やや地味な血統背景の繁殖牝馬
カンビーナ
競走馬としてのカンビーナ
繫殖牝馬カンビーナは愛国産で、父馬Hawk King、母馬Await、母父Peintre Celebreの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は22戦6勝。主な勝ち鞍には2011年アメリカンオークス 【GⅠ】があります。
繁殖牝馬カンビーナの血統背景
繫殖牝馬カンビーナの父馬Hawk Wingは生涯戦績12戦5勝。主な勝ち鞍には2001年愛ナショナルS 【GⅠ】、2002年エクリプスS 【GⅠ】があります。競走馬としては一流の成績を残していますが、種牡馬としては、あまり活躍馬を輩出できておらず、重賞ウイナーも10頭程度で、GⅠウイナーはカンビーナ1頭だけのようです。
一方、繫殖牝馬カンビーナの母馬Awaitは愛国産のサラブレッド。競走馬としての戦績は見つからなかったので、おそらく未出走のまま繁殖に上がったものと思われます。繁殖牝馬としてはカンビーナを輩出していますが、カンビーナ以外は特筆すべき競走実績を残した競走馬は見当たりませんでした。
カンビーナ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
カンビーナ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している6番仔トーセンリョウまでを対象に考察を進めていきます。出世頭は2020年阪神大賞典 【GⅡ】2着入線の3番仔トーセンカンビーナと2022年京成杯オータムハンデ 【GⅢ】勝ち馬のファルコニアです。ともにディープインパクト産駒です。
産駒のデビュー時期について
考察対象のカンビーナ産駒6頭の内、2歳の内にデビューできなかったのは初仔のカンカンガールだけで、残りの5頭は2歳でデビューを果たしています。脚元のトラブルや馬体が小さく、2歳の内にデビューできないサラブレッドが毎年一定数いる中で、カンビーナ産駒は高い2歳デビュー率にありますので、産駒は総じて体質が強く、成長スピードも遅くない傾向にあると考えられます。
産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のカンビーナ産駒6頭の内、最軽量でデビューしたのは2番仔カーロバンビーナで、デビュー戦時の馬体重は414kgでした。一方、最重量でデビューしたのは初仔のカンカンガールで、デビュー戦時の馬体重は460kgでした。出世頭のトーセンカンビーナとファルコニアのデビュー戦時の馬体重はともに452kgでした。考察対象のカンビーナ産駒6頭の内、5頭が自身も体の小さかった種牡馬ディープインパクトの産駒ですので、馬体は小さめに出てきている可能性があります。把握せねばならないのは、今回考察対象外とした、7番仔以降のカンビーナ産駒の馬体重の傾向についてです。馬体が小さいのはPOG的には有利とはいえませんので、今まで以上にカンビーナ産駒のデビュー戦時の想定馬体重に対する見立ては慎重になった方が良いでしょう。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象としたカンビーナ産駒6頭の内訳は牡馬4頭、牝馬2頭でした。出世頭のトーセンカンビーナとファルコニアがともに牡馬ですし、牝馬2頭はPOG期間内には1勝もできていませんので、カンビーナ産駒をPOGドラフトの候補として検討するならば、牡馬を選ぶ方が良いでしょう。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
考察対象のトーセンカンビーナ産駒6頭の内、5頭がディープインパクト産駒ですし、唯一ディープインパクト産駒ではない初仔のカンカンガールはExchange Rate産駒です。種牡馬ディープインパクトへの偏りが強すぎて、父系の違いによる戦績の差の有無については現時点では不明です。
繫殖牝馬カンビーナ レーダーチャート
繁殖牝馬カンビーナまとめ
- やや地味な血統背景の繁殖牝馬
- 種牡馬ディープインパクトとの配合相性は悪くないが、それ以外の種牡馬との配合相性は不明。
- ディープインパクト以外との配合で活躍馬を輩出するのが、今後の課題。
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