カナロアよりハーツに期待?
スピニングワイルドキャット
競走馬スピニングワイルドキャット
繫殖牝馬スピニングワイルドキャットは父馬ハードスパン、母馬Hollywood Wildcat、母父Kris S.の配合で生まれた競走馬。生涯戦績は6戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬として活躍することなく繁殖入りしました。
スピニングワイルドキャットの血統背景
スピニングワイルドキャットの父馬ハードスパンはアメリカ産の競走馬で、アメリカを主戦場として戦績を重ねました。生涯戦績は13戦7勝。主な勝ち鞍には2007年 キングズビショップS 【GⅠ】があり、同年 ケンタッキーダービー 【GⅠ】では2着入線の一流の競走馬でした。種牡馬としてのハードスパンは数多くの米GⅠ馬を輩出しており、代表産駒には2012年 CCAオークス 【GⅠ】、同年アラバマS 【GⅠ】勝ち馬の Questing、2019年 ラブレアS 【GⅠ】勝ち馬の Hard Not to Love がいる名種牡馬です。ちなみに、日本でも2014年にリース供用されました。
一方、母馬 Hollywood Wildcatもアメリカ生まれで、アメリカで走った競走馬でした。競走馬としての生涯戦績は21戦12勝。主な勝ち鞍には1993年 BCディスタフ 【GⅠ】、同年 ハリウッドオークス 【GⅠ】、1994年 ゲイムリーH 【GⅠ】がある一流の競走馬でした。繁殖牝馬としても、2000年 BCマイル 【GⅠ】勝ち馬の War Chant を輩出しており、母馬 Hollywood Wildcatは競走馬としても、繁殖牝馬としても一流の実績を残しています。
スピニングワイルドキャット産駒のPOG期間内戦績及び傾向
スピニングワイルドキャット産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している7番仔ダノンプレジャーまでを対象として、考察を進めていきます。なお、出世頭は 2020年 高松宮記念 【GⅠ】及び同年 香港スプリント 【GⅠ】を含む国内外の重賞を8勝し、名スプリンターとして活躍した2番仔ダノンスマッシュになります。
スピニングワイルドキャット産駒のデビュー時期について
考察対象のスピニングワイルドキャット産駒7頭の内、2歳時にデビューできなかったのは6番仔のアイポステリー1頭です。その他の6頭は全て2歳時にデビューできていますので、スピニングワイルドキャット産駒は2歳時にデビューできる傾向にあると言えるでしょう。ただし、出世頭のダノンスマッシュは、その素質の高さ故、POG期間内に2勝を上げていますが、本格化して重賞戦線で活躍したのは古馬になってからです。スピニングワイルドキャット産駒は成長の遅い血統なのかもしれません。
スピニングワイルドキャット産駒の競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のスピニングワイルドキャット産駒7頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは初仔のメヌエットで、デビュー戦時の馬体重は444kg。一方、最重量で競走馬デビューしたのは4番仔ロードシャムロックで、デビュー戦時の馬体重は504kgでした。出世頭のダノンスマッシュのデビュー戦時の馬体重が466kgでしたので、スピニングワイルドキャット産駒を指名するならば、460kg程度の馬格が見込める方が良さそうです。
スピニングワイルドキャット産駒の性差による戦績の差について
考察対象のスピニングワイルドキャット産駒7頭の内訳を見てみると、牡馬が4頭、牝馬が3頭です。出世頭のダノンスマッシュが牡馬ですし、全弟ロードシャムロックも通算成績4勝を上げています。一方、牝馬産駒の戦績を見てみると、初仔メヌエットが通算2勝。5番仔フライングバレルが通算1勝、6番仔アイポステリーが未勝利ですので、スピニングワイルドキャット産駒は牡馬の方が良績を残しています。
父系の違いによるPOG期間内の戦績の差(配合相性)について
出世頭のダノンスマッシュがロードカナロア産駒ですし、ダノンスマッシュの全弟ロードシャムロックは通算成績4勝を上げていますので、スピニングワイルドキャットとロードカナロアの配合相性は悪くはないのでしょう。
繁殖牝馬 スピニングワイルドキャット レーダーチャート
POGでスピニングワイルドキャット産駒を選ぶ時のポイント
- スピニングワイルドキャット産駒は競走馬デビューの時期については遅くはならなそうだが、デビュー勝ちは期待できない傾向にある。
- 牡馬の方が良績を期待できる。
- ロードカナロアとの配合相性は悪くはないが、ロードカナロア以外との配合では良績を残せていない。
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