牡馬、シルバーステート以外は？
ハイノリッジ
競走馬としてのハイノリッジ
繁殖牝馬ハイノリッジは北海道荻伏産で、父馬マンハッタンカフェ、母馬ゴールドグレース、母父エリシオの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は11戦2勝。2勝は中央でのレースではなく、地方競馬で、いずれもダート1200mのレースでした。競走馬としては大きな実績は残せませんでした。
繁殖牝馬ハイノリッジの血統背景
繁殖牝馬ハイノリッジの父馬マンハッタンカフェは、サンデーサイレンス系の種牡馬。競走馬としての生涯戦績は11戦6勝。主な勝ち鞍は2001年 菊花賞、同年 有馬記念、2002年 天皇賞（春）と、長距離GⅠを3勝しています。マンハッタンカフェの競走馬としてのデビューは3歳の1月。初重賞制覇となった菊花賞 【GⅠ】を勝ったのが3歳10月でしたので、競走馬としては遅咲きの部類に入るでしょう。自身が晩成傾向にあったので、種牡馬としても、産駒は晩成傾向に出るかと思われましたが、事前の予想に反して、産駒は2歳戦から活躍。2年目産駒のオリエンタルロックが2007年 札幌2歳ステークス 【GⅢ】を勝利し、3年目産駒のジョーカプチーノが2009年 NHKマイルカップ 【GⅠ】を制するなど、産駒は長距離を得意とした父とは違って、幅広い距離適性も示しました。そして、2009年にはレッドディザイアが秋華賞馬に輝き、2009年リーディングサイアーの座を獲得しました。その後も、ヒルノダムールやグレープブランデーなどの重賞ウイナーを輩出。2017年まで10年連続でリーディングサイアーランキングトップ10入りを果たしました。
一方、ハイノリッジの母馬ゴールドグレースもハイノリッジと同じ生産者によって輩出されたサラブレッドで、生涯戦績は42戦5勝。中央デビューはしておらず、競走馬としては特筆すべき実績を残すことはできませんでした。繁殖牝馬としても、これといった活躍馬を輩出できていません。現時点で13頭の仔を出産していますが、出世頭は2019年産 ミッキーアイル産駒のセイウンプラチナで、現時点で4勝しています（うち3勝は芝1800mのレース）。血統的には父馬が1996年度欧州年度代表馬に輝いたエリシオで、母方には日本古来の牝系の血が流れています。
ハイノリッジ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ハイノリッジ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している5番仔プールファムまでを対象として考察を進めていきます。なお、ハイノリッジ産駒の出世頭は2023年七夕賞【GⅢ】勝ち馬のセイウンハーデスです。
ハイノリッジ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のハイノリッジ産駒5頭の内、2歳時に競走馬デビューできなかったのは2番仔のペイシャノリッジ1頭だけです。考察対象のハイノリッジ産駒5頭の内、4頭が2歳時に競走馬デビューできていますので、ハイノリッジ産駒は2歳時に競走馬デビューできる傾向にあると言えるでしょう。ただし、今回の考察対象外にしましたが、6番仔ゲーベルも2歳時には競走馬デビューできませんでしたので、ハイノリッジ産駒は2歳時に競走馬デビューできる傾向にあるものの、2歳時に競走馬デビューできなかった産駒も散見されますので、デビュー時期には一定の注意を払った方が良いと考えます。ちなみに、考察対象のハイノリッジ産駒5頭の内、デビュー戦を勝利で飾ったのは出世頭のセイウンハーデス1頭だけですので、ハイノリッジ産駒にはデビュー勝ちは期待できなさそうですが、デビュー勝ちするようであれば、活躍が期待できるかもしれません。
ハイノリッジ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のハイノリッジ産駒5頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは5番仔プールファムで、デビュー戦時の馬体重は404kgでした。一方、最重量で競走馬デビューしたのは出世頭のセイウンハーデスで、デビュー戦時の馬体重は462kgでした。出世頭のセイウンハーデスが最重量で競走馬デビューしていますので、ハイノリッジ産駒をPOGで指名するならば460kg程度の馬格があった方が良いようです。ただし、今回の考察の対象外としましたが、6番仔ゲーベルのデビュー戦時の馬体重は508kg。現時点でゲーベルの戦績は3戦0勝で、期待外れの戦績です。ゲーベルの期待外れな戦績の要因が馬格であるかどうかは明らかではありませんが、馬格が大きすぎる場合には、育成の過程や種牡馬の産駒の傾向などに注意を払い、慎重に指名するか否かの判断を下したが良いでしょう。ちなみに、繁殖牝馬ハイノリッジの競走馬デビュー時の馬体重は446kgでした。
ハイノリッジ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績の差について
考察対象のハイノリッジ産駒5頭の内訳は牝馬3頭、牡馬2頭です。出世頭のセイウンハーデスが牡馬産駒ですし、牡馬2頭はともにPOG期間内に1勝しています。牝馬産駒はと言えば、3頭の内2頭がPOG期間内0勝、残りの1頭セイウンノウヒメは勝ち上がるのに11戦を要していますので、ハイノリッジ産駒をPOGで指名するならば牡馬産駒の方が良いでしょう。
父系の違いによる
POG期間内の戦績の差（配合相性）について
繁殖牝馬ハイノリッジにはこれまでクロフネ、トゥザグローリー、シルバーステート、イスラボニータ、ミッキーアイル、ドレフォンが配されてきました。出世頭のセイウンハーデスはシルバーステート産駒ですので、ハイノリッジとシルバーステートの配合相性は悪くはないのでしょう。
繁殖牝馬 ハイノリッジ
レーダーチャート
POGでハイノリッジ産駒を
選ぶ時のポイント
- 牡馬産駒の方が良績を期待できそうです。
- 馬格はデビュー戦時に460kg程度見込める方が良さそうです。
- シルバーステート以外の種牡馬との配合相性が不明です。
2WS POGドラフトリストの
発売日は毎年4月1日！
STORES（牡馬編、牝馬編 各￥550）
コンビニプリント
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