人気の競走馬で、名繁殖
チェッキーノ
競走馬としてのチェッキーノ
繁殖牝馬チェッキーノはノーザンファームの生産馬で、父馬キングカメハメハ、母馬ハッピーパスの配合で生まれたサラブレッドです。チェッキーノの競走馬としての生涯戦績は7戦3勝。主な勝ち鞍は2016年 フローラステークス 【GⅡ】です。デビュー戦こそ2着に敗れましたが、その後、未勝利戦、アネモネステークス、フローラステークスと3連勝で重賞ウイナーの仲間入りを果たし、続くオークス【GⅠ】では2着入線の実績を残しました。
繁殖牝馬チェッキーノの血統背景
繁殖牝馬チェッキーノの父馬キングカメハメハは、生涯戦績8戦7勝、2004年NHKマイルC、2004年ダービーの変則G1 2冠をはじめとしての実績を残すなど、マイルから2400mまで幅広い距離適性を発揮した優秀な競走馬でした。キングカメハメハの父系は、ミスタープロスペクター系~キングマンボ系の流れを汲み、父方の牝系は名牝ミエスクへと繋がっています。
一方、母父はノーザンダンサー ⇒ トライマイベストの流れを汲むラストタイクーンで欧州血統を引き継いでいます。サンデーサイレンス系牝馬との配合で大成功を収めているだけでなく、母系によって多彩な馬場適性、距離適性を示す産駒が登場しています。代表的な産駒としては、ロードカナロア、アパパネ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロがいます。
チェッキーノの母馬ハッピーパスはノーザンファームの生産馬で、2003年 京都牝馬ステークス【GⅢ】の勝ち馬です。チェッキーノ自身も重賞ウイナーですが、チェッキーノの半兄には2012年 札幌2歳ステークス【GⅢ】及び同年 東京スポーツ杯2歳ステークス【GⅢ】の勝ち馬コディーノがおり、母馬ハッピーパスは重賞ウイナーを2頭も輩出した優秀な繁殖牝馬でした。
チェッキーノ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
チェッキーノ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している3番仔アルレッキーノまでを対象として考察を進めていきます。なお、チェッキーノ産駒の出世頭は2024年オークス【GⅠ】及び同年秋華賞【GⅠ】勝ち馬のチェルヴィニアです。
チェッキーノ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のチェッキーノ産駒3頭は全て2歳6月の早い時期に競走馬デビューを果たしています。POGにおいては、早期デビューは大きなアドバンテージになりますので、チェッキーノ産駒はPOG向きと言えます。更に、考察対象のチェッキーノ産駒3頭は全てデビュー2戦以内に初勝利を収めている点も見逃せないポイントです。
ハッピーパス、チェッキーノはともに競走馬としても、繁殖牝馬としても優秀な実績を残しています。競走馬としての自身の優秀な競走能力を繁殖牝馬として後の世代に確実に伝えている優秀な血脈です。現在までのところ、この血脈の牝馬はチェルヴィニア1頭だけですので、チェルヴィニアが繁殖牝馬としてデビューする時は、初仔から狙っていきたいところです。
チェッキーノ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のチェッキーノ産駒3頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは3番仔アルレッキーノで、デビュー戦時の馬体重は460kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは2番仔チェルヴィニアで、デビュー戦時の馬体重は470kgでした。
一般的に牝馬は牡馬に比べて、馬体が小さめに出がちですが、チェッキーノ産駒3頭の内、最重量で競走馬デビューしたチェルヴィニアは、チェッキーノの牝馬産駒としては馬格が大きかったと言えます。チェッキーノ産駒は大きめに出たときの産駒が狙い目かもしれません。ちなみに、チェッキーノ自身の競走馬デビュー時の馬体重は452kgでした。
チェッキーノ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のチェッキーノ産駒3頭の内訳は牡馬が2頭、牝馬が1頭です。出世頭のチェルヴィニアは牝馬産駒です。牡馬産駒のノッキングポイントは2023年 新潟記念【GⅢ】の勝ち馬となったものの、ローカルGⅢ止まりですし、もう1頭の牡馬産駒アルレッキーノは現時点で5戦1勝の戦績であり、チェルヴィニアの競走成績に比べると見劣ってしまいます。まだ、考察対象が3頭だけですので、あまり強くは言えませんが、現時点ではチェッキーノ産駒を指名するならば、牝馬産駒が良いと思われます。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬チェッキーノにはこれまでモーリス、ハービンジャー、ブリックスアンドモルタル、エピファネイア、エフフォーリアが配されてきました。出世頭のチェルヴィニアがハービンジャー産駒ですので、チェッキーノとハービンジャーの配合相性は悪くはないのでしょう。チェッキーノの父馬はキングカメハメハ、母父はサンデーサイレンス。現在の日本競馬界の主流であるサンデーサイレンスとキングカメハメハの血の濃い血統構成ですので、種付けできる種牡馬は限られてしまいます。
チェッキーノ産駒の
距離適性について
考察対象のチェッキーノ産駒3頭のPOG期間内の戦績を見返してみると、マイルに良績が集まっているのが見て取れます。チェルヴィニアが2400mで上げている1勝はオークスですので、成績としては軽視できませんが、この成績は距離適性というよりは、競走能力が突出していることによる成績と考え、チェッキーノ産駒の距離適性はマイル近辺と考えるのが良いと思います。
繁殖牝馬 チェッキーノ
レーダーチャート
POGでチェッキーノ産駒を
選ぶ時のポイント
- 産駒は早期デビューできる傾向にある上に、デビュー2戦以内に初勝利を上げる傾向にあるので、POG的にはおススメの血統
- 現時点では牡馬産駒よりは牝馬産駒の方が良績を期待できる。
- 産駒の距離適性はマイル近辺の可能性が高い。
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