異なる父馬で重賞ウイナー輩出
ヴィーヴァブーケ
競走馬としてのヴィーヴァブーケ
ヴィーヴァブーケは父馬キングカメハメハ、母馬ブルーリッジリバー、母父フジキセキの配合で生まれました。競走馬としてのヴィーヴァブーケの生涯戦績は24戦1勝。競走馬としては大成できませんでした。
繁殖牝馬 ヴィーヴァブーケの血統背景
父馬キングカメハメハの競走馬としての生涯戦績は8戦7勝。主な勝ち鞍には2004年NHKマイルカップ(GⅠ)、同年日本ダービー(GⅠ)があります。NHKマイルカップから日本ダービーへの変則ローテーションに加えて、1600m及び2400mと全く異なる距離のGⅠを短期間で制したのです。キングカメハメハの競走能力の高さが伺い知れます。
種牡馬としてのキングカメハメハは2年目産駒からは3冠牝馬のアパパネ、3年目産駒からは2013年 年度代表馬ロードカナロア、4年目産駒からはダートGⅠを10勝したホッコータルマエが輩出され、2010年、2011年にはリーディングサイアーランキングトップに輝きました。また、BMS(ブルードメアサイアー)としても、ワグネリアン、ブラストワンピース、インディチャンプ、ソダシ、デアリングタクト、アカイトリノムスメなどの活躍馬の血統図の中に見られます。コース、距離、性別、年齢問わず、様々なタイプの産駒が活躍したことから考えると、種牡馬キングカメハメハは、万能性を備えた種牡馬であると言って良いのかもしれません。
一方、母馬ブルーリッジリバーの競走馬としての生涯戦績は16戦2勝。2勝しかしていませんが、2002年桜花賞2着の実績があります。しかし、桜花賞2着以降は、掲示板にすら載らない戦績でした。また、母父フジキセキは主にダートで活躍する産駒を輩出する傾向にあるようですが、ブルーリッジリバーはダート戦を経験することなく繁殖入りしていますので、ダート適性のほどは不明です。
ヴィーヴァブーケ産駒の成績及び傾向
繁殖牝馬ヴィーヴァブーケは現時点までに6頭の仔を出産しています。6頭の内、POG期間が終了しているディアマンテブルーまでの5頭を対象として考察を進めていきます。ヴィーヴァブーケ産駒の出世頭は、2019年 札幌2歳ステークス 【GⅢ】勝ち馬のブラックホール及び2022年 フェアリーステークス 【GⅢ】勝ち馬のライラックです。
ヴィーヴァブーケ産駒のデビュー時期について
考察対象のヴィーヴァブーケ産駒5頭すべてが年内デビューを果たしていますので、ヴィーヴァブーケ産駒は体質が弱くてデビューが遅れるという可能性は低そうです。ただし、デビュー勝ちを果たしているのは4番仔ライラックだけですので、ヴィーヴァブーケ産駒にデビュー勝ちを期待しない方が良さそうです。デビュー勝ちするようであれば、かなりの出世を期待できると考えて良いのかもしれません。
ヴィーヴァブーケ産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のヴィーヴァブーケ産駒5頭のデビュー戦での体重を見てみると、最軽量でデビューしたのは、ゴールドシップ産駒のブラックホールで、デビュー戦時の馬体重は418kgでした。最重量は初仔のドリームジャーニー産駒ミラクルブラッドで、デビュー戦時の馬体重は466kgでした。最重量でデビューした産駒の馬体重が466kgでしたので、ヴィーヴァブーケ産駒は小柄な馬体に生まれてくる傾向にあるようです。なお、ヴィーヴァブーケ自身のデビュー戦時の馬体重は410kgと小柄な部類ですので、産駒が小柄な馬体で生まれる傾向にあるのは納得のいくところです。
ヴィーヴァブーケ産駒の性差による戦績の差について
牡馬産駒のブラックホール、牝馬産駒のライラックがそれぞれ重賞ウイナーとなっておりますので、ヴィーヴァブーケ産駒には性別による戦績差はないと考えてよさそうです。
父系の違いによる戦績の差(配合相性)について
ゴールドシップ産駒のブラックホール、オルフェーヴル産駒のライラックが重賞ウイナーとなっています。ともにステイゴールドを父に持つ種牡馬ですので、繁殖牝馬ヴィーヴァブーケはステイゴールド系の種牡馬と相性が良いようです。
繁殖牝馬 ヴィーヴァブーケ レーダーチャート
POGでヴィーヴァブーケ産駒を選ぶ時のポイント
- デビュー勝ちは期待できない。
- 小柄な馬体で生まれる傾向にあるので、間隔を詰めて使えない可能性を考慮しておくこと。
- ステイゴールド系種牡馬の産駒の時が指名時と思われます。
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