POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ ショウナンカラット ~

産駒指名時は要注意!

ショウナンカラット

ショウナンカラット

ショウナンカラット

競走馬としてのショウナンカラット

繁殖牝馬ショウナンカラットは北海道浦河産で、父馬ブライアンズタイム、母馬ニュースヴァリューの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は5戦0勝。1勝もできず繁殖入りとなりました。

 

ショウナンカラットの血統背景

ショウナンカラットの父馬ブライアンズタイムはロベルト系種牡馬。競走馬としての戦績は21戦5勝。主な勝ち鞍は1988年 米フロリダダービー 【GⅠ】、同年 米ペガサスH 【GⅠ】になります。ロベルトの産駒は芝で活躍する馬が多かったようですが、ブライアンズタイムはダートで実績を残しました。特に1998年 フロリダダービーでは、圧倒的1番人気の2歳チャンピオンであったフォーティナイナーを破り、アッと驚く実績を残しました。大舞台に強いというのはロベルト産駒の特徴の1つと言われています。ロベルト系種牡馬は、日本ではリアルシャダイ系、クリスエス系、シルヴァーホーク系、ブライアンズタイム系と大きく4つに分けて考えると理解しやすいと思います。どの系統においても共通するのが、スタミナとパワーが豊富で、使いながら良化することです。芝・ダートのどちらでも活躍馬が出ており、長距離レースでも実績を残す一方で、スピード負けする産駒も多かったようです。ブライアンズタイムの種牡馬としての実績を見てみると、リーディングサイアーランキングTop10以内を維持した期間が、サンデーサイレンスの14年連続を上回る16年連続という記録を残しています。牡馬クラシック3冠のナリタブライアンや2002年日本ダービー馬タニノギムレットをはじめ、芝で活躍した大物産駒を多く輩出しましたが、芝の高速化が進み、晩年の産駒はダートでしか活躍馬が見られないようになってきました。

 

一方、母馬ニュースヴァリューは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は20戦6勝。最高戦績は1994年 札幌スプリントステークス 【GⅢ】2着です。競走馬としての戦績は一流と呼ぶまでには至りませんでした。繁殖牝馬としても、特筆すべき実績を残した産駒を輩出できていません。ニュースヴァリューを語るときの一番の特徴は、その血統背景にあると言って良いでしょう。ニュースヴァリューの半妹に牝馬クラシック2冠馬のベガがいます。ベガは競走馬としても活躍しましたが、繁殖牝馬としても1999年 日本ダービー馬アドマイヤベガ、2003年・2004年 JRA賞最優秀ダートホース馬に選出されたアドマイヤドンを輩出しています。母馬ニュースヴァリューは優秀な仔を出す素地を持った繁殖牝馬と考えて良いでしょう。

 

ショウナンカラット産駒のPOG期間内戦績及び傾向

ショウナンカラット産駒一覧

ショウナンカラット産駒一覧

ショウナンカラット産駒の特徴及び傾向を把握するため、既にPOG期間を終了している7番仔エルトンバローズまでを対象として考察を進めていきます。ショウナンカラット産駒の出世頭は2023年 毎日王冠 【GⅡ】及び同年 ラジオNIKKEI賞 【GⅢ】勝ち馬のエルトンバローズです。

 

ショウナンカラット産駒のデビュー時期について

考察対象のショウナンカラット7頭の内、2番仔のハーツクライ産駒(馬名未登録)以外は、2歳の内にデビューできており、ショウナンカラット産駒は総じて2歳の内にデビューできる傾向にあると考えて良いでしょう。ちなみに、ショウナンカラット産駒は2歳でデビューできる傾向にあるものの、デビュー勝ちしたのは、考察対象の7頭の内1頭だけですので、ショウナンカラット産駒を指名した時には、デビュー勝ちを過度に期待しない方が良いでしょう。また、出世頭のエルトンバローズの初勝利はデビュー5戦目、3歳4月でした。つまり、ショウナンカラット産駒は遅咲きの血統の可能性が高く、POG向きではないのかもしれません。

 

ショウナンカラット産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のショウナンカラット産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのは3番仔ニシノテンカラットで、デビュー戦時の馬体重は400kgでした。一方、最重量でデビューしたのは出世頭のエルトンバローズです。出世頭のエルトンバローズが最重量でのデビューでしたし、434kg以下で出走したショウナンカラット産駒3頭のPOG期間内の戦績は3頭とも0勝でした。これらのことから、ショウナンカラット産駒は馬格が大きい方が良いと考えられます。ちなみにショウナンカラット自身のデビュー戦時の馬体重は452kgでした。

 

ショウナンカラット産駒の性差による戦績の差について

考察対象のショウナンカラット産駒7頭の内訳を見てみると、牝馬4頭(うち1頭は未デビュー)、牡馬3頭です。デビュー戦時の馬体重考察で見たように、434kg以下のショウナンカラット産駒3頭は、POG期間内に1勝もできていませんが、その3頭の内、2頭は牝馬です。また、唯一POG期間内に1勝を上げたショウナンカラットの牝馬産駒カバーガールのデビュー戦時の馬体重は472kgでした。ショウナンカラット産駒は牡馬の方が良績を残していますが、それは馬格の差による影響の方が大きいように思われます。一見、ショウナンカラット産駒は牡馬を指名した方が良いと思われるかもしれませんが、馬格があれば、牝馬産駒であっても活躍の可能性を秘めていると考えます。従って、ショウナンカラット産駒をPOGで指名するならば、性別に関しては、あまり気にしなくてよいでしょう。

 

父系の違いによる戦績の差(配合相性)について

考察対象のショウナンカラット産駒7頭の父馬を見てみると、これまで、ディープインパクト、ハーツクライ、オルフェーヴル、ブラックタイド、ダイワメジャー、キタサンブラック、ディープブリランテと、サンデーサイレンス系種牡馬が配されてきました。出世頭のエルトンバローズはディープブリランテ産駒ですので、ショウナンカラットとディープブリランテの配合相性は悪くないのでしょう。ディープブリランテ以外に相性の良い種牡馬は、まだ見つかっていません。これまで配されていないキングカメハメハ系種牡馬との配合も見てみたいところです。

 

繁殖牝馬 ショウナンカラット レーダーチャート

ショウナンカラットRC

ショウナンカラットRC

POGでショウナンカラット産駒を選ぶ時のポイント

  • 2歳時にデビューできる傾向にはあるが、デビュー勝ちは期待できず、遅咲き血統の可能性が高い。
  • 馬格は大きい方が望ましい。
  • 狙い目はキングカメハメハ系種牡馬との配合。

 

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