産駒の振り幅大きく・・・
ヴァリディオル
競走馬としてのヴァリディオル
繁殖牝馬ヴァリディオルは2009年生まれ、社台コーポレーション白老ファームの生産馬。生涯戦績は3戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。
繁殖牝馬ヴァリディオルの血統背景
繁殖牝馬ヴァリディオルの父馬Dynaformerは生涯戦績30戦7勝。主な勝ち鞍には1988年 ディスカヴァリーH 【GⅡ】、同年 ジャージーダービー 【GⅡ】があります。GⅠウイナーにはなっていませんが、種牡馬としては、英、愛、米、独、豪で計22頭のGⅠウイナーを輩出した一流の種牡馬でした。
一方、母馬ヴァレラは独国産のサラブレッドで、生涯戦績12戦3勝。主な勝ち鞍は2004年 独ユングハインリヒフォークリフト賞 【GⅢ】、同年 独ブレーメン牝馬大賞 【GⅢ】があります。競走馬としては優秀な成績を残しましたが、繁殖牝馬としては、特筆すべき戦績を残した産駒を輩出できませんでした。
ヴァリディオル産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ヴァリディオル産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している7番仔ヴァリドゥスまでを対象として考察を進めていきます。ちなみにヴァリディオル産駒の出世頭はオルフェーヴル産駒のアンドラステです。
ヴァリディオル産駒のデビュー時期について
考察対象のヴァリディオル産駒7頭の内、2歳時にデビューしたのは4頭で、2歳デビュー率は57%です。2歳でデビューした4頭も、3頭は2歳11月、12月のデビューですので、ヴァリディオル産駒は総じてデビューは遅めの傾向にあると考えて良さそうです。デビュー時期が遅めの傾向ですので、デビュー勝ちして、出遅れの不利を取り戻すような傾向があればよいのですが、デビュー勝ち率は29%(2/7)で、高くないので、ヴァリディオル産駒の指名は、POG的には不利だと思います。
ヴァリディオル産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のヴァリディオル産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのはドリームジャーニー産駒のフォルトラオムとステイゴールド産駒のフォルシュナイトで、デビュー戦時の馬体重は418kgでした。一方、最重量でデビューしたのはオルフェーヴル産駒のヴァリドゥスで、デビュー戦時の馬体重は534kgでした。出世頭のアンドラステのデビュー戦時の馬体重が462kgでしたので、460kg程度を基準に、大きすぎず、小さすぎない馬格の産駒を選んだ方が良いかもしれません。
ヴァリディオル産駒の性差による戦績の差について
出世頭のアンドラステが牝馬ですので、ヴァリディオル産駒を指名するならば牝馬!・・・と言いたいところですが、5番仔ヴァリアメンテも、重賞での好走実績は無いものの、現時点で4勝を上げており、牡馬産駒がダメということではありません。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
出世頭のアンドラステがオルフェーヴル産駒ですので、ヴァリディオルとオルフェーヴルの配合相性は悪くはないのでしょう。ただし、アンドラステの全弟ヴァリドゥスは現時点で3戦0勝の実績で、全く競走馬として活躍できていません。オルフェーヴル×ヴァリディオルの配合は、重賞ウイナークラスから未勝利馬クラスまで、産駒の出来具合に振り幅があるということでしょう。ちなみにヴァリアメンテ、ヴィスパメンテの兄妹も4勝と1勝で、同じ配合で実績に差が生じています。ヴァリディオル産駒には、父系の違いによる戦績の差はないと考えて良さそうですが、実績のある配合であっても、容易に信用してはいけないということでしょう。
繁殖牝馬 ヴァリディオル レーダーチャート
POGでヴァリディオル産駒を選ぶ時のポイント
- デビュー時期は遅めで、デビュー勝ち率は高くないので、POGには不向きかもしれません。
- 馬格は大きすぎても、小さすぎても良くないようです。460kg程度を基準に検討。
- 実績のある配合でも、再現性はとても低い。
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