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ロカ
競走馬としてのロカ
繁殖牝馬ロカはノーザンファームの生産馬で、父馬ハービンジャー、母馬ランズエッジ、母父ダンスインザダークの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は6戦1勝。1勝しかしていませんが、2015年 クイーンカップ 【GⅢ】3着、同年 忘れな草賞 2着の実績があり、牝馬クラシック戦線で活躍しました。
繁殖牝馬ロカの血統背景
繁殖牝馬ロカの父馬ダンスインザダーク(1993-2020)はサンデーサイレンス系種牡馬。競走馬としての戦績は8戦5勝。主な勝ち鞍には1996年 菊花賞 【GⅠ】、同年 弥生賞 【GⅡ】、同年 京都新聞杯 【GⅡ】があります。それらの勝ち鞍以外にも、1996年 日本ダービー 【GⅠ】では2着に入る等、牡馬クラシック戦線で大活躍した競走馬でした。種牡馬としても、2003年 菊花賞 【GⅠ】勝ち馬のザッツザプレンティ、2004年 菊花賞 【GⅠ】勝ち馬のデルタブルース、2009年 菊花賞 【GⅠ】勝ち馬のスリーロールス 【GⅠ】を輩出しており、自身の競走馬としてのスタミナを産駒に伝えました。血統的には全姉に1995年 オークス 【GⅠ】、1996年 エリザベス女王杯 【GⅠ】の勝ち馬ダンスパートナー、全妹に2004年 桜花賞 【GⅠ】、2006年 ヴィクトリアマイル 【GⅠ】の勝ち馬ダンスインザムードがいる、質の高い血統背景を有する種牡馬でした。
一方、ロカの母馬ランズエッジはノーザンファームの生産で、父馬ダンスインザダーク、母馬ウインドインハーヘアの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は8戦0勝。母馬の名前からもお分かりかと思いますが、ランズエッジはディープインパクトと母馬が同じです。ウインドインハーヘアを祖とする牝系からは、ディープインパクトをはじめ何頭もの重賞ウイナー、重賞活躍馬が輩出されています。しかし、ランズエッジは良質な血統背景を有しながらも、競走馬としては活躍できなかったということになります。繁殖牝馬としては、2015年 デイリー杯クイーンカップ 【GⅢ】で3着入線実績のあるロカ及び2020年 テレビ東京杯 青葉賞 【GⅡ】で2着に入線したヴァルコスを輩出していますが、重賞タイトルに手が届いた産駒は輩出されていません。
ロカ産駒のPOG期間内戦績及び傾向
ロカ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、4番仔レガレイラまでを対象として考察を進めていきます。ロカ産駒の出世頭は2023年 ホープフルステークス 【GⅠ】勝ち馬のレガレイラです。
ロカ産駒の競走馬デビューの
時期について
考察対象のロカ産駒4頭の内、2歳時に競走馬デビューできなかったのは、3番仔のジャスタウェイ産駒(馬名未登録)だけです。残りの3頭は2歳時にデビューできていますので、ロカ産駒は体質が弱かったり、成長スピードが遅くてデビュー時期が遅くなる可能性は低いと考えられます。ちなみに2歳時に競走馬デビューしたロカ産駒3頭の内、2頭はデビュー戦を勝利で飾っています。高いデビュー戦勝率であることは、POG的にはプラス材料です。
ロカ産駒の競走馬デビュー時の
馬体重について
考察対象のロカ産駒4頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは4番仔レガレイラで、デビュー戦時の馬体重は452kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは初仔ロックオブエイジスで、デビュー戦時の馬体重は528kgでした。出世頭のレガレイラのデビュー戦時の馬体重が452kgでしたので、ロカ産駒をPOGで指名するならば、450kg程度の馬格が見込めれば及第点と言えそうです。ちなみに、ロカのデビュー戦時の馬体重は500kg。牝馬にしては大きな馬格を有したサラブレッドだったようです。
ロカ産駒の性差によるPOG期間内の
戦績の差について
考察対象のロカ産駒4頭の性別の内訳を見てみると、牡馬が3頭、牝馬が1頭です。出世頭のレガレイラが牝馬ですので、ロカ産駒をPOGで指名するならば牝馬産駒の方が良いように思われますが、考察対象とした牝馬産駒は1頭だけですので、この1頭だけで多くを語ることはできません。また、牡馬産駒のドゥラドーレスも現時点で7戦して4勝を上げていますし、2022年 毎日杯 【GⅢ】では3着に入線するなど、牡馬産駒であっても決して悪い戦績ではありません。牡馬産駒よりは牝馬産駒の方が良績を期待できそうではありますが、牡馬産駒も悪くは無いので、その他の要素も考慮に入れながら、指名するか否かを検討すべきでしょう。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬ロカにはこれまでスクリーンヒーロー、ドゥラメンテ、ジャスタウェイ、スワーヴリチャードが配されました。出世頭のレガレイラはスワーヴリチャード産駒ですので、ロカとスワーヴリチャードの配合相性は悪くはないのでしょう。繁殖牝馬ロカはドゥラメンテとスワーヴリチャードと異なる種牡馬で良績を残していますので、種牡馬を選ばず活躍馬を輩出する繁殖牝馬だと考えられます。ただし、種牡馬ドゥラメンテは国内トップ中のトップレベルの種牡馬ですし、スワーヴリチャードは初年度から国内トップレベルの種牡馬産駒達を凌駕する将来有望な種牡馬ですので、ロカ産駒でPOG指名を考えられるならば、トップ中のトップレベル種牡馬との配合の時なのかもしれません。
ロカ産駒のPOG期間内戦績一覧
ロカ産駒の良績は芝1800mに集中しています。クラシック向きの血統であると考えられます。
繁殖牝馬 ロカ レーダーチャート
POGでロカ産駒を選ぶ時のポイント
- ロカ産駒は競走馬デビューが遅れる傾向にはなく、高い確率でデビュー戦を勝利で飾る傾向が見られますので、POG向きだと考えられます。
- デビュー戦時の馬体重は450kg程度が見込めることが及第点。
- 繁殖牝馬ロカは異なる系統の種牡馬で高い競走能力を有した産駒を輩出していますので、種牡馬を選ばず活躍馬を輩出する可能性は高いと思われますが、POGで指名するにあたっては、種牡馬レベルがトップ中のトップクラスの種牡馬の時の方が良いでしょう。
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