指名するなら牡馬!
シルクヴィーナス
競走馬としてのシルクヴィーナス
繁殖牝馬シルクヴィーナスは北海道新冠産で、父馬ティンバーカントリー、母馬シルクフレアーの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は0戦0勝。競走馬デビューしていませんので、競走能力の程は不明です。
繁殖牝馬シルクヴィーナスの血統背景
父馬ティンバーカントリーはMr.Prospector ~ Woodmanの流れを汲むMr.Prospector系の種牡馬。競走馬としては1994年 BCジュヴェナイル 【GⅠ ダート8.5F】、同年 シャンペインS 【GⅠ ダート8.0F 】、1995年 プリークネスS 【GⅠ】、3つのGⅠの勝ち馬です。産駒には2001年 朝日杯フューチュリティステークス 【GⅠ】勝ち馬のアドマイヤドンがいますが、GⅠウイナーは3頭しか輩出されておらず、種牡馬としての実績は物足りないものでした。血統的な背景を見てみると、Woodman×Foll Aspenの配合で生まれた産駒は計13頭。その内9頭が重賞ウイナーとなっている血統レベルの高い牝系出身の種牡馬なのです。
一方、母馬シルクフレアーは米国産のサラブレッドで、競走実績に関する情報は不明です。繁殖牝馬としても、特筆すべき実績を残した産駒は見当たりません。血統背景を見てみるとシルクフレアーの2代母にkatiesの名前があります。Katiesは1984年 愛1000ギニー 【GⅠ】勝ち馬で、その産駒には1993年JRA賞最優秀2歳牝馬、1994年 JRA賞最優秀3歳牝馬、1995年JRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出されたヒシアマゾンの母馬です。また、Katiesを祖とする牝系からは、ヒシアマゾン以外にも、2008年 JRA賞最優秀短距離馬に選出されたスリープレスナイト、2007年JRA賞年度代表馬 アドマイヤムーン、2021年 JRA賞年度代表馬エフフォーリアをはじめ、重賞ウイナー、重賞活躍馬が何頭も輩出されており、シルクフレアーは優秀な血統背景を持つ繁殖牝馬です。
シルクヴィーナス産駒の
POG期間内戦績及び傾向
シルクヴィーナス産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している8番仔エエヤンまでを対象として考察を進めていきます。ただし、7番仔のゴールデンレアルは地方競馬でしか出走しておらず、考察対象レースに出走しておりませんので、今回の考察対象からは除外します。なお、シルクヴィーナス産駒の出世頭は、2014年 京成杯 【GⅢ】勝ち馬のプレイアンドリアルと2023年 ニュージーランドトロフィー 【GⅡ】勝ち馬のエエヤンです。
シルクヴィーナス産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のシルクヴィーナス産駒7頭は全て2歳時に競走馬デビューしていますので、シルクヴィーナス産駒は体質が弱く、競走馬デビューが遅れる可能性は低いと考えます。ちなみに、考察対象のシルクヴィーナス産駒7頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは、初仔プレイアンドリアル、2番仔デイドリームの2頭のみです。シルクヴィーナス産駒を指名の際は、デビュー勝ちを期待しない方が良いでしょう。
シルクヴィーナス産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のシルクヴィーナス産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのは3番仔テンプルツリーで、デビュー戦時の馬体重は430kgでした。一方、最重量でデビューしたのは出世頭の1頭としてピックアップした8番仔エエヤンで、デビュー戦時の馬体重は492kgでした。もう1頭の出世頭であるプレイアンドリアルのデビュー戦時の馬体重が472kg。最軽量でデビューしたテンプルツリーは、勝ち上がりに10戦を要しています。これらのことから、シルクヴィーナス産駒を指名するならば、十分な馬格のある場合が良いでしょう。
シルクヴィーナス産駒の性差による
POG期間内の戦績の差について
考察対象のシルクヴィーナス産駒7頭の内訳を見てみると、牝馬が5頭、牡馬が2頭です。出世頭は共に牡馬産駒です。2頭しかいない牡馬産駒が出世頭ですので、シルクヴィーナス産駒を指名するならば、牡馬の時が良いでしょう。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬シルクヴィーナスには、これまでデュランダル、アドマイヤムーン、ブラックタイド、ケープブランコ、サイレントディール、カレンブラックヒル、トゥザワールド、シルバーステートが交配されてきました。出世頭の1頭プレイアンドリアルがデュランダル、もう1頭の出世頭であるエエヤンはシルバーステート産駒。異なる種牡馬で重賞ウイナーを輩出していますので、種牡馬を選ばず活躍馬を輩出できる優秀な繁殖牝馬であると考えます。また、種牡馬レベルもあまり高くはありませんので、トップレベルの種牡馬が配された時の産駒が楽しみです。
繁殖牝馬 シルクヴィーナス
レーダーチャート
POGでシルクヴィーナス産駒を
選ぶ時のポイント
- デビューは大きく遅れる可能性は低そうだが、デビュー勝ちは期待できない。
- 470kg程度の馬格が確保できていることが望ましい。
- 競走実績は牡馬産駒の方が良いので、指名するならば牡馬産駒。
2WS POGドラフトリストの発売は
毎年4月1日!
STORES(牡馬編、牝馬編 各¥550)
コンビニプリント
(牡馬編、牝馬編 各¥700)
|
|
|