結論:POGドラフトリストへの掲載は見送り
母馬の産駒傾向
本馬セルディアーナは母馬ストゥンデテッサが出産した6頭目の仔。母馬にはこれまでキングカメハメハ、ディープインパクト、マンハッタンカフェ、ゴールドアリュール、ジャスタウェイが交配されてきました。母馬の仔の中での出世頭は2勝を上げたキングカメハメハ産駒のアドマイヤピンクです。しかし、2勝しかしていませんので、母馬ストゥデンテッサは繫殖牝馬として活躍する素質がないのかもしれません。
競走馬としての母馬について
母馬ストゥデンテッサの競走馬としての生涯戦績は9戦3勝(勝率33.3%)。主な勝鞍には2010年 ARG ホルヘデアトゥーチャ大賞(GⅠ)1着があります。サトノダイヤモンドやダノンファンタジー等、近年、アルゼンチン産繁殖牝馬との配合で活躍馬が産まれるケースがありますので、母馬ストゥデンテッサの仔にも期待がかかります。
父馬の産駒の傾向
本馬セルディアーナの父馬ハーツクライの産駒の距離適性は1800m~2400mの芝の中距離のようです。芝稍重、芝重の方が良馬場よりも勝率は良いのでダービーのある梅雨時期に馬場が渋った場合は、有利に働くかもしれません。ハーツクライの母馬アイリッシュダンスは古馬になって頭角を現した競走馬でした。ハーツクライにもその傾向が受け継がれたと考えられ、ディープインパクトを破って初のGⅠタイトルを獲得したのは、4歳で出走した有馬記念でした。更にその特徴は自身の産駒にも受け継がれているようで、POG期間内のみならず、古馬になってから頭角を現す産駒もいます。血統的には母父がトニービンであることから、東京コースを得意とする産駒も多く、ダービーが行われる東京競馬場 芝2400mに高い適性を持つ産駒が出てきても何ら不思議なことではありません。
総合評価
本馬セルディアーナの2WS indexは35となりました。父馬ハーツクライは2014年日本ダービー勝ち馬のワンアンドオンリーをはじめ、スワーヴリチャード、サリオス等クラシック戦線で活躍した競走馬を輩出しており、POG向きの種牡馬の一頭と言えます。一方、母馬ストゥデンテッサはアルゼンチンで活躍した競走馬で、近年、アルゼンチン産の繁殖牝馬の仔が活躍するケースが見られますので、本馬セルディアーナにも期待がかかります。しかし、母馬ストゥデンテッサは繫殖牝馬としての成績が芳しいものではなく、2WS indexの値も低く出ていますので、POGドラフトリストへの掲載は見送ることとしました。
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