指名するなら牝馬産駒!
リリサイド
競走馬としてのリリサイド
繁殖牝馬リリサイドはフランス産で、父馬American Post、母馬Miller's Lilyの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は11戦5勝。5勝の内3勝はフランスの芝のListedレース勝ちです。
繁殖牝馬リリサイドの血統背景
繁殖牝馬リリサイドの父馬American PostはNative Dancer ~ Sea Birdの流れを汲むNative Dancer系の種牡馬。Native Dancer系種牡馬は、短距離からマイル適性の高いスピードを伝える一方、スタミナや馬力を伝える種牡馬も見られ、産駒の距離適性は短距離から長距離まで幅広く、馬場適性についてもダートで活躍する産駒を輩出するかと思えば、芝でも活躍馬が輩出する等、一筋縄ではその特徴が読めない父系であり、様々なタイプの産駒を生み出す源泉となっている系統の種牡馬群です。
一方、母馬のMiller's Lilyはフランス産のサラブレッドで、生涯戦績は24戦2勝。2勝しかしていませんので、競走馬としては大成できませんでした。繁殖牝馬としても、リリサイドの他に2002年 仏ミエスク賞 【GⅢ】2着等、重賞入着実績のあるThe Wise Ladyを輩出した程度で、それら2頭以外に特筆すべき競走実績を残した産駒を輩出していません。
リリサイド産駒の
POG期間内戦績及び傾向
リリサイド産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している8番仔ナイドルフまでを対象として考察を進めていきます。なお、リリサイド産駒の出世頭は2018, 2019年 JRA最優秀4歳以上牝馬及び2019年 JRA年度代表馬に選出されたリスグラシューです。
リリサイド産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のリリサイド産駒8頭の内、2歳時に競走馬デビューできなかったのは8番仔ナイドルフ1頭だけです。考察対象8頭中7頭が2歳時に競走馬デビューできているので、リリサイド産駒は2歳時に競走馬デビューできる傾向にあると考えます。ちなみに、考察対象のリリサイド産駒8頭の内、デビュー勝ちを飾ったのは2番仔レイリオン1頭だけですので、リリサイド産駒にデビュー勝ちを期待するのは難しいと考えます。
リリサイド産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のリリサイド産駒8頭の内、最軽量でデビューしたのは5番仔アラスカで、デビュー戦時の馬体重は388kgでした。一方、最重量でデビューしたのは8番仔ナイドルフで、デビュー戦時の馬体重は512kgでした。5番仔アラスカのPOG期間内の戦績が4戦0勝、8番仔ナイドルフのPOG期間内の戦績が1戦0勝。馬格は大きくても小さくても一抹の不安が残ります。出世頭のリスグラシューのデビュー戦時の馬体重が432kgでしたが、引退前に3連続で国内外のGⅠを勝利した時の馬体重が460kg ~ 468kgでしたので、これらの値をドラフト指名する際の参考値としてみて下さい。
リリサイド産駒の性差による
POG期間内の戦績の差について
考察対象のリリサイド産駒8頭の内訳を見てみると、牝馬が6頭、牡馬が2頭です。出世頭のリスグラシューが牝馬であることに加えて、牡馬産駒の2頭はPOG期間内未勝利ですので、リリサイド産駒は牝馬産駒の方が良績を期待できると考えます。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬リリサイドにはこれまでゼンノロブロイ、ダイワメジャー、ハーツクライ、オルフェーヴル、ロードカナロアが配されてきました。出世頭のリスグラシューはハーツクライ産駒ですので、ハーツクライとリリサイドの配合相性は悪くないのでしょう。また、考察対象のリリサイド産駒8頭の内、唯一のキングカメハメハ系種牡馬であるロードカナロアとの配合である8番仔ナイドルフは1戦0勝で登録抹消となりましたので、現時点ではキングカメハメハ系種牡馬との配合に関する評価は慎重になった方が良いと考えます。
繁殖牝馬 リリサイド
レーダーチャート
POGでリリサイド産駒を
選ぶ時のポイント
- 競走馬デビューは遅くならない可能性が高い。
- 牝馬産駒の方が良績を期待できそうです。
- 現時点ではハーツクライとの配合相性が良いと考えます(ただし、指名は牝馬産駒が良い)。
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