リアルインパクトだけなのか?
アンティフォナ
競走馬としてのアンティフォナ
繫殖牝馬アンティフォナは米国産で、父馬Songandaprayer、母馬スナッチド、母父Cat Chiefの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は6戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できませんでした。
繁殖牝馬アンティフォナの血統背景
繁殖牝馬アンティフォナの父馬Songandaprayerは生涯戦績8戦3勝。主な勝ち鞍には2001年ファウンテンオヴユースS 【 GⅠ ダート 1700m 】があり、競走馬としては一流の成績を残しました。種牡馬としては9頭の重賞ウイナーを輩出しましたが、GⅠウイナーを輩出するには至っていません。
一方、繁殖牝馬アンティフォナの母馬スナッチドは米国産のサラブレッドです。競走馬としてはデビューしていません。繁殖牝馬としても2017年京都牝馬ステークス 【GⅢ】3着に入線したスナッチマインドを輩出した程度で、これといった競走馬を輩出できていません。競走馬としても、繁殖牝馬としても大きな実績を残せなかった母馬スナッチドですが、血統背景を見てみると、5代母にBrighton Viewの名前があります。Brighton Viewは21世紀に入って以降、米国で急激に発展している牝系で、パイロ、キュヴェ、パディオプラートなどGⅠウイナーが輩出されています。
アンティフォナ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
アンティフォナ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している6番仔アビークワイヤまでを対象として考察を進めていきます。出世頭は2020年NHKマイルカップ 【GⅠ】勝ち馬のラウダシオンです。
アンティフォナ産駒の
競走馬デビュー時期について
考察対象としたアンティフォナ産駒6頭の内、2歳の内にデビューできなかったのは3番仔アーティファクト、6番仔アビークワイヤの2頭です。アンティフォナ産駒の2歳デビュー率は低くはありませんが、これまでのアンティフォナ産駒を見る限り、体にトラブルを抱える傾向が見られますので、ドラフト候補として検討する際には、育成状況に関する情報に、特に注意を払った方が良さそうです。
アンティフォナ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象としたアンティフォナ産駒6頭の内、最軽量でデビューしたのは2番仔で、ローズキングダム産駒のアンブロジオです。デビュー戦時の馬体重は448kgでした。一方、最重量でデビューしたのは5番仔のローウェルです。出世頭のラウダシオンのデビュー戦時の馬体重は488kgでしたし、最軽量でデビューしたアンブロジオはPOG期間内に2勝していますので、デビュー戦時に450kg程度以上の馬格があれば、POGドラフト候補としては合格と言えるのではないでしょうか。
アンティフォナ産駒の
性差による戦績の差について
考察対象としたアンティフォナ産駒6頭の内、牝馬は6番仔アビークワイヤ1頭だけです。そのアビークワイヤのPOG期間内戦績は1戦0勝。脚元のトラブルによりデビューが遅くなってしまったこともあり、十分な戦績を積めていませんので、アビークワイヤ1頭だけをもって、牝馬よりも牡馬の方が活躍を期待できると言い切るのは時期尚早でしょう。しかし、出世頭のラウダシオンが牡馬ですので、現時点でアンティフォナ産駒をドラフト候補とするならば、牡馬の方が無難でしょう。
父系の違いによる戦績の差について
繁殖牝馬アンティフォナにはこれまで、ダノンシャンティ、ローズキングダム、キンシャサノキセキ、リアルインパクト、キズナ、ジャスタウェイが配されてきました。出世頭のラウダシオンがリアルインパクト産駒ですので、アンティフォナとリアルインパクトは配合相性が良いのでしょう。2021年産駒はリアルインパクト産駒ですので、リアルインパクトとの配合の再現性がどれだけ実現されるかが、興味深いポイントです。
繁殖牝馬 アンティフォナ
レーダーチャート
POGでアンティフォナ産駒を
選ぶ時のポイント
- 脚元をはじめとするトラブル情報には、特に注意を払った方が良いでしょう。
- 種牡馬リアルインパクトとの配合相性は悪くないと思われます。
- 2021年産のリアルインパクトとの配合の再現性に注目。
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