ディープインパクトだけなのか?
アドマイヤキラメキ
競走馬としてのアドマイヤキラメキ
繁殖牝馬アドマイヤキラメキはノーザンファームの生産馬で、父馬End Sweep、母馬エヴリウィスパー、母父ノーザンテーストの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は26戦4勝。重賞レースでの実績はありません(重賞レース未出走)。
繁殖牝馬アドマイヤキラメキの血統背景
繁殖牝馬アドマイヤキラメキの父馬End Sweepは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は18戦6勝。主な勝ち鞍は1994年 ジャージーショアS 【GⅢ ダート 7.0F】です。競走馬としてはGⅢ勝ちが1つだけですが、種牡馬としては成功を収めています。血統的には、End Sweepは、Mr. Prospector ~ Forty Ninerの流れを汲む種牡馬になります。3歳で競走馬を引退し、9歳の時に急死してしまったため、産駒数はあまり多くはありませんが、2007年 ジャパンカップ 【GⅠ】勝ち馬のアドマイヤムーン、2005年 桜花賞 【GⅠ】勝ち馬ラインクラフト、2002年 米メトロポリタンH 【GⅠ】勝ち馬スウェプトオーヴァーボードをはじめ、日米新で計9頭のGⅠウイナーを輩出した優秀な種牡馬でした。日本では3世代を残したのみでしたが、どの世代も5割を超える勝ち上がり率を誇り、1999年 小倉3歳ステークス【GⅢ】(現小倉2歳ステークス)勝ち馬のアル―リングアクト等、2歳戦にも強い産駒が輩出されています。
一方、繁殖牝馬アドマイヤキラメキの母馬エヴリウィスパーは、父馬ノーザンテースト、母馬クラフティワイフ、母父Crafty Prospectorの配合で生まれたサラブレッド。競走馬としては15戦0勝の実績しか残せず、競走馬としては全く活躍できませんでした。しかし、繁殖牝馬としては、2011年 天皇賞(秋)【GⅠ】勝ち馬のトーセンジョーダン、2012年 京都新聞杯 【GⅡ】勝ち馬のトーセンホマレボシを輩出しており、確たる繁殖成績を残しています。
アドマイヤキラメキ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
アドマイヤキラメキ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している8番仔トーセンアランまでを対象として、考察を進めていきます。なお、アドマイヤキラメキ産駒の出世頭は2017年 豪エミレーツS 【GⅠ】、同年 豪MRCトゥーラクH 【GⅠ】をはじめ、国内外の重賞を4勝しているトーセンスターダム、2020年 産経賞オールカマー 【GⅡ】勝ち馬のセンテリュオです。
アドマイヤキラメキ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のアドマイヤキラメキ産駒8頭の内、2歳時にデビューできなかったのは、5番仔エクレールアンジュ(未デビュー)、6番仔ジュンドゥ、7番仔センテリュオの3頭です。アドマイヤキラメキ産駒8頭中5頭が2歳時にデビューできているので、2歳デビューする確率の方が高いのですが、決して高い2歳デビュー率ではありませんので、デビューが遅くなる可能性のあるアクシデントに関する情報には注意を払いましょう。ちなみに、アドマイヤキラメキ産駒8頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは初仔のラシンティランテと3番仔トーセンスターダムの2頭だけですので、アドマイヤキラメキ産駒のデビュー勝ちは、あまり期待できない傾向にあると言えます。
アドマイヤキラメキ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のアドマイヤキラメキ産駒8頭の内、最軽量でデビューしたのは2番仔のミライエで、デビュー戦時の馬体重は406kgでした。一方、最重量でデビューしたのは6番仔ジュンドゥで、デビュー戦時の馬体重は522kgでした。出世頭の1頭であるトーセンスターダムのデビュー戦時の馬体重が480kg、もう1頭の出世頭のセンテリュオのデビュー戦時の馬体重が454kgでしたので、アドマイヤキラメキ産駒をPOGで指名するならば、牡馬産駒の時には480kg程度、牝馬ならば450kg程度の馬格が見込める方が良いでしょう。ちなみに繁殖牝馬アドマイヤキラメキ自身の競走馬デビュー時の馬体重は448kgでした。
アドマイヤキラメキ産駒の性差による
POG期間内の戦績の差について
出世頭としてピックアップしたトーセンスターダムが牡馬、センテリュオが牝馬です。また、POG期間内に3勝したトーセンスターダムが牡馬、POG期間内に2勝したラシンティランテが牝馬です。牡馬産駒と牝馬産駒の間に大きな戦績差は見られませんので、アドマイヤキラメキ産駒をドラフト指名する場合、性別はさほど気にしなくて良さそうです。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬アドマイヤキラメキには、これまでアグネスタキオン、ディープインパクト、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、キズナが配されてきました。出世頭の2頭は、ともにディープインパクト産駒ですので、アドマイヤキラメキとディープインパクトの配合相性は悪くはないのでしょう。ディープインパクト亡き今、ディープインパクト以上にアドマイヤキラメキと配合相性の良い種牡馬が見つかることが望まれます。
繁殖牝馬 アドマイヤキラメキ
レーダーチャート
POGでアドマイヤキラメキ産駒を
選ぶ時のポイント
- デビュー時期には注意が必要。
- 性差による戦績差については軽視してよい。
- ディープインパクトバブル*の可能性があるので、産駒のデキには特に注意が必要。
*ディープインパクトバブル(ディープインパクトの種牡馬としての影響力が強すぎて、繁殖牝馬としての評価が過剰に上がっている状態のこと)
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