デビュー戦次第で・・・
マラコスタムブラダ
競走馬としてのマラコスタムブラダ
繫殖牝馬マラコスタムブラダはアルゼンチン産で、父馬Lizard Island(米)、母馬Mapul Wells(亜)、母父Poliglote(英)の配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は9戦6勝。主な勝ち鞍に2014年亜ヒルベルトレレナ賞 【GⅠ】がある優秀な競走馬でした。
マラコスタムブラダの血統背景
繫殖牝馬マラコスタムブラダの父馬Lizard Islandは2007年愛レイルウェイS 【 GⅡ 芝1200m 】勝ち馬ですが、生涯戦績は10戦1勝で、種牡馬としては他の種牡馬と比べて大きく見劣る競走成績しか残せていません。血統背景を見てみると、Lizard Islandの祖母Numberは1989年 仏グランクリテリヨム 【 GⅠ 芝1600m 】勝ち馬のジェイドロバリーの母馬で、Lizard Islandの母馬とジェイドロバリーは姉弟ということになります。
一方、繫殖牝馬マラコスタムブラダの母馬Mapul Wellsは生涯戦績6戦2勝。注目すべきはマラコスタムブラダの母系の祖母PulmaがアルゼンチンでGⅠ3勝を上げていることでしょう。優秀な祖母の血がマラコスタムブラダ自身にも受け継がれており、その血を自らの産駒にどのように伝えられているのか、産駒の特徴や傾向を見てみることにしましょう
マラコスタムブラダ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
マラコスタムブラダ産駒の特徴及び傾向を把握するため、競走馬デビューを果たしている6番仔エスタンシアまでを対象に考察を進めていきます。マラコスタムブラダ産駒の出世頭は2019年阪神ジュベナイルフィリーズ 【GⅠ】勝ち馬のレシステンシアです。
マラコスタムブラダ産駒の
競走馬デビュー時期について
考察対象のマラコスタムブラダ産駒6頭は、全て年内に競走馬デビューしています。マラコスタムブラダ産駒はデビューが遅れがちという傾向にはないようです。POGにおいてはプラス材料と言えるでしょう。
ちなみに考察対象のマラコスタムブラダ産駒6頭の内、デビュー戦を勝利で飾っているのは初仔ミッキーブラックから3番仔グラティアスまでの3頭です。4番仔から6番仔まではデビュー戦を勝利で飾れていないことに加えて、POG期間内に勝利を上げることができていません。デビュー戦を勝利で飾れるか否かが、マラコスタムブラダ産駒のその後の活躍を期待できるか否かの分水嶺となるようです。
マラコスタムブラダ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のマラコスタムブラダ産駒6頭のうち、最軽量で競走馬デビューしたのは6番仔エスタンシアで、デビュー戦時の馬体重は448kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは5番仔のジャスティンボルトで、デビュー戦時の馬体重は534kgでした。
出世頭レシステンシアのデビュー戦時の馬体重は490kgでしたし、レシステンシアに続く実績を残した3番仔グラティアスのデビュー戦時の馬体重は488kgでした。最重量で競走馬デビューしたジャスティンボルト、最軽量で競走馬デビューしたエスタンシアは、共にPOG期間内の戦績が揮いませんでしたので、マラコスタムブラダ産駒をPOGで指名するならば、馬格が小さい産駒よりは大きな馬格の産駒を指名する方が望ましいものの、500kgを大きく超えるような産駒の場合は、注意した方が良さそうです。
マラコスタムブラダ産駒の
性差による戦績の差について
マラコスタムブラダ産駒の考察対象6頭の内訳は牡馬が4頭、牝馬は2頭です。出世頭のレシステンシアが牝馬ですので、マラコスタムブラダ産駒は牝馬の方が戦績は良いと思われるかもしれませんが、6番仔の牝馬産駒エスタンシアはデビューして4戦未勝利となっており、一概に牝馬の方が戦績が良いとは言えません。
また、3番仔で牡馬のグラティアスが2021年京成杯 【GⅢ】を勝って、重賞ウイナーとなっていますので、牡馬産駒も十分な戦績を残していると言っても良いでしょう。つまり、性差はないと考えて良いと思います。
父系の違いによる戦績の差について
繫殖牝馬マラコスタムブラダにはこれまで、ブラックタイド → ダイワメジャー → ハーツクライ → ハーツクライとサンデーサイレンス系の種牡馬が交配されてきました。その結果、同じサンデーサイレンス系ではありますが、ダイワメジャー、ハーツクライと異なる種牡馬で重賞ウイナーを輩出しました。しかし、4番仔のハーツクライ産駒スパイダーバローズは未勝利のまま地方競馬への転籍、5番仔キタサンブラック産駒ジャスティンボルトもデビュー戦は見どころなく取りこぼしてしまいました。
6番仔にしてようやくキングカメハメハ系種牡馬ドゥラメンテが配されました(サンデーサイレンスの血が入ってはいますが)。上述したように6番仔エスタンシアは4戦して未勝利ですので、配合相性は良くないと考えられます。
繁殖牝馬 マラコスタムブラダ
レーダーチャート
繁殖牝馬マラコスタムブラダまとめ
- マラコスタムプラダは、異なる種牡馬でそれぞれ重賞ウイナーを輩出した優秀な繁殖牝馬。
- 馬格は小さいよりは大きい方が望ましいものの、大きすぎるのも望ましくはない。
- デビュー戦を勝利で飾れるか否かが、その後の活躍の分水嶺となっている。
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