ビーウインド
“当たり” を引くのが難しい!
競走馬としてのビーウインド
繫殖牝馬ビーウインドは父馬スピニングワールド、母馬ビクトリーマッハ、母父バンブーアトラスの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は23戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。
ビーウインドの血統背景
ビーウインドの父馬スピニングワールドは米国産で、生涯戦績14戦8勝の競走馬でした。主な勝ち鞍には1996年、97年ジャックルマロワ賞 【GⅠ】連覇、1996年愛2000ギニ― 【GⅠ】、1997年BCマイル 【GⅠ】があります。種牡馬としては、日本では輩出に至っていませんが、オーストラリアやヨーロッパでGⅠウイナーを計6頭輩出しています。
一方、ビーウインドの母馬ビクトリーマッハは、日本(浦河)産のサラブレッドで、生涯戦績は18戦3勝。3勝を上げていますが、重賞の出走経験はありません。繁殖牝馬としても目立った活躍を見せた産駒は輩出できていません。血統背景を見てみると、ビーウインドの祖母がワンスウエドであることがわかります。競馬歴の長いファンの方ならご存知かもしれませんが、ワンスウエドはGⅠを7勝したテイエムオペラオーの母馬でもあります。つまり、ビーウインドの母馬ビクトリーマッハ(1989年生まれ)はテイエムオペラオー(1996年生まれ)の姉にあたります。
ビーウインド産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ビーウインド産駒の特徴及び傾向を把握するため、POG期間を終了している10番仔ニースバローズまでを対象として考察を進めます。ビーウインド産駒の出世頭は2015年七夕賞 【GⅢ】2着のステラウインドと考察対象外ですが2022年ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス 【GⅢ】2着のトップナイフもステラウインドに引けを取らない実績を既に上げています。
産駒のデビュー時期及び馬体重について
考察対象としたビーウインド産駒10頭の内、年明けデビューとなったのは5頭。半分が年明けデビューという点は、POG的にはマイナスポイントです。ビーウインド産駒をPOG指名するならば、デビュー時期の見立てには注意を払わねばなりません。デビュー時期は馬体の成長度合いとも関係しますので、年内デビュー組と年明けデビュー組とで平均馬体重を比較してみます。年内デビュー組の平均馬体重は460.0kg、年明けデビュー組の平均馬体重は443.2kgと20kg弱程度の体重差があります。年明け組は成長スピードが遅いため、デビューも遅くなったと思われます。ちなみに出世頭のステラウインドは年明けデビュー組ですが、最高戦績の七夕賞 【GⅢ】 2着は古馬になってからのものですので、ビーウインド産駒は晩成傾向にあるのでしょう。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは10番仔のニースバローズで、デビュー戦時の馬体重は406kgでした。一方、最重量でデビューしたのは8番仔のベルウインドで、デビュー戦の馬体重は490kgでした。出世頭のステラウインドが462kgでしたので、少なくとも小柄な馬格で成長を促すためにデビューが遅れそうな産駒は選ばない方が賢明だと思います。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象のビーウインド産駒10頭の内訳は、牡馬は6頭、牝馬4頭となっています。出世頭のステラウインドは牡馬ですが、POG期間内の戦績を見てみると牡馬はステラウインドが1勝をあげ、牝馬はムーンライト1勝をあげており、性差による戦績差はありませんでした。
父系の違いによる戦績の差について
出世頭のステラウインドがサンデーサイレンス系種牡馬ゼンノロブロイ産駒ですので、サンデーサイレンス系種牡馬との配合相性は良いと思われるかもしれませんが、ゼンノロブロイ以外のサンデーサイレンス系種牡馬では良績を残せていません。特に配合相性が良いと思われる結果が出ているわけではありませんが、今回の考察対象外としたトップナイフが2歳戦から重賞2着に食い込む結果を見せていますので、母馬ビーウインドは、トップナイフの父馬であるデクラレーションオブウォーとは配合相性が良いのかもしれません。
ビーウインド レーダーチャート
やや小さめの歪な台形
繁殖牝馬ビーウインドまとめ
- 産駒は遅咲き傾向の可能性が高い。
- サンデーサイレンス系種牡馬との配合相性はイマイチ。
- POGでのビーウインド産駒の指名は見送りが賢明か
2WS POGドラフトリスト2023-2024を発売しました!!テレビCMでおなじみのSTORES(価格据え置き)のサイト、全国のコンビニエンスストアに設置しているコピー機から購入できる e-プリントサービス、電子出版サービス e-SHINBUNのサイトで購入できます。楽しいPOGライフにお役立てください!
|
|
|
当ブログを応援していただける方は、
YouTubeチャンネル登録をお願いします!
↓アイコンをクリック or タップ