結論:POGドラフトリストへの掲載は見送り
母馬の産駒傾向
本馬サファルは母馬アヴェンチュラが出産した4頭目の仔。母馬アヴェンチュラにはこれまでキングカメハメハ、ハービンジャー、エピファネイアが交配されてきました。母馬の仔でPOG期間内に勝利を上げた馬はまだいません。母馬の仔は体質難の傾向が見て取れますので、競走馬デビューとして仕上げるのに時間がかかるようです。本馬サファルも仕上げに苦労するようだとPOG期間内の活躍は難しいかもしれません。
競走馬としての母馬について
母馬アヴェンチュラの競走馬としての生涯戦績は7戦4勝(勝率57.1%)。主な勝鞍に2011年秋華賞(GⅠ)があり、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬にも選出され、一流の競走馬として活躍しました。血統背景を見てみると、全兄には2006年東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)、同年ラジオNIKKEI杯(GⅢ)、2007年共同通信杯(GⅢ)勝ち馬のフサイチホウオー、2007年阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)、2008年オークス(GⅠ)勝ち馬のトールポピーがいます。母馬アヴェンチュラの血統背景は申し分ありません。
父馬の産駒の傾向
本馬サファルの父馬キングカメハメハは、これまで数々の重賞winnerを輩出してきた優秀な種牡馬です。サンデーサイレンス系牝馬との配合で大成功を収めているだけでなく、母系によって多彩な適性を示す産駒が登場しています。代表的な産駒としては、ロードカナロア、アパパネ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロがいます。牡馬でも牝馬でも大物を輩出した実績がありますが、牡馬と牝馬では牡馬の産駒が良績を残す傾向にあります。また、2歳戦から活躍することができるのでPOG向きの種牡馬の一頭と言えます。
総合評価
本馬サファルの2WS indexは53となりました。父馬キングカメハメハは大物排出も期待できるPOG向きの種牡馬です。一方、母馬アヴェンチュラは競争実績だけでなく、全兄フサイチホウオーは重賞3勝、全姉トールポピーはGⅠを2勝しており、血統背景も素晴らしい繁殖牝馬です。しかし、アヴェンチュラの仔は体質難に生まれる傾向があり、競走馬として結果が全く出せていません。本馬も体質難である可能性が高く、2WS indexも低い数値を示しているので、POGドラフトリストへの掲載は見送ることとしました。
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