血統レベルは高い。配合相性は??
パーソナルダイアリー
競走馬としてのパーソナルダイアリー
繫殖牝馬パーソナルダイアリーは米国産で、父馬City Zip(1998 - 2017)、母馬Latest Scoop、母父Tiznowの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は26戦3勝。主な勝ち鞍は2014年 デルマーオークス 【GⅠ】です。その他にも重賞入賞実績がありますので、パーソナルダイアリー自身は優秀な競走馬だったと考えて良いでしょう。
繁殖牝馬パーソナルダイアリーの血統背景
繁殖牝馬パーソナルダイアリーの父馬City Zipは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は23戦9勝。主な勝ち鞍には2000年米ホープフルステークス 【GⅠ】があります。種牡馬としてはパーソナルダイアリーの他に、2014年 米BCターフ牝馬 【GⅠ】勝ち馬のDayatthespa、2016年 BCフィリー&メアスプリント 【GⅠ】勝ち馬のファイネストシティ、2017年 米ファストレイデイステークス 【GⅠ】勝ち馬のジペッサ等がいます。なお、City Zipの半弟には2004年 米BCクラシック 【GⅠ】勝ち馬のGhostzapperがいます。
一方、繁殖牝馬パーソナルダイアリーの母馬Latest Scoopは米国産で、生涯戦績は10戦1勝。競走馬としては活躍できませんでした。繁殖牝馬としては、パーソナルダイアリーを輩出しましたが、パーソナルダイアリー以外には目立った活躍をした馬は見当たりません。血統背景を見てみると、パーソナルダイアリーの3代母にBanker’s Ladyの名前があります。Banker’s Ladyの生涯戦績は10戦8勝。1988年 レイディーズH 【GⅠ】をはじめ、GⅠを計3勝している名牝です。この名牝の能力が隔世遺伝でパーソナルダイアリーにも伝えられたのでしょう。
パーソナルダイアリー産駒の
POG期間内戦績及び傾向
パーソナルダイアリー産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している3番仔インダイアリーまでを対象に考察を進めていきます。考察対象が3頭と少なく、断定的に述べられることは少ないので、その点はご了承下さい。なお、パーソナルダイアリー産駒の出世頭は2022年 フローラステークス 【GⅡ】で2着に入線したパーソナルハイになります。
パーソナルダイアリー産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のパーソナルダイアリー産駒3頭の内、インワンシティングとパーソナルハイは2歳時に競走馬デビューできていますが、3番仔インダイアリーは3歳7月の競走馬デビューとなってしまいました。今回の考察対象外としましたが、4番仔パーソナルリバティも競走馬デビューは3歳4月と遅くなってしまいました。
2番仔のパーソナルハイを含め、インダイアリー及びパーソナルリバティは生まれが5月と遅いので、成長も遅れ、デビューも遅くなっているのかもしれません。パーソナルダイアリー産駒をドラフト候補として検討するならば、デビュー時期の見込みについては、特に注意を払う必要があります。
パーソナルダイアリー産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のパーソナルダイアリー産駒3頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは、初仔インワンシティングで、デビュー戦時の馬体重は452kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは出世頭のパーソナルハイで、デビュー戦時の馬体重は466kgでした。最軽量と最重量の間の体重差は14kgですので、繁殖牝馬パーソナルダイアリーは安定して450-460kg程度の馬格の産駒を生み出す傾向にあるようです。
パーソナルダイアリー産駒の
性差による戦績の差について
考察対象のパーソナルダイアリー産駒3頭の内訳は、牝馬が2頭と牡馬が1頭です。出世頭が牝馬のパーソナルハイですので、現在までのところ、パーソナルダイアリー産駒は牝馬の方が良績を期待できそうではありますが、もう1頭の牝馬産駒であるインダイアリーはPOG期間内にデビューできませんでしたので、牝馬産駒の方が良いと断言しきれるには材料が乏しい状況です。
父系の違いによる
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬パーソナルダイアリーにはこれまでディープインパクト、ドゥラメンテ、ハーツクライ、コントレイルが配されてきました。出世頭のパーソナルハイはディープインパクト産駒ですので、パーソナルダイアリーとディープインパクトの配合相性は悪くはないのでしょう。ただし、既に種牡馬ディープインパクトはこの世にはいませんので、ディープインパクト以外の種牡馬との配合で活躍馬を出せるかどうかが、パーソナルダイアリーにとっての大きな課題になります。
繁殖牝馬 パーソナルダイアリー
レーダーチャート
繁殖牝馬パーソナルダイアリーまとめ
- 牡馬よりは牝馬の方が良績を期待できるのかもしれません。
- ディープインパクト以外の種牡馬との配合相性が明らかになるのが待ち望まれます。
- ディープインパクトを配しても、重賞ウイナーが出ていない点が気になります。
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