サンデー系との配合に注意
ベアフットレディ

競走馬としてのベアフットレディ
繁殖牝馬ベアフットレディはアイルランド産で、父馬Footstepsinthesand、母馬Lady Angharadの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は20戦5勝。主な勝ち鞍は2012年 カナディアンS 【 GⅡ 芝1800m 】、2011年 ネルグウィンS 【 GⅢ 芝1400m 】があり、重賞戦線で活躍した一流の競走馬でした。
繁殖牝馬ベアフットレディの血統背景
繁殖牝馬ベアフットレディの父馬Footstepsinthesandはイギリス産でGiant's Causeway産駒です。生涯戦績は3戦3勝。主な勝ち鞍は2005年 英2000ギニー 【 GⅠ 芝1600m 】があります。種牡馬としては2021年 仏モーリスドゲースト賞 【 GⅠ芝1300m 】勝ち馬Marianafootをはじめ、4頭のGⅠウイナーを輩出しています。
一方、母馬Lady Angharadはアイルランド産のサラブレッドで、主な勝ち鞍は1993年 プレスティージS 【 GⅢ 芝1400m 】になります。Lady Angharadの産駒にはベアフットレディ以外に特筆すべき競走成績を残した産駒は見当たりません。
ベアフットレディ産駒の
POG期間内戦績及び傾向

ベアフットレディ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している9番仔ジョバンニまでを対象として、考察を進めていきます。ベアフットレディ産駒の出世頭は、牝馬産駒ならば2025年 府中牝馬ステークス 【GⅢ】勝ち馬セキトバイースト、牡馬産駒ならば2024年 ホープフルステークス 【GⅠ】 2着のジョバンニになります。
ベアフットレディ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のベアフットレディ産駒9頭の内、2歳時にデビューできなかったのは、初仔アクロバットランと6番仔ダイユウバルキリーの2頭です。残りの7頭は2歳時に競走馬デビューを果たしていますので、ベアフットレディ産駒は2歳時にデビューできる傾向にあるようです。出世頭のセキトバイースト、ジョバンニの2頭は共に2歳7月デビューと、2歳でも早い時期にデビューできていますので、POGでベアフットレディ産駒を選ぶならば、デビュー時期が早いことが取捨選択のポイントになるのかもしれません。
2歳の早い時期でのデビューを期待するならば、誕生日も遅くない方が良いのですが、10番仔ソルパッサーレが3月生まれ、11番仔が4月生まれと、兄姉と比べて、誕生日が遅くなっているのは気になる点です。
ちなみに、考察対象のベアフットレディ産駒9頭の内、デビュー戦を勝利で飾っているのは9番仔ジョバンニ1頭だけですので、ベアフットレディ産駒はデビュー勝ちする血統ではないと考えた方が良いでしょう。
ベアフットレディ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のベアフットレディ産駒9頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは6番仔ダイユウバルキリーで、デビュー戦時の馬体重は368kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは5番仔マテンロウアレスで、デビュー戦時の馬体重は498kgでした。ちなみに、牝馬産駒のデビュー戦時の平均馬体重は404.8kg、牡馬産駒のデビュー戦時の平均馬体重は477.8kgです。
最軽量で競走馬デビューしたダイユウバルキリーの競走馬デビューの時期は3歳4月と遅すぎるぐらい遅い時期だったのは、その時点でも体重が368kgまでにしか成長できなかったというのが理由だと思われます。
一方、最重量で競走馬デビューした5番仔マテンロウアレスに注目してみると、4番仔のムーンショットまでは、馬体の小柄な仔しか出て来ておらず、生産者側の思惑として、馬格の大きな産駒を輩出させることを狙って、雄大な馬体の仔を輩出する傾向にある種牡馬ダイワメジャーが選ばれて配合されたものと思われます。
ただ、サンデーサイレンス系種牡馬との配合相性が良くないのか、マテンロウアレスのPOG期間内の戦績は10戦0勝と揮いませんでした。
ベアフットレディ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のベアフットレディ産駒9頭の内訳は牝馬が5頭、牡馬が4頭です。出世頭としてピックアップしたセキトバイーストとジョバンニはそれぞれ牝馬と牡馬ですし、その2頭以外の戦績を見ても、性差による大きな戦績差は見られませんので、ベアフットレディ産駒をPOGで選ぶならば、性別は特に気にする必要はなく、他のポイントに注目した方が良いようです。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬ベアフットレディには、これまでディープインパクト、オルフェーヴル、ダイワメジャー、キズナ、ドゥラメンテ、デクラレーションオブウォー、エピファネイアが配されてきました。出世頭のセキトバイースト、ジョバンニは、それぞれ父親がデクラレーションオブウォーとエピファネイアですので、その2頭とベアフットレディの配合相性は悪くはないのでしょう。系統の異なる種牡馬から、重賞クラスの大物を輩出していますので、ベアフットレディは優秀な繁殖牝馬と言えるでしょう。
ただし、出世頭の2セキトバイーストはデクラレーションオブウォー産駒。ジョバンニはエピファネイア産駒です。共にサンデーサイレンスの血の入っていない、あるいは薄い種牡馬との配合によるものです。また、サンデーサイレンス系種牡馬の筆頭後継種牡馬ディープインパクトとの配合では、重賞級の産駒は輩出されていませんので、繁殖牝馬ベアフットレディはサンデーサイレンス系の血と配合相性が良くないのかもしれません。
ベアフットレディ産駒の
距離適性、馬場適性について

考察対象のベアフットレディ産駒9頭の戦績を見てみると、牝馬産駒は芝1600m以下のレース距離を主戦場に、牡馬産駒は芝1800m以上のレース距離を主戦場にしていることが見て取れます。
繁殖牝馬 ベアフットレディ
レーダーチャート

POGでベアフットレディ産駒を
選ぶ時のポイント
- 競走馬デビューは早い方が良さそう(誕生日に注意)。
- デビュー勝ちは期待できない血統。
- サンデーサイレンス系種牡馬との配合には注意。
2WS POGドラフトリストの
発売日は毎年4月1日!