産駒の出来、不出来が・・・
マイネヒメル
競走馬としてのマイネヒメル
繁殖牝馬マイネヒメルは北海道、ビッグレッドファームの生産で、父馬ロージズインメイ、母馬コスモチェーロの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は28戦4勝。重賞への出走経験はなく、競走馬としては特筆すべき戦績を残せませんでした。
繁殖牝馬マイネヒメルの血統背景
マイネヒメルの父馬ロージズインメイヘイロー系種牡馬。ヘイロー系の種牡馬には、日本で大成功を収めたサンデーサイレンス、タイキシャトルを輩出したDevil’s Bag、7年連続でアルゼンチンのリーディングサイアーに輝いたサザンヘイローがおり、それらの産駒は世界的に様々な地域で活躍しています。
ロージズインメイ自身の生涯戦績は13戦8勝。2005年 ドバイワールドカップをはじめ、ダートの中距離で実績を残しました。種牡馬としてのロージズインメイは、基本的にはダート適性が高く、距離的にはマイルを中心に勝ち星を稼ぐ産駒を輩出する傾向にあります。また、産駒はやや晩成傾向にあるようで、晩成傾向が受け継がれていないか、注意する必要がありそうです。
一方、マイネヒメルの母馬コスモチェーロは、オーストラリア産のサラブレッド。競走馬としての生涯戦績は9戦1勝。競走馬としては特筆すべき実績を残していません。しかし、繁殖牝馬としては、2022年 香港ヴァーズ 【GⅠ】勝ち馬のウインマリリン、2014年 ラジオNIKKEI賞 【GⅢ】勝ち馬のウインマーレライを輩出しています。ウインマリリンはスクリーンヒーロー産駒、ウインマーレライはマツリダゴッホ産駒、2頭の全く異なる種牡馬から、それぞれ重賞ウイナーを輩出している大変優秀な繁殖牝馬だと言えます。
マイネヒメル産駒の
POG期間内戦績及び傾向
マイネヒメル産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している6番仔コガネノソラまでを対象として考察を進めていきます。ちなみに、マイネヒメル産駒の出世頭は2024年 クイーンカップ 【GⅢ】勝ち馬のコガネノソラです。
マイネヒメル産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内、2歳時に競走馬デビューできなかったのは、初仔ルシェルドールと2番仔(馬名未登録)の2頭です。他の4頭は2歳時に競走馬デビューできていますので、デビュー時期には注意を払う必要はありますが、マイネヒメル産駒は2歳時にデビューできる傾向にあると考えられます。ちなみに、考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内、デビュー戦を勝利で飾った産駒は1頭もいません。マイネヒメル産駒にはデビュー勝ちを期待しない方が良さそうです。
マイネヒメル産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは6番仔コガネノソラで、デビュー戦時の馬体重は438kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは3番仔マイネルマーティンで、デビュー戦時の馬体重は502kgでした。出世頭のコガネノソラは考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内、最軽量でデビューしていますので、マイネヒメル産駒は小柄な馬体でも活躍が期待できると考えて良さそうです。
マイネヒメル産駒の性差による
POG期間内の戦績の差について
考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内訳は、牡馬・セン馬が3頭、牝馬が3頭です。出世頭のコガネノソラが牝馬産駒ですので、マイネヒメル産駒は牝馬の方が良績を期待できると考えて良さそうです。しかし、考察対象のマイネヒメル産駒6頭の内、勝ち上がったのはコガネノソラ1頭だけですので、その1頭だけの戦績をもって、性差による戦績差を判断するのは時期尚早と言えるでしょう。とはいえ、現時点でマイネヒメル産駒をPOGで指名するならば、牝馬産駒の方が良いのでしょう。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬マイネヒメルにはこれまで、オルフェーヴル、スクリーンヒーロー、ハーツクライ、ゴールドシップが配されてきました。出世頭のコガネノソラはゴールドシップ産駒ですので、マイネヒメルとゴールドシップの配合相性は悪くはないのでしょう。
繁殖牝馬 マイネヒメル
レーダーチャート
POGでマイネヒメル産駒を
選ぶ時のポイント
- デビュー勝ちは期待できない。
- 産駒の誕生日が遅い傾向にあり、デビュー時期には注意した方が良さそう。
- 現時点では牝馬産駒の方が期待できそう。