8歳がピークだった??
繫殖牝馬アメージングムーン
競走馬としてのアメージングムーン
繫殖牝馬アメージングムーンは父馬アドマイヤムーン、母馬ビッグテンビー、母父テンビーの配合で生まれた競走馬でした。生涯戦績は9戦1勝。自身は競走馬としては特筆すべき実績は残せませんでした。
アメージングムーンの血統背景
父馬アドマイヤムーンはフォーティナイナー系種牡馬で、生涯戦績は17戦10勝、主な勝ち鞍には2007年宝塚記念 【GⅠ】、同年ジャパンカップ 【GⅠ】、同年ドバイデューティフリー 【GⅠ】があります。種牡馬としては初年度から5年連続で100頭を超える交配が行われた人気の種牡馬で、代表産駒には2017年スプリンターズS 【GⅠ】を制したセイウンコウセイ、2018年高松宮記念 【GⅠ】、同年スプリンターズS 【GⅠ】を制したファインニードルがいます。アドマイヤムーン自身は中距離を中心に実績を残しましたが、産駒は短い距離のレースで結果を残しています。しかしながら、近年は活躍馬に恵まれず、種付け頭数も減少傾向にあります。
一方、母馬ビッグテンビーは生涯戦績4戦1勝で、競走馬としては活躍できませんでした。しかし、ビッグテンビーの血統背景を見てみると、その母系には1962年天皇賞(秋)勝ち馬のクリヒデがいます。アメージングムーンには日本の在来牝系の血も流れています。
アメージングムーン産駒の成績及び傾向
アメージングムーンはこれまで6頭の仔を出産しています。アメージングムーン産駒の考察を進めるにあたって、POG期間が終了しているサトノユニティまでの3頭を考察対象としてみます。
アメージングムーン産駒の現時点での出世頭はノースブリッジになります。ノースブリッジの主な勝ち鞍には2022年エプソムカップ 【GⅢ】があります。アメージングムーン産駒にはノースブリッジの他に、もう1頭同じモーリスの仔サトノユニティがいます。サトノユニティは中央で2戦して、地方競馬へ転籍してしまいました。2頭の血統は全く同じですが、戦績には大きな違いがあります。その要因は定かではありませんが、サトノユニティが1勝もできなかった要因の一つに小柄な馬体重があったのかもしれません。
今回の考察対象3頭のアメージングムーン産駒からは、今のところ、ロベルト系種牡馬モーリスとの配合で成功例が出ていますが、今後、成功例のノースブリッジ以上の活躍馬が出てくるのか、出てこないのか。出てくるならば、やはりロベルト系種牡馬との配合なのか、それとも成功例の多いサンデーサイレンス系なのか、大変気になるところです。
同じ配合のノースブリッジとサトノユニティで戦績に大きな差が出ていることは、アメージングムーンの産駒輩出の再現性という点で、大いに不安を感じます。繁殖牝馬の大物産駒輩出パターンの1つに、生涯に1頭だけ大物産駒を輩出して、それ以降は鳴かず飛ばずの繁殖牝馬がいます。再現性に不安が感じられるアメージングムーンには、その事例に該当する可能性があると思われます。以上の推察が当たっているのか、外れてしまうのか、今後の産駒の活躍ぶりを慎重に見極めていきたいと思います。
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