結論:POGドラフトリストへの掲載は見送り
母馬の産駒傾向
本馬イディオムは母馬シナスタジアが出産した4頭目の仔。母馬にはこれまでヴィクトワールピサとオルフェーヴルが交配されました。母馬の仔の中での出世頭はオルフェーヴル産駒のジャスティンです。ジャスティンの現時点での戦績は20戦8勝。主な勝鞍には2020年カペラステークス(GⅢ)があります。ジャスティンは2年連続オルフェーヴルを交配した1年目の仔なので、ジャスティンの評価が高かったのかもしれません。
競走馬としての母馬について
母馬シナスタジアの競走馬としての生涯戦績は8戦2勝。2勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍できませんでした。シナスタジアの血統背景を見てみると、シナスタジアの祖母Quite Honestlyから広がる牝系からは2000年ドバイワールドカップ(GⅠ)2着のBehrensが輩出されています。しかし、目立った活躍馬はBehrensぐらいですし、近親と呼ぶには少し遠い血縁ですので、シナスタジア自体は良質な血統背景を有している繁殖牝馬とは言えません。
父馬の産駒の傾向
本馬イディオムの父馬ドゥラメンテは2020年デビューの産駒が初年度産駒ですので、まだ産駒の傾向は明らかとなっていません。父馬がキングカメハメハ、母馬は2003年、2004年とエリザベス女王杯(GⅠ)を連覇した名牝アドマイヤグルーヴで、血統構成は申し分ありません。ただし、サンデー系の繁殖牝馬との配合が行いにくいので、非サンデー系の良質な繁殖牝馬との交配が必要です。
総合評価
本馬イディオムの2WS indexは4となりました。父馬ドゥラメンテは2020年の2歳馬が初年度産駒ですので、まだ、その傾向は明らかとなっていませんが、ドゥラメンテはフレッシュサイアーリーディングで上位争いをしています。ドゥラメンテ産駒の勝ち鞍がダートのみに偏っているわけでもありませんし、距離的にもマイルから中距離付近での戦績も見られますので、大きな問題はないと思われます。一方、母馬シナスタジアは競走馬としては全く活躍できませんでしたが、繁殖牝馬としては重賞winnerを輩出しています。イディオムの活躍の可能性については、予測は難しいのですが、2WS indexは低い値を示しているので、POGドラフトリストへの掲載は見送ることとしました。
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