当たりハズレが大きい
トップオブドーラ
競走馬としてのトップオブドーラ
繫殖牝馬トップオブドーラは2004年、米国生まれのサラブレッドです、トップオブドーラの競走馬としての戦績は20戦3勝。3勝しかしていませんので、競走馬としては大きな実績は残せませんでした。
トップオブドーラの血統背景
トップオブドーラの父馬Grand Slamは米国産のサラブレッドで、競走馬としては1997年 米シャンペインS 【GⅠ】、同年 米フュチュリティS 【GⅠ】をはじめ、15戦4勝の実績を残しました。種牡馬としては、Cajun Beatを含む計3頭のGⅠウイナーを輩出しています(日本では2004年 ジャパンダートダービー勝ち馬のカフェオリンポスが知られています)。BMSとしては、6頭のGⅠウイナーが輩出されており、日本では2007年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】勝ち馬のゴスホークケンのBMSとして、その名前を目にすることがあります。
一方、トップオブドーラの母馬Maltese Dianneも米国産のサラブレッドで、競走馬デビューはしていないようです。Maltese Dianneは計7頭の仔を輩出していますが、7頭はいずれも特筆すべき競走成績は残せませんでした。トップオブドーラの母系を遡ってみると、5代母にMiss Carmieの名前があります。Miss Carmieを祖とする牝系からは、米3歳牝馬チャンピオンに輝いたChris Evertや GⅠ8勝のChief's Crownが輩出されており、日本では2003年 ジャパンカップ 【GⅠ】、2004年 宝塚記念 【GⅠ】勝ち馬のタップダンスシチー、2008年日本ダービー 【GⅠ】勝ち馬のディープスカイが輩出されています。
トップオブドーラ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
繫殖牝馬トップオブドーラの産駒の特徴及び傾向を探るべく、既にPOG期間が終了している7番仔エイジアンスターまでを対象に考察を進めていきます。トップオブドーラ産駒の出世頭は、2020年 チューリップ賞 【GⅡ】、同年 紫苑ステークス 【GⅢ】勝ち馬で、5番仔のマルターズディオサです。
トップオブドーラ産駒のデビュー戦時期について
出世頭のマルターズディオサのデビュー戦が2歳8月、POG期間内に2勝を上げたアルタイルのデビュー戦が2歳7月、その他5頭の内、4頭が年明けデビューでしたので、マルターズディオサ産駒をドラフトで指名する場合、早期デビューが見込めるかどうかは、判断基準の1つとして良いのではないでしょうか。
トップオブドーラ産駒のデビュー戦時の馬体重について
出世頭のマルターズディオサのデビュー戦時の馬体重は436kg。阪神ジュヴェナイルフィリーズ2着時、チューリップ賞勝利時の馬体重はともに444kgでしたので、やや小柄な馬格でも活躍は期待できそうです。最重量でデビューした産駒は7番仔エイジアンスターで、馬体重は520kgでした。POG的には、馬格が大きい方が良いということでもないようです。
産駒の性差による戦績の差について
出世頭のマルターズディオサが牝馬なので、牝馬の方が良績を期待できるのかもしれませんが、牡馬も2番仔アルタイルがPOG期間内に2勝を上げていますので、性差による戦績の偏りはないと考えて良いと思われます。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
出世頭のマルターズディオサがキズナ産駒ですので、キズナとマルターズディオサの配合相性は良いと思われます。2022年産がキズナ産駒ですので、要注目です。
トップオブドーラ レーダーチャート
POGでトップオブドーラ産駒を選ぶ時のポイント
- 早期デビューが見込めそうか否か(兄姉はデビュー戦未勝利という点からも、早期デビューが望ましい)。
- 1勝できるならば、2勝以上が期待できる。
- 馬格はさほど気にしなくてよい。
- キズナとの配合相性は良い。
- 牝馬の方が良いかもしれない。
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