出そうで出ない??
アブソリュートレディ
競走馬としてのアブソリュートレディ
繫殖牝馬アブソリュートレディは父馬Galileo、母馬Lil’s Jessy、母父Krisの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は6戦0勝。1勝もできていませんので、競走馬としては全く活躍できなかったということになります。
繁殖牝馬アブソリュートレディの血統背景
繫殖牝馬アブソリュートレディの父馬Galileoは愛国産のサラブレッドで、生涯戦績8戦6勝。主な勝ち鞍には2001年英ダービー、同年愛ダービー 【GⅠ】、同年Kジョージ六世&QエリザベスS 【GⅠ】がある超一流の競走馬でした。血統的には、母Urban Seaが1993年の凱旋門賞馬ですし、半弟には2009年凱旋門賞をはじめ、GⅠを6勝したSea The Starsがいる超一流の血統の持ち主です。また、種牡馬としても2008年、2010年~2020年英愛リーディングサイアーに輝き、産駒には2011年英2000ギニ―など、GⅠを10勝したFrankelをはじめ、米欧を中心にGⅠウイナーを何十頭も輩出している超一流の種牡馬です。しかし、産駒の日本での戦績は欧州ほどのものではないことが気になるところです。
一方、繫殖牝馬アブソリュートレディの母馬Lil's Jessyは愛国産で、生涯戦績は12戦4勝。主な勝ち鞍には2001年 英ネルグウィンS 【GⅢ】があります。繁殖牝馬としては、特筆すべき実績を残した競走馬は見当たりませんでした。
アブソリュートレディ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
アブソリュートレディ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、海外デビューした産駒を除き、かつ既にPOG期間を終了している7~9番仔までを対象として考察を進めます。出世頭は2016年 仏オークス 【GⅠ】、同年仏1000ギニ― 【GⅠ】勝ち馬で3番仔のLa Cressonniereです。
アブソリュートレディ産駒の
競走馬デビュー時期について
考察対象のアブソリュートレディ産駒3頭の内、2頭は3歳になってからと遅いデビューでした。3頭とも生まれ自体が4月と遅かったので、それもデビューが遅くなったことに影響しているかもしれません。現在までの産駒のデビュー時期を見る限り、早期デビューは期待できそうにありませんが、2022年産の10番仔は2月生まれですので、兄姉よりはデビューは早くなるかもしれませんね。
アブソリュートレディ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のアブソリュートレディ産駒3頭の内、最軽量でデビューしたのは7番仔サニーシェルブールで、デビュー戦時の馬体重は464kgでした。一方、最重量でデビューしたのは8番仔グラヴィルで、デビュー戦時の馬体重は496kgでした。現在までのところ、アブソリュートレディ産駒は馬格が小さくて、競馬に行って馬格で負けたり、馬体が小さく、間隔を空けてしか使えないといった課題に悩まされてはいないようです。もっとも、そういったことにならぬように、馬体がしっかり成長するまで待っているからこそ、デビュー時期も遅くなっているのかもしれませんね。
アブソリュートレディ産駒の
性差による戦績の差について
出世頭のLa Cressonniereが牝馬ですので、牝馬の方が期待できるかもしれませんが、La Cressonniere以外の産駒の戦績を見てみると、性差による明らかな戦績差は見られません。アブソリュートレディ産駒をドラフト候補として検討するにあたって、性差は特に気にしなくても良さそうですが、牝馬の方が心理的には安心できるのかもしれません。
父系の違いによる戦績の差について
出世頭のLa CressonniereがLe Havre産駒ですので、種牡馬Le Havreとの配合相性は悪くはないのでしょう。しかし、日本で競走馬デビューしたサニーシェルブール、グラヴィル2頭のLe Havre産駒はともにPOG期間内には勝ち上がれませんでした。また、日本のリーディングサイアーランキング1位のディープインパクトとの配合で生まれた9番仔アーティットも、現在までのところ、これといった戦績は残せていません。
繫殖牝馬 アブソリュートレディ
レーダーチャート
POGでアブソリュートレディ産駒を
ドラフト指名する時のポイント
- 3番仔La CressonniereはGⅠを2勝していますが、La Cressonniere以外の産駒は全く活躍できていません。
- 産駒は遅生まれが要因なのか、デビューは遅くなりがち。
- Le Havre以外の種牡馬との配合相性を明らかにすることが課題。
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