牝馬産駒はどうなんだろう?
ラドラーダ
競走馬としてのラドラーダ
繁殖牝馬ラドラーダはノーザンファームの生産馬で、生涯戦績は18戦4勝。4勝していますが、重賞勝ちはありません。重賞レースには2回出走していますが、それぞれ6着、13着の結果でした。重賞では良績を残せませんでしたが、3連勝でオープン入りを果たす等、競走馬としての素質の片鱗は見せていました。
繁殖牝馬ラドラーダの血統背景
ラドラーダの父馬シンボリクリスエスは米国産のサラブレッドで、日本で競走馬デビューをしました。競走馬としての戦績は15戦8勝。主な勝鞍には2002年及び2003年 天皇賞(秋)【GⅠ】、2002年及び2003年 有馬記念 【GⅠ】があります。種牡馬としてのシンボリクリスエスを見てみると、代表産駒にはエピファネイア、アルフレード、ルヴァンスレーヴ、サクセスブロッケン等がいます。種牡馬シンボリクリスエスは、芝GⅠの勝ち馬を輩出してはいますが、産駒達はダートの中距離戦で活躍する傾向にあり、かつ活躍時期のピーク(勝率が最も高まる時期)は4歳ですので、POG向きの種牡馬ではないようです。また、BMSとしては2022年BMSランキング5位に位置しており、BMSシンボリクリスエスの代表産駒には、中山グランドジャンプ6連覇のオジュウチョウサン、現GⅠ3勝のソングラインがいます。
一方、母馬レディブロンドは米国産のサラブレッドですが、日本に輸入され、日本で競走馬生活を過ごしました。生涯戦績は6戦5勝。重賞には手が届きませんでしたが、重賞初チャレンジの2003年 スプリンターズステークス 【GⅠ】で4着に入線するなど、競走馬としての高い素質を見せつけました。
ラドラーダ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
ラドラーダ産駒の傾向及び特徴を把握すべく、既にPOG期間を終了している7番仔ラディアンシアまでを対象として考察を進めます。なお、ラドラーダ産駒の出世頭は2017年 日本ダービー 【GⅠ】及び2018年 天皇賞(秋)【GⅠ】勝ち馬のレイデオロです。
ラドラーダ産駒の
デビュー時期について
考察対象のラドラーダ産駒7頭の内、2歳時にデビューできなかったのは、7番仔のラディアンシア1頭だけです。ラドラーダ産駒は体質が強く、成長も早いため、早期デビューできる傾向にあると言って良いのでしょう。ちなみに、レイデオロ産駒でデビュー戦を勝利で飾ったのは、出世頭のレイデオロとその全弟レイエンダの2頭だけです。
ラドラーダ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のレイデオロ産駒7頭の内、最軽量でデビューしたのは、キングカメハメハ産駒のレイエンダで、デビュー戦時の馬体重は474kgでした。一方、最重量でデビューしたのは、ロードカナロア産駒のソルドラードとキングカメハメハ産駒のアルマドラードの2頭で、デビュー戦時の馬体重は500kgでした。出世頭のレイデオロのデビュー戦時の馬体重が476kgでしたので、470~480kg程度の馬格があれば、十分に競走能力を発揮することができるでしょう。また、最軽量のデビュー戦馬体重でも474kgですので、ラドラーダはしっかりした馬格の大きさのある産駒を輩出できる繁殖牝馬だと考えられます。ちなみに、ラドラーダのデビュー戦馬体重は430kgでした。しっかりした馬格の仔を産む傾向にあるラドラーダですが、自身は小さな馬格のサラブレッドだったようです。
ラドラーダ産駒の
性差による戦績の差について
出世頭のレイデオロが牡馬ですので、ラドラーダ産駒は牡馬の方が良績を期待できる・・・と言いたいところですが、1~6番仔までは全て牡馬。ラドラーダ初の牝馬産駒ラディアンシアは未デビューのまま競走馬登録抹消となっています。牝馬産駒についてのデータがありませんので、牡馬の方が良績を期待できる!とまでは言えません。牝馬産駒の戦績に注目したいところです。ちなみに、考察対象のラドラーダ牡馬産駒6頭の内、3頭は後にセン馬となっていますので、ラドラーダ産駒については、気性面にも注意を払う必要がありそうです。
父系の違いによる
戦績の差(配合相性)について
出世頭のレイデオロ、重賞ウイナーのレイエンダは、ともにキングカメハメハ産駒ですので、ラドラーダとキングカメハメハの配合相性は悪くはないのでしょう。キングカメハメハ亡き後、ラドラーダと配合相性の良い種牡馬はどれなのか、気になるところです。キングカメハメハ系種牡馬との配合を見てみると、4番仔のソルドラードと7番仔アルマドラードがロードカナロア産駒ですので該当します。2頭の戦績を見てみると、ソルドラードのPOG期間内の戦績は2戦0勝、アルマドラードは未デビューで、ともに戦績はさっぱり揮いませんでした。キングカメハメハに変わる相性の良い種牡馬を見つけたいところです。
繁殖牝馬 ラドラーダ
レーダーチャート
POGでラドラーダ産駒を
選ぶ時のポイント
- 馬格は大きく、早期デビューの傾向にあるので、POG向きです。
- 現在までのところ、牡馬産駒にしか実績が無いので、ドラフト指名にあたっては牡馬産駒の方が安心できます。ドラフト下位で余っているようであれば、牝馬産駒を指名してみても良いのではないでしょうか。
- 気性難がある可能性に注意すること。
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