名競走馬で名繁殖牝馬だが怪しい・・・
ドバイマジェスティ
競走馬としてのドバイマジェスティ
繁殖牝馬トバイマジェスティは米国産で、父馬Essence of Dubai、母馬Great Majesty、母父Great Aboveの配合で生まれたサラブレッドです。主な勝ち鞍には2010年BCフィリー&メアスプリント 【GⅠ】があります。12勝していることも称賛に値しますが、34戦もこなしている点も称賛したいと思います。
繁殖牝馬ドバイマジェスティの血統背景
繫殖牝馬ドバイマジェスティの父馬Essence of Dubaiは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は13戦5勝。GⅠ勝ちはなく、2001年米ノーホークSを含む3つのGⅡ勝ちがあります。種牡馬としてはドバイマジェスティを輩出してはいますが、ドバイマジェスティが唯一のGIウイナーで、ドバイマジェスティ以外には2006年 米マッチメイカーS 【GⅢ】勝ち馬のUnbridled Essenceが重賞ウイナーとして数えられる程度です。
一方、母馬Great Majestyも米国産のサラブレッドで、生涯戦績は15戦4勝。4勝していますが、重賞での実績はないようで、競走馬として特筆すべき実績は残していません。繁殖牝馬としてもドバイマジェスティ以外には、これといった産駒は輩出できていません。
ドバイマジェスティ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ドバイマジェスティ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している7番仔アルファヒディまでを対象に考察を進めていきます。出世頭は2017年 皐月賞馬アルアインならびに2021年日本ダービー馬のシャフリヤールです。両馬はともにディープインパクト産駒の牡馬です。
ドバイマジェスティ産駒の
競走馬デビュー時期について
初仔のゴールドエッセンスが3歳2月のデビュー、2番仔ジュベルアリは未デビュー。この2頭以外は全て2歳の内にデビューできており、POG期間内にも1勝上げることができています。2歳の夏からという傾向にはありませんが、秋の王道デビューがドバイマジェスティ産駒のデビューの流れとなっています。
ドバイマジェスティ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のドバイマジェスティ産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのは5番仔ヒメノカリス(牝)。デビュー戦時の馬体重は434kgでした。ディープインパクト産駒の牝馬ですので、やや小さめの馬格も致し方ないところでしょう。一方、最重量でデビューしたのは3番仔アルアイン。デビュー戦時の馬体重は518kgでした。全弟のシャフリヤールが450kgでのデビューとアルアインよりも随分小さな馬格であったにもかかわらず、後に日本ダービー馬に上り詰めた点を見てみると、ドバイマジェスティは馬格の大小に関係なく、活躍馬を輩出できる繁殖牝馬なのかもしれません。もっとも、兄弟で68kgの体重差があっても両馬がともに活躍できたのは、種牡馬ディープインパクトの力だという見方も否定できません。
ドバイマジェスティ産駒の
性差による戦績の差について
考察対象のドバイマジェスティ産駒7頭の内、牝馬が3頭、牡馬が4頭です。出世頭のアルアインとシャフリヤールが牡馬ですので、ドバイマジェスティ産駒は牡馬の方が活躍を期待できるでしょう。
父系の違いによる
戦績の差(配合相性)について
考察対象のドバイマジェスティ産駒7頭の内、5頭がディープインパクト産駒です。出世頭のアルアインとシャフリヤールがともにディープインパクト産駒ですので、ディープインパクトとの配合相性の良さは間違いありません。問題はディープインパクト亡き後、ドバイマジェスティからPOG期間内に重賞を獲るような優れた競走馬が輩出されるのか、という点です。現在までのところ、ディープインパクト産駒以外の2頭の戦績は芳しくありません。種牡馬ディープインパクトが偉大過ぎて、その恩恵にあずかったドバイマジェスティが繁殖牝馬として過剰な評価を受けている可能性も否定できません。
繫殖牝馬 ドバイマジェスティ
レーダーチャート
ドバイマジェスティ産駒良績一覧
繁殖牝馬ドバイマジェスティまとめ
- 種牡馬ディープインパクトとの配合相性が良かったことは疑いようがありません。しかし、それ以外は不明。
- 父、母ともに種牡馬実績、繁殖牝馬実績に乏しく、血統レベルも決して高くは無いので、ディープインパクト以外との配合で生まれたドバイマジェスティ産駒の活躍は怪しいかもしれません。
- ドバイマジェスティ産駒のドラフト指名は慎重に(ドバイマジェスティ産駒贔屓の方であってもドラフト10位指名で良いのでは?)。
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