再現性は低そうだが・・・
デアリングバード
競走馬としてのデアリングバード
繁殖牝馬デアリングバードは社台ファームの生産馬で、父馬キングカメハメハ、母馬デアリングハート、母父サンデーサイレンスの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は1戦0勝ですので、競走馬としては大きな実績を残すことなく繁殖入りしています。
繁殖牝馬 デアリングバードの血統背景
デアリングバードの父馬キングカメハメハはキングマンボ系種牡馬で、これまで数々の重賞winnerを輩出してきた優秀な種牡馬です。サンデーサイレンス系牝馬との配合で大成功を収めているだけでなく、母系によって多彩な適性を示す産駒が登場しています。代表的な産駒としては、ロードカナロア、アパパネ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロがいます。
一方、デアリングバードの母馬デアリングハートも社台ファームの生産馬。デアリングハート自身は2006年、2007年の府中牝馬ステークス【GⅢ】連覇など重賞3勝の競走馬でした。繁殖牝馬としては、特筆すべき実績を残していませんが、初仔デアリングバードが牝馬クラシック3冠馬のデアリングタクトを輩出しています。
デアリングバード産駒の
POG期間内戦績及び傾向
デアリングバード産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔デアリングエイトまでを対象として考察を進めていきます。なお、デアリングバード産駒の出世頭は2020年牝馬クラシック3冠馬のデアリングタクトです。
デアリングバード産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のデアリングバード産駒5頭の内、2歳時に競走馬デビューしたのは出世頭のデアリングタクト、3番仔マオノジーナス、5番仔デアリングエイト(地方デビュー)の3頭です。高い2歳デビュー率とまでは言えませんので、ドラフト指名を検討する際にはデビュー時期への注意が必要でしょう。なお、考察対象のデアリングバード産駒5頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは出世頭のデアリングタクトのみです。
デアリングバード産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のデアリングバード産駒5頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは3番仔マオノジーナスで、デビュー戦時の馬体重は442kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは出世頭のデアリングタクトで、デビュー戦時の馬体重は464kgでした。出世頭のデアリングタクトが最重量で競走馬デビューして、結果を残しているので、デアリングバード産駒は馬格が大きい方が良さそうです。
デアリングバード産駒の性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のデアリングバード産駒5頭の内訳は牝馬5頭、牡馬0頭です。デアリングバードは牝馬産駒しか輩出していませんので、性差による戦績差については不明です。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
考察対象のデアリングバード産駒5頭を見てみると、エピファネイア産駒が4頭、ドレフォン産駒が1頭です。出世頭のデアリングタクトがエピファネイア産駒ですので、デアリングバードとエピファネイアの配合相性は悪くはないのでしょう。しかし、デアリングタクト以外にJRA主催レースで勝ち名乗りを上げることのできた産駒はいませんので、デアリングタクトが突然変異的に生まれてきただけなのかもしれません。
繁殖牝馬 デアリングバード
レーダーチャート
POGでデアリングバード産駒を選ぶ時のポイント
- デアリングタクトしか活躍していない・・・
- 再現性を見極める要素に乏しく、POG的な判断が難しい。
- POG的には他の指名馬を探した方が賢明でしょう。