POG的には、もう厳しい??
ベネンシアドール
競走馬としてのベネンシアドール
繁殖牝馬ベネンシアドールはノーザンファームの生産馬で、父馬キングカメハメハ、母馬フェアリードールの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は0戦0勝。競走馬デビューしないまま繁殖入りしましたので、競走馬としての能力の程は不明です。
繁殖牝馬ベネンシアドールの血統背景
繁殖牝馬ベネンシアドールの父馬キングカメハメハの競走馬としての戦績は、2004年NHKマイルC、2004年ダービーの変則G1 2冠をはじめとして8戦7勝。マイルから2400mまで幅広い距離適性を発揮しました。血統的には、父はミスタープロスペクター系~Kingmanboの流れを汲み、牝系は名牝ミエスクへと繋がっています。一方、母父はノーザンダンサー ⇒ トライマイベストの流れを汲むラストタイクーンで欧州血統を引き継いでいます。種牡馬としては、サンデーサイレンス系牝馬との配合で大成功を収めているだけでなく、母系によって多彩な適性を示す産駒が登場しています。代表的な産駒としては、ロードカナロア、アパパネ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロがいます。
一方、ベネンシアドールの母馬フェアリードールは米国産のサラブレッド。生涯戦績は1戦0勝で早々と繁殖入りしています。競走馬としては然したる実績を残せませんでしたが、繁殖牝馬としては、重賞ウイナー、重賞入着馬、重賞ウイナーの母馬を輩出しています。フェアリードール直仔の代表産駒には、2001年 エリザベス女王杯 【GⅠ】1着、同年ドバイワールドカップ 【GⅠ】2着などの実績を残したトゥザビクトリー、2003年シンザン記念 【GⅢ】及び同年 東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス 【GⅢ】勝ち馬で、2004年 フェブラリーステークス 【GⅠ】2着の実績を残したサイレントディールがいます。上述したトゥザビクトリーは競走馬として活躍しただけでなく、繁殖牝馬としても重賞4勝のトゥザグローリー、2014年 報知杯弥生賞 【GⅡ】勝ち馬のトゥザワールド、2017年 中山牝馬ステークス 【GⅢ】勝ち馬のトーセンビクトリーを輩出しています。その他にも、フェアリードールを祖として広がる牝系からは、何頭もの重賞ウイナー、重賞入着馬が輩出されており、この牝系には高い競走能力が受け継がれる傾向があるようです。
ベネンシアドール産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ベネンシアドール産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している9番仔ダノンギャラクシーまでを対象として考察を進めていきます。ベネンシアドールの出世頭は2013年 サンスポ賞 フローラステークス 【GⅡ】及び同年 関西テレビ ローズステークス 【GⅡ】勝ち馬で、2013年 ジャパンカップ 【GⅠ】2着のデニムアンドルビーです。
ベネンシアドール産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のベネンシアドール産駒9頭の内、2歳時にデビューできなかった産駒は、出世頭のデニムアンドルビーを含め計4頭います。ベネンシアドール産駒の2歳デビュー率は55.6%(5頭 / 9頭)になります。決して高い2歳デビュー率ではありませんので、育成状況に関する情報を意識して収集するなどして、産駒のデビュー時期に注意を払った方が良いでしょう。
ベネンシアドール産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のベネンシアドール産駒9頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは出世頭の初仔デニムアンドルビーで、デビュー戦時の馬体重は430kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは、4番仔トウシンダイヤで、デビュー戦時の馬体重は550kgでした。考察対象のベネンシアドール産駒9頭を見てみると、450kg未満の馬体重で競走馬デビューしたのは、初仔のデニムアンドルビーだけですので、ベネンシアドール産駒は恵まれた体格で生まれてくる傾向にあると考えられます。馬格が小さいと競走馬としての活躍が難しいケースが多いのですが、小柄なデニムアンドルビーがオークストライアルのフローラステークス 【GⅡ】を勝ち、オークスでは3着入線の活躍を見せたので、ベネンシアドール産駒に関しては馬格が小さくとも活躍を期待しても良いのかもしれません。
ベネンシアドール産駒の性差による
POG期間内の戦績差について
考察対象のベネンシアドール産駒9頭の内訳は、牝馬が5頭、牡馬が4頭です。出世頭のデニムアンドルビーが牝馬ですが、POG期間内の戦績を見てみると、牝馬も牡馬も2勝した産駒が2頭ずついますので、ベネンシアドール産駒には性差による戦績はない(あるいは大きな差は無い)と考えて良いと思います。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
考察対象のベネンシアドール産駒9頭の内、POG期間内に2勝を上げた産駒が4頭いますが、いずれもディープインパクト産駒です。ディープインパクトとの配合で生まれた産駒は全てPOG期間内に2勝を上げている一方で、ディープインパクト以外の種牡馬との配合で生まれた産駒はPOG期間内に1勝もできていないので、ベネンシアドールはディープインパクトとの配合以外で結果を出すのは難しいのかもしれません。
繁殖牝馬 ベネンシアドール
レーダーチャート
POGでベネンシアドール産駒を
選ぶ時のポイント
- 2歳時にデビューできる確率は決して高くないので、デビュー時期には注意を払った方が良いでしょう。
- ベネンシアドール産駒の出世頭のデニムアンドルビーは430kgの馬体重で競走馬デビューし、POG期間内から重賞戦線で活躍したので、ベネンシアドール産駒は馬格が小さくとも活躍が期待できるかもしれません。
- 今は亡き、ディープインパクトとの配合以外で実績が無いので、今後はベネンシアドール産駒をPOGで指名するのは避けた方が良いのかもしれません。
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