POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【 勝ち組POG 】繁殖牝馬研究 ~ ゼフィランサス ~

遅いデビュー&小柄な産駒は避けよう!

ゼフィランサス

ゼフィランサス

ゼフィランサス

『 繁殖牝馬を制する者は、POGを制す!』という格言があるかないかは定かではありませんが、POGで勝ち組になるためには、ノーザンファーム生産・育成馬を選ぶことと同じくらい重要な要素として、繁殖牝馬の質があると思われます。そこで今回、繁殖牝馬ゼフィランサスについて考察してみます。

 

競走馬としてのゼフィランサス

繁殖牝馬ゼフィランサスは北海道新冠産で、父馬キングヘイロー、母馬モガミヒメの配合で生まれたサラブレッドです。ゼフィランサスの競走馬としての生涯戦績は22戦3勝。3勝しかしておらず、重賞レースでは良績を残せていません。ゼフィランサスは2歳の6月にデビューと、競走馬としては早い時期にデビューしましたが、勝ち上がりには5戦を要し、その後も思うように勝ち上がることはできませんでした。戦績が振るわなかった要因の一つに小柄な馬体があげられるかもしれません。ゼフィランサスのデビュー戦での馬体重は404kg。22戦の内、440kg未満での出走レース数は19戦、勝利時の馬体重は414kg ~ 436kgでした。

 

繁殖牝馬ゼフィランサスの血統背景

繁殖牝馬ゼフィランサスの父馬はキングヘイロー。キングヘイローの父馬ダンシングブレーヴは欧州最強と謳われた歴史に残る名馬で、母馬グッバイヘイローもケンタッキーオークスを始めGⅠを7勝した名牝。その両親から生まれた超良血のキングヘイロー自身も1998年皐月賞(GⅠ)2着、2000年高松宮記念(GⅠ)を制した一流の競走馬でした。

 

一方、ゼフィランサスの母馬モガミヒメは地方競馬に所属し、その戦績は8戦2勝。競走馬としては大成できませんでした。血統的にも父馬カコイーシーズはGⅢを1つ勝っている程度の種牡馬で、特筆すべきことはありません。血統背景から予測されるゼフィランサス産駒のイメージとしては、短距離適性の高かったキングヘイローもしくは中長距離で実績を残したダンシングブレーヴの特性を受け継いでいるものと思われます。それでは、実際のゼフィランサス産駒について考察してみます。

 

繁殖牝馬産駒のPOG期間内戦績及び傾向

ゼフィランサス産駒一覧

ゼフィランサス産駒一覧

ゼフィランサス産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している6番仔レ―ヴスレアリーズまでを対象として考察を進めていきます。なお、地方競馬デビューした5番仔スパルタレオニダスは今回の考察対象からは除外します。ちなみに、ゼフィランサス産駒の出世頭は、2021年 仏フォア賞 【GⅠ】、2022年 阪神大賞典 【GⅠ】をはじめ、国内外の重賞を4勝している3番仔ディープボンドです。

 

ゼフィランサス産駒の競走馬デビューの時期について

考察対象のゼフィランサス産駒5頭の内、2歳時に競走馬デビューできなかったのは、4番仔ドゥラモンディーと6番仔レ―ヴスレアリーズの2頭です。5頭中2頭が3歳になってからの競走馬デビューですので、POGでドラフト指名する時には競走馬デビューの時期には注意した方が良さそうです。なお、出世頭のディープボンドが重賞戦線で頭角を現してきたのは古馬になってからですので、ゼフィランサス産駒は、デビューが遅くならなくとも、本格化するのは古馬になってからという遅咲きの血統なのかもしれません。ちなみに、考察対象のゼフィランサス産駒5頭はいずれも競走馬デビューできていませんので、ゼフィランサス産駒をPOGで指名する場合には、デビュー勝ちは期待しない方が良いでしょう。

 

ゼフィランサス産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のゼフィランサス産駒5頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは、2番仔タイセイアヴァンセで、デビュー戦時の馬体重は420kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは出世頭のディープボンドで、デビュー戦時の馬体重は486kgでした。出世頭のディープボンドは十分な馬格を有しての競走馬デビュー。最軽量でデビューしたタイセイアヴァンセのPOG期間内の先生は12戦0勝ですので、ゼフィランサス産駒をPOGでドラフト指名する際には十分な馬格を有する産駒を指名する方が良いでしょう。なお、ゼフィランサス自身のデビュー戦時の馬体重は404kgでしたので、ゼフィランサス自身は小柄な馬体のサラブレッドだったようです。

 

ゼフィランサス産駒の性差によるPOG期間内の戦績の差について

考察対象のゼフィランサス産駒5頭の内訳は、牡馬(セン馬含む)3頭、牝馬が2頭です。出世頭のディープボンドが牡馬である一方、牝馬産駒の戦績を見てみると、2番仔タイセイアヴァンセはPOG期間内に12戦して1勝もできていません。また、6番仔レ―ヴスレアリーズもデビューが遅かったことが理由か、POG期間内の戦績は1戦0勝で振るわないものでした。ゼフィランサス産駒をPOGドラフト指名するならば、牝馬産駒よりは牡馬産駒の方が良さそうです。

 

父系の違いによるPOG期間内の戦績の差(配合相性)について

繁殖牝馬ゼフィランサスには、これまでヘニーヒューズ(ストームキャット系)、ハービンジャー(ダンチヒ系)、キズナ(サンデーサイレンス系)、ドゥラメンテ(キングマンボ系)との交配が施されました。出世頭のディープボンドの父馬はサンデーサイレンス系種牡馬キズナです。ゼフィランサスとキズナの配合相性は悪くはないのでしょう。

 

繁殖牝馬 ゼフィランサス レーダーチャート

ゼフィランサスRC

ゼフィランサスRC

POGでゼフィランサス産駒を選ぶ時のポイント

  • 遅咲き血統の可能性が高く、デビュー勝ちは期待できない傾向にあります。
  • POGでゼフィランサス産駒を指名するならば、馬格を十分有している牡馬産駒の時に指名するのが良いと考えます。
  • 種牡馬キズナとは配合相性が悪くないのでしょう。