全くPOG向きではない
ビートリックスキッド
競走馬としてのビートリックスキッド
繁殖牝馬ビートリックスキッドはフランス産で、父馬 Victory Note、母馬 Laquifan、母父 Lear Fanの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は12戦2勝。重賞レースでは2007年 ノネット賞 【GⅢ】3着の実績があります。
繁殖牝馬ビートリックスキッドの血統背景
繁殖牝馬ビートリックスキッドの父馬Victory Noteは1998年 仏2000ギニー 【GⅠ】の勝ち馬です。種牡馬としては2002年 英コーンウォリス 【GⅢ】勝ち馬のPeace Offering、2006年 仏オマール賞 【GⅢ】勝ち馬のPoltavaを輩出していますが、重賞ウイナーとなったのはこの2頭のみで、種牡馬としての戦績はイマイチでした。
一方、ビートリックスキッドの母馬Laquifanは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は6戦2勝。競走馬としては大きな実績は残せていませんが、繁殖牝馬としては12頭の仔を生んでおり、2番仔Tzar Rodneyが1995年 仏ラフォルス賞 【GⅢ 芝2000m】、1996年オールアメリカンH 【GⅢ 芝 9.0F】の2重賞を勝っています。
ビートリックスキッド産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ビートリックスキッド産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している8番仔ザブライドまでを対象として考察を進めていきます。なお、ビートリックスキッド産駒の出世頭は2019年 中日新聞杯 【GⅢ】勝ち馬サトノガーネットです。
ビートリックスキッド産駒のデビュー時期について
考察対象のビートリックスキッド産駒8頭の内、2歳時にデビューしたのは初仔ショウナンダイキチ、2番仔ヴェルジョワーズ、8番仔ザブライドの3頭です。その3頭以外は全て3歳になってからのデビューですので、POG的にはマイナスです。ちなみに、ビートリックスキッド産駒のデビュー戦勝ち率は0%です。デビューが遅いうえに、デビュー勝ちできないとなれば、POG的には指名を回避するのが賢明と言えるでしょう。
ビートリックスキッド産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のビートリックスキッド産駒8頭の内、最軽量でデビューしたのは2番仔ヴェルジョワーズで、デビュー戦時の馬体重は428kgでした。一方、最重量でデビューしたのは5番仔モクターで、デビュー戦時の馬体重は506kgでした。出世頭のサトノガーネットのデビュー戦時の馬体重が434kgでしたので、ビートリックスキッド産駒は小柄な馬体で出てきても、良績を期待できるかもしれません。
ビートリックスキッド産駒の性差による戦績の差について
出世頭のサトノガーネットが牝馬ですので、ビートリックスキッド産駒は牝馬の方が良績を期待できる!・・・と言いたいところですが、種牡馬ディープインパクトの産駒の競走能力への影響力は大きなものなので、サトノガーネットの活躍が父馬ディープインパクトの力によるものなのか、母馬ビートリックスキッドの競走能力を伝える力によるものなのか、その峻別は難しいところです。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
出世頭のサトノガーネットの父馬はディープインパクトですので、ビートリックスキッドとディープインパクトの配合相性は悪くないのでしょう。しかし、既にディープインパクトがこの世から去っていることとディープインパクトの種牡馬としての産駒への影響力があまりに強いことがあるので、父系の違いがビートリックスキッド産駒にどのような影響を与えるのか、影響を与えていないかもしれないという可能性も含めて、その評価は大変難しいところです。
繁殖牝馬 ビートリックスキッド レーダーチャート
POGでビートリックスキッド産駒を選ぶ時のポイント
- 産駒のデビュー時期は遅い傾向となっており、POG的にはマイナス。
- 出世頭のサトノガーネットの活躍は、父馬ディープインパクトの競走能力を伝える能力によるところが大きいのかもしれず、サトノガーネット以外の
- POG的にはビートリックスキッド産駒の指名は回避すべき。
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