2021年産アルアイン産駒に注目!
エーシンエポナ
競走馬としてのエーシンエポナ
繫殖牝馬エーシンエポナは父馬Curlin、母馬Wild Gams、母父Forest Wildcatの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は24戦3勝。競走馬としては特筆すべき実績を残せませんでした。
エーシンエポナの血統背景
繫殖牝馬エーシンエポナの父馬Curlinは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は16戦11勝。主な勝ち鞍は2007年BCクラシック 【GⅠ】、同年プリークネスS 【GⅠ】、2008年ドバイワールドカップ 【GⅠ】。GⅠを計7勝しており、2007年、2008年米年度代表馬に選出されました。種牡馬としてGⅠウイナーを18頭も輩出しており、種牡馬としても成功を収めています。
一方、エーシンエポナの母馬Wild Gamsは、競走馬としては生涯戦績23戦9勝の実績を残しています。GⅠには手が届きませんでしたが、GⅢを3勝しました。繁殖牝馬としてはGⅡとGⅢを1勝ずつ上げているCazaderoを輩出しており、競走馬としても繁殖牝馬としても、一定の成績を残しています。血統を遡ってみましたが、母馬のWild Gams以上の実績を残している競走馬はおらず、血統背景としてはやや地味な印象です。
エーシンエポナ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
エーシンエポナ産駒の特徴と傾向を把握すべく、3番仔ガストリックまでを対象として考察を進めます。出世頭は2022年東京スポーツ杯2歳ステークス 【GⅢ】勝ち馬で、3番仔のガストリックです。
産駒のデビュー時期について
考察対象の3頭とも、2歳の内にデビューしていますので、エーシンエポナ産駒は体質が弱くてデビューが遅れる可能性は低いと考えて良いでしょう。POGにおいては安心材料です。ちなみに考察対象のエーシンエポナ産駒3頭の内、2頭がデビュー戦で初勝利を飾っていますので、デビュー勝ちを期待できることは、POG的にはプラス材料でしょう。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは2番仔エイシンプシュケーで、デビュー戦時の馬体重は444kgでした。一方、最重量でデビューしたのはガストリックで、デビュー戦時の馬体重は516kgでした。出世頭のガストリックが516kgでデビューしていますので、POGで指名するならば、デビュー戦時の馬体重が500kg程度を見込める産駒を指名するのが良いでしょう。ちなみにエーシンエポナ自身のデビュー戦時の馬体重は488kgでした。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象3頭の内、初仔エイシンエクセルと2番仔エイシンプシュケーの2頭が牝馬で、出世頭の3番仔ガストリックが牡馬です。出世頭のガストリックが牡馬ですので、現時点ではエーシンエポナ産駒は牡馬の方が活躍する可能性が高いのかもしれません。
父系の違いによる戦績の差について
これまでエーシンエポナにはエピファネイア(ロベルト系種牡馬)→エイシンヒカリ(サンデーサイレンス系種牡馬)→ジャスタウェイ(サンデーサイレンス系種牡馬)が交配されました。ロベルト系種牡馬のエピファネイアはともかく、同じサンデーサイレンス系種牡馬のエイシンヒカリとジャスタウェイとの配合で産駒の戦績に大きな違いが出ています。エイシンヒカリ産駒のエイシンプシュケーは10戦未勝利であるのに対し、ジャスタウェイ産駒のガストリックは2戦2勝で出世レースの1つである東京スポーツ杯2歳ステークス 【GⅢ】を制覇しています。エイシンプシュケーはサンデーサイレンス系種牡馬の中でも、ディープインパクト産駒エイシンヒカリとの配合、ガストリックはハーツクライ産駒ジャスタウェイとの配合です。同じサンデーサイレンス系種牡馬でも配合の差が出ているので、今後のPOG指名にあたっても注意が必要でしょう。
エーシンエポナ レーダーチャート
正五角形に近いレーダーチャート
POGでエーシンエポナ産駒を選ぶ時のポイント
- デビュー勝ちを期待できる傾向にある。
- サンデーサイレンス系種牡馬との配合が良さそう。
- 牡馬、馬体重500kg程度を意識した方が良いと思われます。
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