馬格が大きいからと言って・・
クライリング

競走馬としてのクライリング
繁殖牝馬クライリングは追分ファームの生産馬で、父馬ハーツクライ、母馬リングジアラーム、母父Swept Overboardの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は33戦3勝。JRA主催レースでの出走経験はありませんでした。
クライリングの血統背景
繁殖牝馬クライリングの父馬ハーツクライはサンデーサイレンス系種牡馬。競走馬としての主な戦績は、2004年 日本ダービー 【GⅠ】 2着、2005年 宝塚記念 【GⅠ】 2着、2005年 ジャパンカップ 【GⅠ】 2着です。G1 2着が3回もある、何とももどかしい戦績ですが、2005年 有馬記念 【GⅠ】でディープインパクトに日本国内で唯一先着して、念願のG1タイトルを奪取。勢いそのままに2006年 ドバイシーマクラシック 【GⅠ】 でも優勝し、海外G1優勝の偉業も達成しています。
ハーツクライ産駒の距離/馬場適性は芝1800m~2400mで、稍重、重の方が良馬場よりも勝率は良いようです。血統的にはトニービンの血が入っているからか、東京コースを得意とする産駒が多く、2022年 ドゥデュース、2014年 ワンアンドオンリー、2頭の日本ダービー馬を輩出しています。
クライリングの母馬リングジアラームも追分ファームの生産馬。生涯戦績は11戦2勝。重賞レースの出走経験はなく、出走レースは全てダート戦(ダート1200m ~ 1800m)でした。ちなみに、リングジアラームの母馬Turnback the AlarmはGⅠを5勝している超一流の競走馬でしたが、リングジアラームにその競走能力は上手く伝わらなかったようです。繁殖牝馬としては現時点で9頭の仔を出産していますが、特筆すべき競走実績を残した産駒おらず、繁殖牝馬としても大きな実績は残せていません。
クライリング産駒の
POG期間内戦績及び傾向

クライリング産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している3番仔ライヒスアドラーまでを対象として考察を進めていきます。クライリング産駒の出世頭は2026年 弥生賞 【GⅡ】2着をはじめ、牡馬クラシック戦線で活躍したライヒスアドラーです。
クライリング産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のクライリング産駒3頭は全て2歳時に競走馬デビューしていますので、クライリング産駒は体質が弱かったり、成長が遅かったりして競走馬デビューが大きく遅れる傾向には無いと言えるでしょう。ちなみにクライリング自身は2歳の5月(地方競馬)に競走馬デビューを果たしています。
クライリング産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のクライリング産駒3頭の内、最軽量で競走馬デビューを果たしたのは初仔クライオブデライトで、デビュー戦時の馬体重は444kgでした。一方、最重量で競走馬デビューを果たしたのは2番仔ベルフィーヌで、デビュー戦時の馬体重は514kgでした。
出世頭のライヒスアドラーの競走馬デビュー時の馬体重が510kgでした。一般的に馬体重が大きい方が、競走馬としての獲得賞金は多い傾向にあります。出世頭のライヒスアドラーが大きな馬格を有している一方で、510kgで競走馬デビューしたベルフィーヌの戦績は冴えないものでした。クライリング産駒に関しては、馬体重の大小がPOGで指名するにあたっての参考材料にはならないと考えます。
ちなみにクライリング自身のデビュー戦時の馬体重は466kgでした。牝馬にしてはしっかりした馬格の持ち主だったようです。
クライリング産駒の距離適性

考察対象のクライリング3頭の内、POG期間内に勝利を上げたのはライヒスアドラー1頭だけです。クライリングのPOG期間内の戦績を見てみると、新馬戦1着 【 東京 芝1800m 】 → 2025年 東京スポーツ杯2歳ステークス 3着 【 東京 芝1800m 】 → 2026年 弥生賞 【 中山 芝2000m 】 2着 → 2026年 皐月賞 3着 【 中山 芝2000m 】でした。ライヒスアドラー1頭だけの実績ですが、現時点ではクライリング産駒の距離適性は芝の中距離と考えられます。
クライリング産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差
考察対象のクライリング産駒3頭の内訳は牝馬が2頭、牡馬が1頭です。出世頭のライヒスアドラーが牡馬産駒ですので、POGでクライリング産駒を指名するならば、牡馬産駒の時の方が良さそうです。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差(配合相性)
繁殖牝馬クライリングにはこれまでパイロ、マインドユアビスケッツ、シスキンが配されてきました。出世頭のライヒスアドラーがシスキン産駒ですので、クライリングとライヒスアドラーの配合相性は悪くはないのでしょう。
繁殖牝馬 クライリング
レーダーチャート

POGで
クライリング産駒を選ぶポイント
- 芝中距離適性の高い種牡馬との配合時に注目!
- 距離/馬場適性は芝中距離?!
- 馬格の大きな牡馬産駒。