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2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるドゥラメンテ産駒 ~

ドゥラメンテ産駒気になる初仔一覧2023

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になる〇〇産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではドゥラメンテ産駒を取り上げます。

 

まずは、父馬ドゥラメンテについて簡単に紹介します。父馬ドゥラメンテは生涯戦績9戦5勝。2015年皐月賞、日本ダービーの牡馬クラシックの2冠馬です。競走馬としても一流ですが、種牡馬としても、初年度産駒からは2021年菊花賞馬のタイトルホルダーが、2年目産駒からは牝馬クラシック2冠馬のスターズオンアースが、3年目産駒からは阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のリバティアイランド、ホープフルステークス勝ち馬ドゥラエレーデが出ており、種牡馬としても一流の成績を残しつつあります。次期リーディングサイアーの有力候補でしたが、2021年の種付けシーズン終了後に急逝してしまいました。では、2023年2歳初仔産駒について紹介を進めていきます。

 

馬名:コンドライト(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:アエロリット、母父:クロフネ

母馬アエロリットは、生涯戦績19戦4勝。主な勝ち鞍には2017年NHKマイルカップ【GⅠ】があります。その他にも2017年クイーンS【GⅢ】、2018年毎日王冠【GⅡ】勝ちがあり、芝1600m~1800mの距離のレースで実績を上げました。アエロリットの父馬はダートで実績を残したクロフネですが、クロフネの牝馬産駒の中には芝マイルで実績を残す競走馬もでてきており、その代表格として、2021年桜花賞をはじめマイルGⅠを3勝しているソダシがいます。

 

アエロリットは重賞を3勝している一流の競走馬ではありましたが、2着が7回もあり、取りこぼしの多さも目につきます。脚質的には逃げ・先行のスタイルでした。アエロリットは重賞戦線で活躍した競走馬ゆえ、POG的にも人気するかもしれませんが、初仔だからと指名を回避される方も少なくはないでしょう。母馬の特徴を受け継ぐならば、マイル近辺を主戦場とした産駒に育つ可能性が高いと思われます。取りこぼしが多いところを受け継げば、POGではもどかしい想いを強いられるかもしれません。

 

母馬アエロリットも管理した菊沢隆徳厩舎への入厩が予定されておりますし、馬名も既に決定していることもプラス材料と言えます。

 

 

馬名:クラッチプレイヤー(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ヴァシリカ、母父:Marquetry

母馬ヴァシリカはアメリカ産のサラブレッドで生涯戦績は36戦18勝。主な勝ち鞍には2018年 ロデオドライブS 【 GⅠ 芝10ハロン 】、2019年 ゲイムリーS 【 GⅠ 芝9ハロン 】があります。GⅠ2勝を含む計8個の重賞での勝利は8~10ハロンの芝レースでした。まだ、入厩予定厩舎が明らかにはなっておりませんが、既に馬名が決定している点はプラス材料です。父馬の競走能力、母馬の競走能力、どちらの競走能力を引き継いでも活躍は間違いないでしょう。

 

 

 

馬名:ショウナンガチ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:エスケイプクローズ、母父:Going Commando

母馬エスケイプクローズはカナダ産のサラブレッドで生涯戦績は35戦20勝。主な勝ち鞍には2019年 米ラカニャーダS 【GⅢ】があります。勝ち鞍としてはGⅢ勝ちまでですが、GⅠでは2019年 アップルブラッサムH 2着の実績を残しています。また、主な実績はダート戦でのもので、芝レースでの実績としては2018年 レッドカーペットH 【GⅢ】3着があります。母馬の影響を強く受けていれば、ショウナンガチはダート適性が高い可能性もあります。ノーザンファームの生産馬である点、既に馬名が決まっている点はプラス材料でしょう。また、母馬には2年連続ドゥラメンテが交配されているところを見ると、初仔のショウナンガチのデキが良かったのかもしれません。

 

馬名:オンディナドバイ2021(牡)

父馬:ドゥラメン、母馬:オンディナドバイ、母父:E Dubai

母馬オンディナドバイはアルゼンチン産のサラブレッドで、生涯戦績は4戦2勝。主な勝ち鞍は2019年サンイシドロ2歳牝馬大賞 【GⅠ】です。アルゼンチン産の繁殖牝馬からは、2016年菊花賞馬のサトノダイヤモンド、2018年阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のダノンファンタジーが輩出されています。アルゼンチン産の繁殖牝馬との配合で大物が輩出されているとはいえ、サトノダイヤモンドやダノンファンタジーの母馬とオンディナドバイは全く異なる個体、血統のサラブレッドです。同じように評価するのは避けた方が良いでしょう。とはいえ、日本で最高レベルの生産・育成牧場であるノーザンファームの生産馬ですので、やはり、その動向は気になるところです。まだ、人気は無いようですので、穴馬として一考するのは良いかもしれません。

 

馬名:ストーンズ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ジェイウォーク、母父:Cross Traffic

母馬ジェイウォークは米国産のサラブレッドで、生涯戦績は11戦5勝。主な勝ち鞍は2018年 フリゼットS 【GⅠ】、同年BCジュヴェナイルフィリーズ 【GⅠ】です。2018年米2歳牝馬チャンピオンにも選出された超一流の競走馬でした。主戦場はダートの6~8.5ハロンのレースだったようです。自身が米2歳牝馬チャンピオンに輝いていることからも、母馬の産駒が早い時期(POG期間内)から高い素質を開花させても何ら不思議ではありません。ただし、母馬の影響を強く受ければダート適性の高い競走馬である可能性もありますし、距離適性も牡馬クラシック戦線のそれよりは、やや短いものかもしれません。

 

馬名:シャンパンエニワン2021(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:シャンパンエニワン、母父:ストリートセンス

母馬シャンパンエニワンはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は11戦3勝。主な勝ち鞍に2019年 米 ガルフストリームパークオークス 【 GⅡ ダート8.5ハロン 】があります。母馬シャンパンエニワンには2年連続でドゥラメンテが配されているので、初仔のデキは良かったのでしょう。そして、2番仔のシャンパンエニワン2022はセレクトセールで3億5200万円の値がついており、期待値が非常に高い産駒です。ちなみに、母父ストリートセンスの産駒は重賞勝利がなく、大物輩出という点で、少し不安が残ります。

 

馬名:マハーパワンサ(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ディーパワンサ、母父:ディープブリランテ

母馬ディーパワンサは安平産のサラブレッドで、生涯戦績は15戦3勝。最高戦績は2016年阪神ジュベナイルフィリーズ4着になります。血統背景を見てみると、3代母にシンハリーズの名前があります。シンハリーズは2011年 ラジオNIKKEI杯 【GⅢ】 勝ち馬のアダムピーク、2016年 マーメイドS 【GⅢ】 勝ち馬 リラヴァティ、2016年 オークス馬 シンハライトの3頭の重賞ウイナーを輩出している名繁殖牝馬です。血統背景としては、仔出しの良い血統背景と言えるのではないでしょうか。その仔出しの良い血統に期待したいところです。

 

馬名:ハニートリップ2021(牡)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:ハニートリップ、母父:マンハッタンカフェ

母馬ハニートリップは門別産のサラブレッドで、生涯戦績は3戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。血統背景を見てみると、母馬の半姉に2015年、2016年ヴィクトリアマイル 【GⅠ】連覇、2015年 スプリンターズステークス 【GⅠ】 勝ち馬のストレイトガールがいます。しかし、ストレイトガール以外に、近親には特筆すべき活躍馬は見当たりません。母馬の競走馬としての実力がストレートに伝わっているならば、マイル以下の距離での活躍が期待できるかもしれませんが、牡馬クラシックという視点からは距離適性の問題が残るでしょう。

 

馬名:アイリスフィール2021(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:アイリスフィール、母父:ハービンジャー

母馬アイリスフィールは浦河産のサラブレッドで、生涯戦績は5戦2勝。重賞には未出走ですので、重賞での実績はありませんが、5戦して2勝しており、素質の片鱗を窺わせる競走馬だったと思われます。血統背景を見てみると、4代母に1992年 小倉2歳ステークス 【GⅢ】勝ち馬のマルカアイリスの名前があります。

 

アイリスフィールのデビュー戦時の馬体重は448kg、2勝目を上げたデイジー賞(1勝クラス)出走時の馬体重は432kgで、母馬は小柄な部類の競走馬でした。小柄な馬体が出世を妨げた一因だったのかもしれません。本馬も母馬の影響で馬体が小柄な馬体を受け継いでいるようであれば、ドラフト指名は慎重になった方が良いかもしれません。逆にデビュー戦時の馬体重が450kg以上になることが見込めるようであれば、積極的にドラフト指名を考えて良いと思います。

 

 

馬名:プライストトゥパーフェクション2021(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:プライストトゥパーフェクション、母父:Temple City

母馬プライストトゥパーフェクションはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦2勝。2勝しかしていませんが、内1勝はGⅢのスイーテストチャントS(芝 8ハロン)です。血統背景を見てみると、プライストトゥーパーフェクションの全姉にMiss Temple Cityがいます。Miss Temple Cityは2016年 米メイトリアークS 【GⅠ】をはじめ、GⅠを3勝している超一流の競走馬でした。本馬は姉妹で重賞ウイナーとなっている良質な血統背景を母系に有しているサラブレッドです。この良質な血統背景が本馬の競走能力として現れるようであれば、競走馬としての活躍は必至でしょう。

 

馬名:モービルテソーロ(牝)

父馬:ドゥラメンテ、母馬:リエノテソーロ、母父:Speightstown

母馬リエノテソーロはアメリカ産のサラブレッドで、生涯戦績は19戦5勝。主な勝ち鞍は2016年 全日本優駿 【中央交流GⅠ】、同年エーデルワイス賞 【中央交流GⅢ】、2018年 スーパーキングLC 【中央交流GⅢ】です。これらはいずれもダート戦での実績ですが、リエノテソーロには2017年 NHKマイルカップ 【GⅠ】 2着の実績もあり、決して芝適性の低い競走馬であった訳ではありません。本馬が母馬の競走能力を強く受け継いでいるのであれば、ダート保険の利く一頭として、POGの手駒として考える選択肢もあるでしょう。母馬の距離実績から考えると桜花賞狙いの一頭となるでしょう。

 

2WS POGドラフトリスト発売日は毎年4月1日!

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