POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ オーマイベイビー ~

種牡馬バゴとの配合再現性は如何に??

オーマイベイビー

オーマイベイビー

オーマイベイビー

競走馬としてのオーマイベイビー

繫殖牝馬オーマイベイビーは2011年、ノーザンファームの生産馬です。オーマイベイビーの父馬はディープインパクト、母馬オールザウェイベイビー、母父Grand Slamの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は4戦0勝。1勝もできていませんので、競走馬としては活躍できませんでした。

 

繁殖牝馬オーマイベイビーの血統背景

繁殖牝馬オーマイベイビーの父馬ディープインパクトはサンデーサイレンスの最高傑作として評される競走馬です。生涯戦績はG1 7勝を含む14戦12勝。競走馬として超一流の実績を残しました。また、種牡馬としても大種牡馬サンデーサイレンスの後継種牡馬の名に恥じず、数々のG1ウイナーを輩出しています。2012年から8年連続リーディングサイアーを獲得し、サンデーサイレンスの後継種牡馬としての地位を不動のものとしました。産駒の距離適性は芝・中距離。芝・短距離やダート適正を持つ産駒は多くはありませんでした。ディープインパクトの母馬ウィンドインハーヘアは独G1馬、母の父アルザオはリファール産駒と、母系には欧州型のスタミナ血脈が凝縮されています。

 

一方、母馬のオールザウェイベイビーは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は0戦0勝。競走馬としてはデビューしていないようですので、競走能力のほどは不明です。しかし、繁殖牝馬としてはオーマイベイビーの他にも、2007年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】勝ち馬のゴスホークケン、2016年 フローラステークス 【GⅡ】3着に入線したアウェイクを輩出しています。オールザウェイベイビーは競走馬としての実績は残しませんでしたが、繁殖牝馬としてはGⅠウイナーを輩出しており、しっかりした実績を残しています。

 

オーマイベイビー産駒のPOG期間内戦績及び傾向

オーマイベイビー産駒一覧

オーマイベイビー産駒一覧

オーマイベイビー産駒の特徴及び傾向を把握すべく、POG期間を終了している4番仔ダノンジュリアスまでを対象として考察を進めていきます。オーマイベイビー産駒の出世頭は2021年神戸新聞杯 【GⅡ】勝ち馬のステラヴェローチェです。

 

オーマイベイビー産駒のデビュー時期について

考察対象のオーマイベイビー産駒4頭の内、2歳時にデビューできなかったのは、4番仔ダノンジュリアスだけで、他の3頭は、全て2歳の内にデビューしています。誕生日に注目してみると、2歳時にデビューした1~3番仔までは2月生まれですが、デビューが遅くなった4番仔ダノンジュリアスは3月生まれ。以降の産駒も誕生日が遅くなっています。1~3番仔までは2歳デビューの傾向にありましたが、4番仔ダノンジュリアス以降は、その傾向が変わってくるかもしれません。なお、考察対象のオーマイベイビー産駒4頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは、ステラヴェローチェとクレイドルの2頭で、デビュー戦勝率は50%になります。

 

オーマイベイビー産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のオーマイベイビー産駒4頭の内、最軽量でデビューしたのは、初仔ビットクラッシャーと4番仔ダノンジュリアスで、デビュー戦時の馬体重は452kgでした。最軽量でデビューした2頭は、POG期間内に勝利することができませんでしたので、小さな馬格のオーマイベイビー産駒のドラフト指名は避けた方が良さそうです。一方、最重量でデビューしたのは、出世頭のステラヴェローチェで、デビュー戦時の馬体重は488kgでした。ちなみにオーマイベイビー自身のデビュー戦時の馬体重は466Kgでした。

 

オーマイベイビー産駒の性差による戦績の差について

考察対象のオーマイベイビー産駒3頭の内、牡馬は3頭、牝馬は1頭です。出世頭のステラヴェローチェが牡馬ですので、牡馬の方が良績を期待できると考えられますが、牝馬はクレイドル1頭だけですので、クレイドルの戦績だけで、断定的に牡馬の方が良いとまでは言えないでしょう。ただし、現時点では、ドラフト候補として検討するならば、牡馬の方が心理的に安心できるでしょう。

 

父系の違いによる戦績の差について

出世頭のステラヴェローチェの戦績が、エピファネイア産駒のビットクラッシャー、クロフネ産駒のクレイドルの2頭と比較して飛び抜けて良いので、どうしても種牡馬バゴとの配合相性に目が行きがちですが、全弟で、4番仔のダノンジュリアスのPOG期間内の戦績は2戦0勝でした。ダノンジュリアスは脚元トラブルによるデビューの遅れ等があったので、純粋に全兄ステラヴェローチェと比較するのは難しいのですが、配合相性が良いと思われる配合であっても、その振れ幅は大きく、重賞戦線で活躍できるような素質馬である可能性から、POG期間内には未勝利で終わる可能性まであるということは想定しておいた方が良いでしょう。

 

また、リーディングサイアーランキングトップクラスの種牡馬エピファネイアとの配合で大物が出てこなかったので、オーマイベイビー産駒をドラフト候補として検討する場合、種牡馬レベルではなく、配合相性に注目すべきなのかもしれません。

 

繫殖牝馬オーマイベイビー レーダーチャート

オーマイベイビーRC

オーマイベイビーRC

 

POGでオーマイベイビー産駒を選ぶ時のポイント

  • デビュー時期が遅くなってしまう可能性に注意すること。
  • 馬格は大きな方が良い。480kg程度を目安に検討すること。
  • 牡馬産駒を選ぶなら種牡馬との配合相性を重視し、牝馬産駒を選ぶならば、大化けの可能性に期待する選び方が良いのかもしれません。