ハープスターによる過大評価??
ヒストリックスター
競走馬としてのヒストリックスター
繁殖牝馬ヒストリックスターはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は0戦0勝。競走馬としてはデビューしていません。競走馬としての実力のほどは不明です。
繁殖牝馬ヒストリックスターの血統背景
繁殖牝馬ヒストリックスターの父馬ファルブラヴは、アイルランド産のサラブレッドで、生涯戦績は26戦13勝。2002年 ジャパンカップ 【GⅠ】をはじめ、英、仏、伊、香でGⅠを計8勝した超一流の競走馬でした。超一流の競走実績を残したファルブラヴですが、種牡馬としてはGⅠウイナーを1頭も輩出することはできませんでした。また、BMSとしても、ハープスター、2018年 マイルチャンピオンシップ 【GⅠ】勝ち馬ステルヴィオ2頭のGⅠウイナーを輩出していますが、競走実績に見合う成績は残せていません。
一方、母馬のベガは社台ファームの生産馬で、生涯戦績は9戦4勝。1993年 桜花賞 【GⅠ】、オークス 【GⅠ】を勝った牝馬クラシック2冠馬です。繁殖牝馬としても1999年 日本ダービー 【GⅠ】勝ち馬のアドマイヤベガ、2000年 セントライト記念 【GⅡ】勝ち馬アドマイヤボス、2001年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】、2004年 フェブラリーステークス 【GⅠ】勝ち馬のアドマイヤドンを輩出しました。競走馬としても、繁殖牝馬としても、大変優れたサラブレッドだったと言えます。
ヒストリックスター産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ヒストリックスター産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している9番仔コルレオニスまでを対象として考察を進めていきます。なお、ヒストリックスター産駒の出世頭は、2014年 桜花賞 【GⅠ】勝ち馬で、ディープインパクト産駒のハープスターです。
ヒストリックスター産駒のデビュー時期について
考察対象のヒストリックスター産駒9頭の内、2歳時にデビューできなかったのは2番仔のヒストリックレディだけです。ヒストリックスター産駒は総じて早期デビューの傾向にあり、POG的にはプラスの要素です。ちなみに、ヒストリックスター産駒のデビュー戦での勝率は?というと、考察対象の9頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは、出世頭のハープスター1頭だけです。ヒストリックスター産駒には、デビュー勝ちを期待するのは難しいかもしれませんが、デビュー勝ちするようであれば、良績を期待できるかもしれません。
ヒストリックスター産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のヒストリックスター産駒9頭の内、最軽量でデビューしたのは、ステイゴールド産駒のリュラで、デビュー戦時の馬体重は414kgでした。一方、最重量でデビューしたのは、ディープインパクト産駒のアークライトです。リュラのPOG期間内の戦績は3戦0勝、アークライトのPOG期間内の戦績は6戦0勝。馬体重は大き過ぎず、小さ過ぎず、が良いようです。出世頭ハープスターのデビュー戦時の馬体重が474kgでしたので、470kg程度の馬体重を基準に活躍が期待できる馬格を判断するのが良いようです。
ヒストリックスター産駒の性差による戦績の差について
出世頭のハープスターが牝馬ですので、ヒストリックスター産駒は牝馬の方が活躍を期待できるのかもしれません。ハープスターの全弟アークライトのPOG期間内の戦績が6戦0勝であることからも、牝馬の方が良いようです。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
出世頭のハープスターがディープインパクト産駒ですので、ヒストリックスターとディープインパクトの配合相性は悪くはないのでしょう。ただし、全弟アークライトのPOG期間内の戦績は6戦0勝ですので、GⅠウイナーから未勝利まで、産駒のデキの振り幅はかなり大きいと言えるでしょう。出世頭のハープスターを輩出したことで、注目を集めやすいヒストリックスターですが、種牡馬としてもその実力が飛び抜けていたディープインパクトですので、ハープスターの活躍はディープインパクトの血によるところが大きかったとも考えられます。ディープインパクトの影響を排除して考えれば、繫殖牝馬ヒストリックスターの実力は、かなり怪しいと考えることもできます。
繁殖牝馬 ヒストリックスター レーダーチャート
POGでヒストリックスター産駒を選ぶ時のポイント
- ヒストリックスター産駒はデビューが遅れる可能性は低い。
- 馬格は大き過ぎず、小さ過ぎず、470kg程度を基準に判断するのが良さそう。
- 牝馬産駒の方が良績を期待できる。
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