課題はロードカナロア以外との配合
ラルケット
競走馬としてのラルケット
繁殖牝馬ラルケットは父馬ファルブラヴ(1998- )、母馬アズサユミ、母父サンデーサイレンスの配合で生まれた日本産のサラブレッドです。競走馬としての生涯戦績は22戦4勝。2歳新馬戦→サフラン賞と2連勝し、クラシックも期待されましたが、最終的には重賞には手が届かず、最高戦績は2008年デイリー杯クイーンC 【GⅢ】3着になります。
ラルケットの血統背景
繫殖牝馬ラルケットの父馬ファルブラヴはノーザンダンサー系種牡馬。競走馬としてのファルブラヴの生涯戦績は26戦13勝。2002年ジャパンカップ 【GⅠ】、同年伊ミラノ大賞 【GⅠ】、2003年クイーンエリザベス2世S 【GⅠ】、同年仏イスパーン賞 【GⅠ】、同年香港カップ 【GⅠ】をはじめ、5か国で計8つのGⅠを制している世界的な名馬です。種牡馬としては短距離路線で重賞4勝したワンカラット、2012年、13年とクイーンCを連覇した重賞4勝のアイムユアーズをはじめ、短距離路線で活躍する産駒を輩出しています。2014年に種牡馬を引退し、現在はBMSとしてその名前を見かける程度となっています。
母馬アズサユミは日本産のサラブレッドで、競走馬としての生涯戦績は34戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては全く活躍していません。血統背景を見てみても、近親には活躍馬が乏しく、血統的にも特筆すべきところがありません。
ラルケット産駒のPOG期間内戦績及び傾向
繁殖牝馬ラルケットの繫殖牝馬としての実力を見極めるべく、現時点でPOG期間を終了している6頭を考察対象とします。ラルケット産駒の出世頭は2018年マイルチャンピオンシップ 【GⅠ】勝ち馬のステルヴィオです。
父系の違いによる戦績の差について
出世頭のステルヴィオをはじめ、ステルナティーアはPOG期間内1勝しかしていませんが、サウジアラビアRC 【GⅢ】では2着に入る等、高い素質を備えた競走馬です。また、今回の考察の対象外ですが、ウンブライルもデビュー戦を快勝しており、3頭ともデビュー戦を勝ち上がっています。ロードカナロアとの配合相性は良いと考えます。
産駒のデビュー時期について
2番仔カルナローリ―のデビューが3歳の2月、4番仔ヒシゲッコウのデビューが3歳の1月ですが、その2頭以外は2歳の内にデビューしています。特にロードカナロア産駒の3頭は、ステルヴィオが2歳の6月、ステルナティーアが2歳の8月、ウンブライルが2歳の6月にデビューしており、ロードカナロア産駒だと早期デビューが期待できます。ロードカナロアとラルケットは配合相性も良いので、より一層、活躍が期待できます。ラルケット産駒は育成で特にトラブルがなければ、デビューが遅くなることは無さそうです。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でのデビューはロードカナロア産駒のステルナティーアで446kg、最重量でのデビューはハービンジャー産駒のカルナローリで508kgです。ステルナティーアは2戦目でサウジアラビアRC2着になりましたが、馬体重はマイナス4kgでの出走、3戦目の阪神JF 【GⅠ】は更にマイナス10kgでの出走と馬体重は戦績を重ねるたびに減ってしまい、着順も10着となり、体重の減少と共に調子も落としてしまいました。その後も、体重はデビュー戦時までも戻りきらず、苦戦を強いられています。
産駒の性差による戦績の差について
牡馬のステルヴィオが出世頭ですので、牡馬優勢に見えるかもしれませんが、牝馬産駒のステルナティーアは重賞2着の実績がありますし、ルーラーシップ産駒のグランパラディーゾはPOG期間内に2勝を上げていますので、牝馬の方が戦績は悪いとまでは言い切れません。ただし、ラルケット産駒の牝馬は性格にやや難があり、気性面では注意する必要があるようです。
繁殖牝馬 ラルケット レーダーチャート
レーダーチャートの評価基準はコチラ
ラルケットまとめ
- ロードカナロアとの配合相性は抜群に良い。
- デビュー勝ちできる傾向にある血統。
- 牝馬の場合は、その性格に注意が必要。
2WS POGドラフトリスト2023-2024を発売しました!!テレビCMでおなじみのSTORES(価格据え置き)のサイト、全国のコンビニエンスストアに設置しているコピー機から購入できる e-プリントサービス、電子出版サービス e-SHINBUNのサイトで購入できます。楽しいPOGライフにお役立てください!
|
|
|
当ブログを応援していただける方は、
YouTubeチャンネル登録をお願いします!
↓アイコンをクリック or タップ