POGドラフト対策 ブログ

2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

【勝ち組POG】繁殖牝馬研究 ~ カウアイレーン ~

デビュー遅め傾向も、デビュー勝ちが期待できる!

カウアイレーン

カウアイレーン

カウアイレーン

競走馬としてのカウアイレーン

繫殖牝馬カウアイレーンは父馬キングカメハメハ、母馬シルバーレーン、母父Silver Hawkの配合で生まれたサラブレッドです。競走馬としての生涯戦績は18戦5勝。主な勝ち鞍には2010年ターコイズS(OP)があります。重賞には手が届きませんでした。5勝は全て1600m戦でのものですので、カウアイレーンの距離適性はマイルだったのでしょう。

 

繁殖牝馬カウアイレーンの血統背景

カウアイレーンの父馬キングカメハメハは、生涯戦績8戦7勝の競走馬でした。主な勝ち鞍に2004年NHKマイルC、2004年ダービーの変則クラシック 2冠があるように、マイルから2400mまで幅広い距離適性を発揮しました。父はミスタープロスペクター系⇒キングマンボ系の流れを汲み、牝系は名牝ミエスクへと繋がっています。一方、母父はノーザンダンサー ⇒ トライマイベストの流れを汲むラストタイクーンで欧州血統を引き継いでいます。種牡馬としては、サンデーサイレンス系牝馬との配合で大成功を収めているだけでなく、母系によって多彩な適性を示す産駒が登場しています。代表的な産駒としては、ロードカナロア、アパパネ、ラブリーデイ、ドゥラメンテ、レイデオロがいます。

 

一方、カウアイレーンの母馬シルバーレーンは米国生まれですが、主な勝ち鞍は1998年 仏GⅢのグロット賞があり、その他に1998年愛オークス 【GⅠ】3着の実績があります。生涯戦績は17戦3勝でした。カウアイレーンの母馬シルバーレーンからは1999年スプリンターズS 【GⅠ】、2001年安田記念 【GⅠ】勝ち馬ブラックホーク、2007年NHKマイルカップ 【GⅠ】勝ち馬ピンクカメオが輩出されており、カウアイレーンは活気ある牝系を血統背景に持つ繁殖牝馬です。

 

カウアイレーン産駒のPOG期間内戦績及び傾向

カウアイレーン産駒一覧

カウアイレーン産駒一覧

カウアイレーン産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している8番仔マラキナイアまでを対象として考察を進めていきます。なお、カウアイレーン産駒の出世頭は海外重賞2勝を含む重賞計3勝のステイフーリッシュです。

 

カウアイレーン産駒のデビュー時期について

考察対象のカウアイレーン産駒8頭の内、2歳時にデビューしたのは出世頭のステイフーリッシュの他、計5頭です。2歳時にデビューした5頭の内、3頭が2歳12月のデビューですので、カウアイレーン産駒は総じて、デビューは遅めの傾向にあると言って良いでしょう。デビュー時期に関連して誕生日にも目を向けてみますと、カウアイレーン産駒の誕生日が徐々に遅くなってきています。POGはダービーまでの期間に結果を求められるゲームですので、誕生日の遅れは、成長の遅れ、デビュー時期の遅れに直結するので注意が必要です。ちなみに考察対象のカウアイレーン産駒8頭の内、6頭はデビュー勝ちを果たしていることから、カウアイレーン産駒の早期デビューは、あまり期待できないようですが、デビュー勝ちが期待できる血統ですので、POG向きではあります。

 

カウアイレーン産駒のデビュー時の馬体重について

最軽量体重でデビュー戦を迎えたのは初仔エクスプレスレーンで、デビュー戦時の馬体重は402kgでした。一方、最重量でデビュー戦を迎えたのは510kgのゲヴィナーでした。出世頭のステイフーリッシュのデビュー戦時の馬体重は450kgでした。馬体重と戦績には相関はなさそうですが、ステイフーリッシュ程度の馬体重が見込めればドラフト候補になり得るでしょう。ちなみに、カウアイレーン自身のデビュー戦時の馬体重は448kgでした。

 

カウアイレーン産駒の性差による戦績の差について

考察対象8頭の牡牝の内訳は、牡・セ馬4頭、牝馬4頭です。出世頭のステイフーリッシュが牡馬なので、牡馬の方が優勢と捉えられがちですが、ステイフーリッシュを除いた比較では牡馬と牝馬の間に大きな戦績の差はありませんでした。それでもステイフーリッシュの存在があるのでPOG指名では牡馬の方が安心はできそうです。

 

父系の違いによる戦績の差について

考察対象の8頭の父馬はいずれもサンデーサイレンス系種牡馬です。これはカウアイレーン産駒は、母父がキングカメハメハとなるので、キングカメハメハ系種牡馬との配合が難しいからでしょう。出世頭ステイフーリッシュがステイゴールド産駒ですので、カウアイレーンとステイゴールドの配合相性は悪くはないのでしょう。キングカメハメハ系種牡馬以外では、ロベルト系種牡馬との配合で、どのような結果が出るのかも見てみたいものです。

 

繁殖牝馬カウアイレーン レーダーチャート

カウアイレーンRC

カウアイレーンRC

POGでカウアイレーン産駒を選ぶ時のポイント

  • 早期デビューは期待できませんが、デビュー勝ちは期待して良いでしょう。
  • 大き過ぎず、小さ過ぎずの馬格が望ましいと思われます。
  • ロベルト系種牡馬との配合を見てみたいところです。