ドルチェモアに続け!繫殖牝馬アユサン
競走馬としてのアユサン
繁殖牝馬アユサンの競走馬としての生涯戦績は8戦2勝。2勝しかしていませんが、アユサンは2013年の桜花賞馬です。桜花賞の後は、勝利を上げることができませんでしたが、一流の競走馬であったことには間違いはありません。
アユサンの血統背景
アユサンの父馬ディープインパクトはサンデーサイレンス系種牡馬で、国内リーディングサイアーランキングに長年トップに君臨している名種牡馬です。ディープインパクト産駒は2歳の早い時期から活躍する早熟性と1600 ~ 2400mでの距離適性を持ち、産駒は高い競走能力も備えていることから、クラシック戦線で活躍する競走馬を何頭も輩出しています。
アユサンの母馬バイザキャットは米国産のサラブレッドで、競走馬としての生涯戦績は3戦1勝です。父馬ディープインパクト×母父Strom Catの配合は、日本では代表的なニックスとして知られており、バイザキャットも父馬がStorm Catですので、アユサン自身は配合相性の良い血統構成をしているサラブレッドです。ただし、配合相性の良い血統構成をしている繁殖牝馬が優れた遺伝子をその仔に伝えられるかどうかは別問題です。
アユサン産駒のPOG期間内戦績及び傾向
アユサン産駒の特徴及び傾向を把握すべく、現時点でPOG期間を終了している4番仔エンギダルマまでを考察対象としますが、出世頭はデビュー2連勝で重賞制覇を飾った5番仔ドルチェモアになりますので、アユサンの考察対象はドルチェモアも含めることとします。
産駒のデビュー時期について
初仔のアストランティアはデビューできないままとなってしまいましたが、アストランティア以外は2歳の内にデビューできており、アユサン産駒は総じて体質が弱いということはないようです。出世頭のドルチェモアは2歳8月にデビューしており、アユサン産駒の中でも最も早くデビューできています。ドルチェモアは早い時期にデビューしても活躍できる素質・体質の強さがあることを生産者の方々も見抜いていたのでしょう。デビュー時期が兄姉と比べて早いというのは、活躍を予見する要素の1つになるのかもしれません。また、所属厩舎が兄姉とは異なる須貝厩舎になったのも、活躍を見抜くサインと考えて良かったのかもしれません。
産駒のデビュー時の馬体重について
最軽量でデビューしたのは2番仔のアプローズユウで、デビュー戦時の馬体重は470kgでした。一方、最重量でデビューしたのは4番仔のエンギダルマ。馬体重は488kgでした。最軽量のアプローズユウも競走馬として小さ過ぎるということはなく、馬格が小さく当たり負けしたりする可能性は低そうですし、最重量のエンギダルマも競走馬として大きすぎるということは無く、体重が大きすぎて絞るのに苦労したり、過度に脚元に負担がかかるリスクも少ないと考えられますので、アユサン産駒は馬体の大小で悩まされることは無さそうです。
産駒の性差による戦績の差について
考察対象のアユサン産駒は牝馬が3頭、牡馬が2頭です。牝馬産駒3頭のPOG期間内の戦績は3頭合せて1勝しかしていません。一方、牡馬2頭はともに勝利を上げており、出世頭のドルチェモアも牡馬であることから、現時点ではアユサン産駒をPOGで指名するならば、牡馬の方が良いのでしょう。
父系の違いによる戦績の差について
考察対象の5頭は全てキングマンボ系(キングカメハメハ系)種牡馬が配されており、現時点で父系の違いによる戦績の差を確認することはできません。
アユサン レーダーチャート
正五角形には程遠く、活躍要素に乏しい繁殖牝馬
繁殖牝馬アユサンまとめ
- 早いデビュー時期、所属厩舎替わりは活躍を予見する要素となる可能性を示してくれている。
- アユサンは馬体の大小に悩まされる仔を輩出する可能性の低い繁殖牝馬。
- レーダーチャートの示す形が歪なので、今後、ドルチェモアのような活躍馬を輩出できる可能性は・・・
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