Woodの生涯戦績は7戦0勝。競走馬としては未勝利のまま繁殖入りすることとなりました。母系を遡ってみても、特筆すべき実績を残した競走馬は見当たらず、自身の競走馬としての能力も母系血統からも優秀な競走能力を産駒に受け渡す要素に乏しい繁殖牝馬のようです。
ボルドグザグ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ボルドグザグ産駒の特徴と傾向を把握すべく、POG期間を終了している6番仔ボルドグフーシュまでを対象に考察を進めていきます。なお、3番仔ザグマシンガンは地方デビューゆえ、今回の考察の対象外とします。また、ボルドグザグ産駒の出世頭は2022年菊花賞2着の6番仔ボルドグフーシュです。
産駒のデビュー時期について
考察対象の5頭の内、初仔アルファヴィル以外の4頭は2歳でデビュー戦を迎えています。ボルドグザグ産駒は遅生まれの傾向にありますが、デビューはあまり遅くありません。早い時期にデビューができるのは、POG的にはプラス材料ですが、遅生まれについては、馬体や気性の成長という点で不安が残ります。出世頭のボルドグフーシュは3/23生まれで、考察対象の5頭の中では最も早い生まれですが、デビューは2歳10月と考察対象5頭の中で最も遅いデビューでした。馬体の成長が促され、デビュー戦を迎えるまでの期間が兄達と比較して十分に取れたのでしょう。多寡だか2,3か月の違いではありますが、2歳の2か月、3か月は成長を促すという意味で軽視できない時間でしょう。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは2番仔のコンボルドで、デビュー戦時の馬体重は446kgでした。一方、最重量でデビューしたのは出世頭のボルドグフーシュで、デビュー戦時の馬体重は496kgでした。出世頭のボルドグフーシュが最重量でデビューしているので、馬格は大きい方が良いのでしょう。ドラフト指名を検討するならば、馬体重のチェックは欠かせません。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象の5頭は全て牡馬ですので、産駒の性差による戦績の差は不明です。これまで牡馬産駒で重賞ウイナーが出てきていないので、この流れを断つのは牝馬産駒なのかもしれません。
父系の違いによる戦績の差について
出世頭のボルドグフーシュがスクリーンヒーロー産駒です。スクリーンヒーローは母系にサンデーサイレンスを持っている種牡馬ですので、サンデーサイレンスのクロスが発生します。これが重賞戦線で活躍できる要素となったのかもしれません。
ボルドグザグ レーダーチャート
五角形ではなく、三角形。
繫殖牝馬ボルドグザグまとめ
- 母系は活躍馬の少ない血統。
- 産駒の誕生日は遅めだが、デビュー時期は遅くない。
- 重賞ウイナーが輩出されない流れを断つのはサンデーサイレンス系種牡馬との配合?それとも牝馬産駒??
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