POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ クロノロジスト ~

欧州系種牡馬との相性が!

クロノロジスト

クロノロジスト

クロノロジスト

競走馬としてのクロノロジスト

繁殖牝馬クロノロジストは北海道早来産で、父馬クロフネ、母馬インディスユニゾンの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は2戦1勝。競走馬としては大きな活躍はできませんでした。

 

繁殖牝馬クロノロジストの血統背景

繁殖牝馬クロノロジストの父馬クロフネはノーザンダンサー系の種牡馬。自身の競走馬としての生涯戦績は10戦6勝。主な勝鞍には2001年 NHKマイルカップ 【GⅠ】、同年 ジャパンカップダート 【GⅠ】があります。種牡馬としては短距離馬やマイル路線、ジャンプレースでの活躍馬も輩出していますが、ダートを得意とする産駒の輩出が顕著で、POG的には少し敬遠されがちな種牡馬です。BMSとしては、5年連続BMSランキング5位以内に位置している名種牡馬です。クロフネをBMSとする代表的な活躍馬には、GⅠ4勝のクロノジェネシス、2022年 ジャパンカップ 【GⅠ】勝ち馬のヴェラアズールなどがいます。直仔とは異なり、芝の中長距離の大レース勝ち馬も登場しています。

 

一方、クロノロジストの母馬インディスユニゾンは競走馬としては未出走ですので、競走馬としての実力のほどは不明ですが、血統的には重賞4勝で、1999年 桜花賞 【GⅠ】2着のフサイチエアデールの全妹に当たります。繁殖牝馬としても特筆すべき競走実績を残した産駒を輩出できませんでした。

 

クロノロジスト産駒のPOG期間内戦績及び傾向

クロノロジスト産駒一覧

クロノロジスト産駒一覧

クロノロジスト産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している11番仔アースクロニクルまでを対象に考察を進めていきます。クロノロジスト産駒の出世頭は2020年 有馬記念 【GⅠ】をはじめGⅠ4勝のクロノジェネシスと2019年 ヴィクトリアマイル 【GⅠ】など国内外のGⅠを2勝したノームコアです。

 

クロノロジスト産駒の競走馬デビュー時期について

考察対象のクロノロジスト産駒11頭の内、2歳時に競走馬デビューできたのは7頭(2歳デビュー率:63.6%)。2歳時に競走馬デビューできなかったのは、5番仔クロノスタシス、6番仔レッドラフィーネ、10番仔クルーク、11番仔アースクロニクルの4頭です。少なからず2歳時に競走馬デビューできなかった産駒はいますし、2歳デビューできないケースは連続している点にも注意が必要です。デビュー時期には注意を払いながらも、考察対象のクロノロジスト産駒11頭の内、デビュー戦を勝利で飾った産駒は5頭(デビュー戦勝率45.4%)と、デビュー戦勝率は悪くないので、繁殖牝馬クロノロジストの仔出しは優秀と考えて良いでしょう。また、出世頭のノームコアの競走馬デビューは2歳7月、クロノジェネシスは2歳9月と比較的早い時期にデビューしていますので、早期デビューの情報を掴んだならば、積極的に狙って言って良いと考えます。

 

クロノロジスト産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のクロノロジスト産駒11頭の内、最軽量でデビューしたのは9番仔のクロノトーナ(牝)で、デビュー戦時の馬体重は402kgでした。一方、最重量でデビューしたのは10番仔クルークで、デビュー戦時の馬体重は538kgでした。出世頭の1頭であるノームコアのデビュー戦時の馬体重が436kg、もう1頭の出世頭であるクロノジェネシスのデビュー戦時の馬体重が440kg。出世頭の2頭はともに牝馬であったせいか、やや小柄な馬格での競走馬デビューとなりました。クロノロジスト産駒をドラフトで指名するならば、440kg前後の馬格があれば指名候補として良いと考えます。ちなみにクロノロジスト自身のデビュー戦時の馬体重は470kgでした。

 

クロノロジスト産駒の性差による戦績の差について

考察対象のクロノロジスト産駒11頭の内訳を見てみると、牝馬が9頭、牡馬が2頭です。出世頭のノームコア、クロノジェネシスが共に牝馬ですし、牝馬産駒の数の方が断然多いので、牝馬産駒に良績が集まっているのは仕方がないことでしょう。牡馬の数が少ないので、出世頭2頭の牝馬産駒の輩出をもって牡馬産駒よりも牝馬産駒の方が良績を期待できるとは言えませんが、出世頭の2頭がともに牝馬であることを考慮すれば、クロノジェネシス産駒をドラフト指名するならば、牝馬産駒を指名する方が心理的には安心できるのではないでしょうか。

 

父系の違いによる戦績の差(配合相性)について

繁殖牝馬クロノロジストには、これまでジャングルポケット、メイショウサムソン、ウォーエンブレム、タニノギムレット、ハービンジャー、バゴ、ルーラーシップ、モーリス、レイデオロが配されています。出世頭の1頭ノームコアはハービンジャーとの配合、もう1頭の出世頭クロノジェネシスはバゴとの配合です。ハービンジャーはダンチヒ系種牡馬で、バゴはブラッシンググルーム系種牡馬。全く異なる血統の種牡馬ですが、ハービンジャーもバゴもヨーロッパの重賞戦線で活躍したサラブレッドという点で共通していますので、ヨーロッパで活躍した種牡馬との配合がなされた時は要チェックです。

 

繁殖牝馬 クロノロジスト レーダーチャート

クロノロジストRC

クロノロジストRC

POGでクロノロジスト産駒を選ぶ時のポイント

  • デビュー時期に注意すれば、デビュー勝ちを期待できる傾向にあるので、POGでは有力候補になり得ると思われます。早期デビューが見込まれるようであれば、積極的に狙いたい1頭になると考えます。
  • 馬格に関しては、やや小柄でも良績は期待できます。
  • 繁殖牝馬クロノロジストは異なる種牡馬で、2頭の重賞ウイナーを輩出している優秀な繁殖牝馬ですので、どの種牡馬との配合でも大物輩出の可能性はありますが、ヨーロッパで競走実績を築き上げた種牡馬との配合の場合には、特に注目したいと考えます。

 

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