デビューが遅くなる覚悟を!
ヴィルシーナ
競走馬としてのヴィルシーナ
繁殖牝馬ヴィルシーナは2009年 ノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は21戦5勝。主な勝ち鞍に2013、2014年 ヴィクトリアマイル 【GⅠ】連覇、2012年 クイーンカップ 【GⅢ】がある一流の競走馬でした。
繁殖牝馬ヴィルシーナの血統背景
繁殖牝馬ヴィルシーナの父馬ディープインパクトは、サンデーサイレンスの最高傑作として評される競走馬【 14戦12勝 / G1 7勝 】。自身は種牡馬入り後も数々のG1ウィナーを輩出し、2012年から11年連続リーディングサイアーを獲得。サンデーサイレンスの後継種牡馬としての地位を不動のものとしました。芝・中距離では、産駒が高い適性を示しましたが、芝・短距離やダート適正を持つ産駒は多くはありませんでした。ディープインパクトの母馬ウィンドインハーヘアの血統背景を遡って見てみると、父アルザオはリファール産駒、母系には欧州型のスタミナ血脈が凝縮されています。
一方、ヴィルシーナの母馬ハルーワスウィートはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は22戦5勝。5勝していますが、重賞での実績はありません。競走馬としての実績に特筆すべき点はありませんが、繁殖牝馬としては、ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロス、3頭のGⅠウイナーを輩出している優秀な繁殖牝馬です。血統を遡ってみると、ハルーワスウィートの3代母にGlorious Songの名前があります。Glorious Songは1981年 米スピンスターS 【 GⅠ:ダート9.0F 】をはじめ、GⅠを計4勝している高い競走能力を有したサラブレッドでした。
ヴィルシーナ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ヴィルシーナ産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している4番仔グラヴィタスまでを対象として考察を進めていきます。ヴィルシーナ産駒の出世頭は2020年 新潟記念 【GⅢ】勝ち馬のブラヴァスです。また、ブラヴァスに準じる活躍を見せているのは2023年 中京記念 【GⅢ】 2着のディヴィーナです。
ヴィルシーナ産駒のデビュー時期について
考察対象のヴィルシーナ産駒4頭の内、2歳でデビューしたのは出世頭のブラヴァスだけです。その他の3頭は3歳になってからのデビュー若しくは未デビュー(引退)です。ヴィルシーナ産駒のデビューは遅い傾向にあることを覚えておいた方が良いでしょう。出世頭のブラヴァスは2歳7月にデビューしていますが、重賞戦線で実績を残したのは古馬になってからです。また、3番仔ディヴィーナも勝ち上がりは3歳5月と遅く、勝ち星は古馬になってから積み上げていますので、ヴィルシーナ産駒はPOG向きではないのかもしれません。
ヴィルシーナ産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のヴィルシーナ産駒4頭の内、競走馬デビューした3頭のデビュー戦時の馬体重を見てみると、最軽量でデビューしたのは3番仔ディヴィーナで、デビュー戦時の馬体重は420kgでした。一方、最重量でデビューしたのは出世頭のブラヴァスで、デビュー戦時の馬体重は464kgでした。なお、ヴィルシーナ自身のデビュー戦時の馬体重は440kgでしたので、デビュー戦時の馬体重が440kg程度は見込める方が良いのではないでしょうか。
ヴィルシーナ産駒の性差による戦績の差について
初仔のブラヴァスが牡馬ですので、ヴィルシーナ産駒は牡馬の方が良績を期待できるのかもしれませんが、牝馬産駒のディヴィーナも重賞2着の実績がありますので、ヴィルシーナ産駒は性別に関係なく活躍できるのかもしれません。性差による戦績はないと考えて良いのではないでしょうか。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
出世頭のブラヴァスがキングカメハメハ産駒ですので、ヴィルシーナとキングカメハメハの配合相性は悪くはないのでしょう。ただし、ブラヴァスの全弟レヴィオーサは中央競馬では1勝もできませんでした。これは配合相性によるものなのか、成長度合いの差なのか、馬格の差なのか、気性によるものなのか、明確なことはわかりません。また、モーリス産駒のディヴィーナが重賞2着の実績を上げていますので、ヴィルシーナは父系の違い関係なく、優秀な産駒を輩出できる繁殖牝馬なのかもしれません。
繁殖牝馬 ヴィルシーナ レーダーチャート
POGでヴィルシーナ産駒を選ぶ時のポイント
- 産駒のデビューは遅くなりがちで、本格化も遅め。POGでは良績を期待しにくい。
- 馬格は大きい方が良さそう。
- 種牡馬に関係なく、優秀な繁殖牝馬の可能性がある。
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