POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ ハイタッチクイーン ~

馬格の小さな産駒は指名回避!

ハイタッチクイーン

ハイタッチクイーン

ハイタッチクイーン

競走馬としてのハイタッチクイーン

繫殖牝馬ハイタッチクイーンは父馬キングヘイロー、母馬オペラレディ、母父オペラハウスの配合で生まれたサラブレッド。ハイタッチクイーンの競走馬としての生涯戦績は35戦3勝。3勝していますが、重賞勝ちはなく、競走馬としては大成できませんでした。

 

ハイタッチクイーンの血統背景

ハイタッチクイーンの父馬キングヘイローは近年、BMSとしてその存在感を増しています。代表例としては、2021年スプリンターズS 【GⅠ】勝ち馬ピクシーナイト、2021年、2022年 天皇賞(春)連続2着のディープボンド、2022年 皐月賞 【GⅠ】、同年 日本ダービー 【GⅠ】 でともに2着となったイクイノックスがいます。

 

BMSとして存在感を増しているキングヘイローですが、競走馬としても活躍しました。キングヘイローの生涯戦績は27戦6勝。主な勝ち鞍にはクラシックとは関係の薄い高松宮記念 【GⅠ】がありますが、牡馬クラシック3冠にはすべて出走し、皐月賞では2着に入っています。高松宮記念を勝つあたり、短距離に適性があったようですが、適性の低い中長距離でそれなりの実績を残したのは、高い素質のなせる業だったのでしょう。

 

キングヘイロー自身の血統背景は超一流で、父馬ダンシングブレーヴは1986年凱旋門賞をはじめ、英仏でGⅠを4勝し、1980年代の欧州最強馬と謳われた超一流の競走馬でした。一方、キングヘイローの母馬グッバイヘイローも1998年ケンタッキーオークス 【GⅠ】をはじめGⅠを7勝もしている歴史的名牝で、キングヘイロー自身は世界的な良血馬なのです。

 

一方、ハイタッチクイーンの母馬オペラレディは競走馬としての生涯戦績は0戦0勝。競走馬デビューせぬまま繁殖に上がりました。血統背景を見てみても、これといった活躍馬は見当たりません。凡庸な血統背景の母馬から活躍馬が輩出されるのか、ハイタッチクイーン産駒について考察を進めてみます。

 

ハイタッチクイーン産駒のPOG期間内戦績及び傾向

ハイタッチクイーン産駒一覧

ハイタッチクイーン産駒一覧

ハイタッチクイーン産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔モカフラワーまでを対象に考察を進めていきます。出世頭は2021年 朝日杯セントライト記念【GⅡ】勝ち馬アサマノイタズラです。

 

ハイタッチクイーン産駒の競走馬デビュー時期について

考察対象のハイタッチクイーン産駒5頭の内、年明けデビューとなったのは初仔リノワールドから3番仔のツキサエルまでの3頭です。これら3頭に共通するのは、いずれも馬体の小ささです。それぞれのデビュー戦時の馬体重を見てみると、初仔リノワールドが418kg、2番仔シーズンオブラヴが392kg、3番仔ツキサエルが412kgでした。馬体の成長を待ってから競走馬デビューという青写真を描いて、デビューを遅らせたものと推察しています。4番仔以降は一定レベル以上の馬格が確保されていたこともあってか、2歳時にデビューできており、いずれもPOG期間内に1勝を上げています。

 

ハイタッチクイーン産駒の競走馬デビュー時の馬体重について

考察対象のハイタッチクイーン産駒5頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは2番仔シーズンオブラヴで、デビュー戦時の馬体重は392kgでした。一方、最重量でデビューしたのは出世頭のアサマノイタズラで、デビュー戦時の馬体重は506kgでした。出世頭のアサマノイタズラが最重量の506kgでデビューしていますし、一定レベル以上の馬体重でデビューできた産駒がいずれもPOG期間内に勝ち上がっていますので、ハイタッチクイーン産駒は馬格の大きな産駒の方が良績を期待できると考えられます。

 

ハイタッチクイーン産駒の性差による戦績の差について

考察対象のハイタッチクイーン産駒5頭の内訳は、牝馬が3頭、牡馬が2頭です。出世頭のアサマノイタズラが牡馬ですので、牡馬の方が狙い目なのかもしれませんが、アサマノイタズラ以外の牡馬産駒と牝馬産駒を比べてみると、POG期間内の戦績には差がありませんので、性差による戦績の差は、現時点ではないと考えて良いでしょう。ただし、多くの場合、牡馬産駒の方がより大きな馬格に育つ傾向にありますので、馬格が大きい方が良績を期待できるハイタッチクイーン産駒の場合、牡馬産駒を狙う方が賢明なのかもしれません。

 

父系の違いによる戦績の差について

上述してきたように、ハイタッチクイーン産駒は馬格が大きい方が良績を期待できそうですので、馬格の小ささが遺伝しやすい種牡馬との配合は避けた方が良さそうです。それを避ければ、ハイタッチクイーンは種牡馬を選ばず、良質な競走馬を輩出する繁殖牝馬だと考えます。産駒が比較的大きな馬体で生まれてくるダイワメジャーやキタサンブラックとの配合が面白そうな気がします。

 

繁殖牝馬 ハイタッチクイーン レーダーチャート

ハイタッチクイーンRC

ハイタッチクイーンRC

POGでハイタッチクイーン産駒を指名する時のポイント

  • 母父キングヘイローは現在の活躍血統のトレンドの1つですが、母系は凡庸な血統なので注意。
  • 馬体重が小さい場合は、ドラフト指名は避けること。
  • ダイワメジャー、キタサンブラックなど馬格の大きな種牡馬との配合による産駒が出てきた場合には注意が必要。

 

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