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2WS indexと名付けたPOG期間内2勝以上を上げる可能性の高い2歳馬をPOGドラフト前に探し当てるための指数を開発・検証中。

2023年 POGドラフト戦略 ~ 初仔も狙え! 気になるエピファネイア産駒 ~

2023年エピファネイア産駒初仔一覧

2023年エピファネイア産駒初仔一覧

『初仔は走らない』と競馬界では、まことしやかに囁かれていますが、実際に初仔が活躍した事例がない訳ではありません。初仔は判断材料に乏しいので、POGドラフトでは敬遠されることも多いと思われますが、判断材料が少ない分、競合も発生しにくく、ドラフト下位でも優秀な手駒が獲得できるというメリットもあります。ドラフトメンバーに差をつけたいのならば、初仔も敬遠せずにしっかり検討した方が良いと思います。ということで、当ブログでは『気になるエピファネイア産駒初仔』と題して種牡馬別に独断と偏見で選んだ初仔を考察してみます。当ページではエピファネイア産駒を取り上げます。

 

種牡馬エピファネイアについて

まずは父馬エピファネイアについて簡単に紹介します。

種牡馬エピファネイアは生涯戦績14戦6勝。主な勝ち鞍には2013年菊花賞【GⅠ】、2014年ジャパンカップ【GⅠ】があります。種牡馬としては初年度から3冠牝馬のデアリングタクトを輩出。2年目産駒からは年度代表馬に輝いたエフフォーリアを輩出。3年目産駒からは2歳女王のサークルオブライフを輩出している、次期リーディングサイアーの有力候補です。古馬になってからの成長力に疑問が持たれつつあるエピファネイア産駒ですが、POGには関係ありません。5年目産駒からは、どのような大物が輩出されるのか、独断と偏見で選んだ気になる2023年2歳エピファネイア産駒の初仔について紹介を進めていきます。

 

馬名:インファイター(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:インヘリットデール、母父:ルーラーシップ

母馬インヘリットデールはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は22戦3勝。主な勝ち鞍は2017年 ジングルベル賞【1000万下】で、条件戦を抜け出せるほどの実績は残せませんでしたが、1勝するのも難しい競走馬の世界では十分な戦績と言えます。

 

血統背景を見てみると、インファイターの2代母に重賞4勝の活躍馬フサイチエアデールの名前があります。フサイチエアデールは競走馬としても活躍しましたが、繁殖牝馬としても2005年 JRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたフサイチリシャールをはじめ、2005年デイリー杯クイーンカップ【GⅢ】勝ち馬のライラプス、重賞での2着が4回もあるビーチサンバを輩出し、優秀な繁殖実績を残しています。

 

良質な血統背景を有しているインヘリットデールですので、その優秀な母系の血を上手く引き出すことができれば、産駒の活躍は間違いないでしょう。2年連続エピファネイアと交配されていることから初仔インファイターのデキは良かったものと思われます。現時点で、馬名、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。馬格も問題ないようですので、期待できそうです。

 

馬名:ジュンプラチナ(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:ジュンテオドーラ、母父:ディープインパクト

母馬ジュンテオドーラはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては殆ど活躍できませんでした。

 

血統背景を見てみると、3代母にRhumb Lineの名前があります。Rhumb Line自身は競走馬としては、大きな活躍はしていないようですが、繁殖牝馬としては米GⅠを2勝しているザズーを輩出していますし、2008年 英チェリーヒントンS 【GⅡ】2着に入ったアートプリンセスも輩出しています。本馬ジュンプラチナは、優秀な血統背景を持つ母馬ジュンテオドーラが、父馬にエピファネイアを迎えた初仔になります。血統的には、最近の活躍馬に見られるサンデーサイレンス3×4のクロスが発生しています。

 

現時点で既に馬名が決定している点はPOG的にはプラス材料です。本馬ジュンプラチナは優秀な牝系を有したサラブレッドではありますが、並みいる繁殖牝馬の中では、それほど目立つ血統ではないせいか、POG人気のほどはあまり高くはなさそうなので、ドラフト下位でも指名可能でしょう。

 

馬名:フォルラニーニ(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:リナーテ、母父:ステイゴールド

母馬リナーテはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は21戦6勝。6勝していますが、重賞勝ちは無く、重賞での実績は2019年京王杯スプリングステークス【GⅡ】2着、同年京都牝馬ステークス【GⅢ】2着、同年キーンランドカップ【GⅢ】3着があります。

 

血統背景を見てみると、母馬の半兄は2016年JRA賞最優秀3歳牡馬に選出されたサトノダイヤモンドで、母馬の半妹に2022年ホープフルステークス【GⅠ】勝ち馬ドゥラエレーデの母馬マルケッサがいます。

 

非常に活気あふれる牝系になっているので、本馬にも大きな期待がかかります。既に馬名が決まり、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:ゼーゼマン(牡)

父馬:エピファネイア、母馬:ロッテンマイヤー、母父:クロフネ

母馬ロッテンマイヤーはノーザンファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は14戦3勝。主な勝ち鞍は2016年忘れな草賞【OP】です。重賞勝ちはありませんが、重賞での戦績を見てみると、2016年デイリー杯クイーンカップ【GⅢ】では3着入線、同年優駿牝馬【GⅠ】では13着の戦績でした。

 

血統背景を見てみると、ゼーゼマンの3代母には1995年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたビワハイジがいます。ビワハイジは2008年JRA賞最優秀2歳牝馬、2009年JRA賞最優秀3歳牝馬、2010年、2011年 JRA賞最優秀4歳以上牝馬、2010年JRA賞年度代表馬に選出されたブエナビスタをはじめ、計6頭の重賞ウイナーを輩出しており、競走馬としても、繁殖牝馬としても超一流の実績を残しています。

 

ゼーゼマンの祖母アーデルハイトが血統背景のわりに、競走馬としても、繁殖牝馬としても活躍できていないことが気になりますが、これだけの良質な血統背景を有しているので、その血がいつ開花しても何ら不思議はありません。既に馬名が決まり、入厩予定厩舎が明らかになっている点もPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:シアブリス(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:ブリスフルデイズ、母父:キングカメハメハ

母馬ブリスフルデイズはノーザンファーム産で、生涯戦績は8戦1勝。1勝しかしていませんので、競走馬としては大成できませんでした。

 

血統背景を見てみると、母馬の半兄に2009年アンタレスステークス【GⅢ】勝ち馬のウォータクティクスがいます。その他にも母馬の兄姉には2011年 小倉記念 【GⅢ】 2着のキタサンアミーゴ、2017年 目黒記念【GⅡ】 3着のハッピーモーメントがいます。更に血統を遡れば、ダイナカールの名前もあり、ダイナカールから広がる牝系には1997年JRA賞年度代表馬エアグルーヴがいます。

 

以上のように、シアブリスの血統背景は決して悪くはありません。また、父馬エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせには牝馬クラシック3冠のデアリングタクトがいますので、配合相性も悪くないでしょう。既に馬名が決定し、管理予定厩舎も公表されている点はPOG的にはプラス材料です。

 

馬名:シャーリーゴールド(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:ボニーゴールド、母父:ディープインパクト

母馬ボニーゴールドは社台コーポレーション白老ファーム産のサラブレッドで、生涯戦績は2戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでした。

 

血統背景を見てみると、母馬ボニーゴールドの全姉には2015年ジャパンカップ 【GⅠ】、2014年秋華賞 【GⅠ】の勝ち馬で、2015年JRA最優秀4歳以上牝馬に選出されたショウナンパンドラがいます。また、3代母にはゴールデンサッシュの名前があります。ゴールデンサッシュはステイゴールドの母馬としても知られていますし、ゴールデンサッシュから広がる血統には重賞戦線で活躍した競走馬が数多く存在します。

 

シャーリーゴールドの血統背景はかなり高いレベルのものと言って良いでしょう。仔出しも優秀な牝系ですので、楽しみな存在の一頭と言えるでしょう。

 

馬名:レアリゼアンリ―ヴ(牝)

父馬:エピファネイア、母馬:レーヴドゥラメール、母父:ロードカナロア

母馬レーヴドゥラメールはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は2戦0勝。競走馬としては全く活躍できませんでしたが、レアリゼアンリーブの2代母は2010年JRA賞最優秀2歳牝馬に選出されたレーヴディソールです。レーヴディソールの母馬レーヴドスカーは大変優秀な繁殖牝馬で、レーヴドスカー産駒はレーヴディソールの他に、レーヴダムール、アプレザンレ―ヴ、レ―ヴドリアン、レーヴミストラル、レーヴァテインが重賞で複勝圏内に入線した実績を持っています。

 

レーヴディソールの仔出しが全く揮わない点が気になりますが、レーヴディソールの競走能力が伝わっていれば、活躍は必至でしょう。

 

発売日は毎年4月1日!

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