一発屋か?それとも??
ヤンキーローズ

競走馬としてのヤンキーローズ
繁殖牝馬ヤンキーローズはオーストラリア産で、父馬All American、母馬Condesaarの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は10戦4勝、2着2回。主な勝ち鞍は2016年 ATCスプリングチャンピオンS 【 GⅠ芝2000m 】、同年 ATCサイアーズプロデュースS 【 GⅠ芝 1400m 】です。
GⅠ2勝の他にも2016年 ATCゴールデンスリッパーS 【 GⅠ芝1200m 】 2着、同年ATCフライトS 【 GⅠ芝1600m 】 2着、同年 MVRCWSコックスプレイト 【 GⅠ芝2050m 】 3着の実績もある一流の競走馬でした。
繁殖牝馬ヤンキーローズの血統背景
繁殖牝馬ヤンキーローズの父馬All Americanは、Roberto ~ Red Ransomの流れを汲む血統のサラブレッドで、オーストラリアを主戦場として活躍した競走馬です。生涯戦績は24戦4勝。主な勝ち鞍は2009年 VRCカンターラステークス 【 GⅠ芝1600m 】です。
種牡馬入りするには、実績に乏しかったせいか、種牡馬としてもヤンキーローズ以外に特筆すべき競走実績を残した産駒は見当たらないようです。
一方、ヤンキーローズの母馬Condesaarもオーストラリア産のサラブレッドでした。生涯戦績は2戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでしたが、母馬としてはヤンキーローズの他に2021年 ITCケンブラグランジクラシック 【 GⅢ 芝1600m 】勝ち馬のMiravalleを輩出した優秀な繁殖牝馬です。
ヤンキーローズ産駒のPOG期間内戦績及び傾向

ヤンキーローズ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している4番仔マディソンガールまでを対象に考察を進めていきます。ちなみに、ヤンキーローズ産駒の出世頭は2023年 3冠牝馬に輝いた名牝リバティアイランドです。
ヤンキーローズ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のヤンキーローズ産駒4頭の内、2歳時にデビューできなかったのは3番仔のダノンモンブランのみです。ダノンモンブラン以外の3頭は2歳時に競走馬デビューできていますので、ヤンキーローズ産駒は2歳時に競走馬デビューできる可能性が高いと考えて良いでしょう。
ちなみに考察対象のヤンキーローズ産駒4頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは初仔ロムネヤと2番仔リバティアイランドの2頭です(デビュー戦勝率50%)。
ヤンキーローズ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のヤンキーローズ産駒4頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは初仔ロムネヤで、デビュー戦時の馬体重は418kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは3番仔ダノンモンブランで、478kgでした。出世頭のリバティアイランドのデビュー戦時の馬体重は464kg。考察対象のヤンキーローズ牝馬産駒3頭の中では最も大きな馬体重でした。ちなみに牝馬産駒の平均馬体重は443kg( 418kg ~ 464kg )でした。
ヤンキーローズ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のヤンキーローズ産駒4頭の内訳は、牝馬が3頭、牡馬が1頭です。出世頭のリバティアイランドが牝馬産駒ですので、POGでヤンキーローズ産駒を指名するならば牝馬産駒の方が良いようです。牡馬産駒のダノンモンブランは3戦して、1勝もできないまま競走馬登録抹消となっていますので、尚更、牡馬産駒には注意が必要です。
父系の違いによるPOG期間内の戦績の差(配合相性)について
繁殖牝馬ヤンキーローズには、これまでディープインパクト、ドゥラメンテ、ロードカナロア、キズナ、コントレイル、サートゥルナーリアが配されてきました。出世頭のリバティアイランドはドゥラメンテ産駒ですので、ヤンキーローズとドゥラメンテの配合相性は悪くはないのでしょう。
しかし、ドゥラメンテと同じキングカメハメハの血を持つロードカナロアとの配合で生まれたダノンモンブランの戦績は全く揮わないものでした。また、サンデーサイレンス系種牡馬との配合でも大物輩出には至っていませんので、サンデーサイレンス系種牡馬との配合にも注意が必要です。非サンデーサイレンス、非キングマンボ系の血統との配合が良いのかもしれません。
また、リバティアイランドが突然変異的に生まれた産駒である可能性もあり、ヤンキーローズの繁殖牝馬としての質を疑うことも忘れてはなりません。
ヤンキーローズ産駒の距離適性、馬場適性について

ヤンキーローズ産駒の出世頭リバティアイランドは、レース距離に関係なく、他馬を圧倒する競走能力を見せていましたので、ヤンキーローズ産駒の距離適性を見定める材料には不適格と考えます。
POG期間内に勝利を上げているロムネヤの初勝利が1600m、マディソンガールの初勝利が1800mですので、ヤンキーローズ産駒の距離適性は1600m₋1800mと考えて良さそうです。また、ヤンキーローズ産駒の実績は芝コースのものばかりですので、ダート適性に関しては不明です。
繁殖牝馬 リバティアイランド
レーダーチャート

POGでリバティアイランド産駒を
選ぶ時のポイント
- 牡馬産駒よりは牝馬産駒の方が良さそう。
- 馬体重は大きい方が良さそう。
- 非サンデー、非キングマンボ系種牡馬との配合を狙おう。
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