快速ディープインパクト系種牡馬と
好相性!サンクイーンⅡ
競走馬としてのサンクイーンⅡ
繁殖牝馬サンクイーンⅡは米国産で、父馬Storm Cat、母馬Fountain of Peaceの配合で生まれたサラブレッドです。生涯戦績は7戦1勝。1勝しかしていませんので競走馬としては大成できませんでした。
繁殖牝馬サンクイーンⅡの血統背景
繁殖牝馬サンクイーンⅡの父馬Storm CatはNorthern Dancer系の種牡馬。競走馬としての戦績は8戦4勝。主な勝ち鞍は1985年 ヤングアメリカS 【 GⅠ 米ダート8.5F 】です。GⅠタイトルを獲得して一流の競走馬の仲間入りをしていますが、GⅠタイトルを複数持つ種牡馬は数えきれないほど沢山いることを考えると、目立った実績を残した競走馬だったとは言えません。
しかしながら、種牡馬として、あるいはBMSとしては大成功を収めました。Storm Cat産駒は当初、スピードと早熟性を特徴とするタイプが多かったのですが、その血が広がるにつれて、欧州で活躍したジャイアンツコーズウェイをはじめ、中長距離をこなす産駒も台頭してきました。現在は、英・米・愛・仏・伊で計35頭のGⅠウイナーをはじめ、数多くの重賞ウイナーを輩出しています。また、世界各地で計40頭以上のGⅠウイナーの母父としても、その名を残しています。
一方、サンクイーンⅡの母馬Fountain of Peaceは米国産のサラブレッド。競走実績はありませんので、Fountain of Peaceの競走馬としての実力の程はわかりません。しかし、Fountain of Peaceの血統背景を見てみると、サンクイーンⅡの2代母Coup de Genieは1993年 モルニー賞【 GⅠ 芝1200m 】、同年 サラマンドル賞 【 GⅠ 芝1400m 】のGⅠを2勝、3代母のCoup de Folieは1984年 オマール賞 【 GⅢ 芝1600m 】の勝ち馬。そして、5代母には大種牡馬Northern Dancerの母馬Natalmaの名前があります。競走実績はありませんが、血統背景は非常にレベルが高いと考えます。
サンクイーンⅡ産駒の
POG期間内戦績及び傾向
サンクイーンⅡ産駒の特徴及び傾向を把握すべく、既にPOG期間を終了している6番仔ナムラクレアまでを対象として考察を進めていきます。なお、サンクイーンⅡの出世頭は、短距離路線の重賞を4勝している6番仔ナムラクレアです。
サンクイーンⅡ産駒の
競走馬デビューの時期について
考察対象のサンクイーンⅡ産駒6頭の内、2歳時に競走馬デビューした産駒は3頭。残りの3頭は3歳時のデビューになりました。半分の産駒が2歳時にデビューできていません。3歳時デビューはPOG的にはマイナス要素ですので、POGでドラフト指名を考えるならば、デビュー時期の見込みやデビューが遅れる可能性のある情報が入った場合には、指名は慎重になった方が良さそうです。
また、出世頭のナムラクレアのデビュー戦は2歳8月で、兄姉達と比べて明らかに早い時期にデビューできていますので、早期デビューが見込めるようであれば、積極的に指名を考えて良いでしょう。
サンクイーンⅡ産駒の
競走馬デビュー時の馬体重について
考察対象のサンクイーンⅡ産駒6頭の内、最軽量で競走馬デビューしたのは5番仔ナムラフォレスタで、デビュー戦時の馬体重は418kgでした。一方、最重量でデビューしたのは4番仔ナムラショウグンで、デビュー戦時の馬体重は490kgでした。
なお、出世頭のナムラクレアのデビュー戦時の馬体重が464kgでしたので、ドラフト指名を考えるならば、デビュー戦時に460kg程度の馬格を見込める方が望ましいでしょう。
サンクイーンⅡ産駒の
性差によるPOG期間内の戦績差について
考察対象のサンクイーンⅡ産駒6頭の内訳を見てみると、牡馬が3頭、牝馬が3頭です。出世頭のナムラクレアが牝馬ですので、サンクイーンⅡ産駒は牝馬の方が良績を期待できると考えられそうですが、3頭の牝馬産駒の内、ナムラクレア以外の2頭はPOG期間内未勝利です。
また、牡馬産駒に目を向けてみると、3頭の内2頭がPOG期間内に1勝を上げています。加えて、今回のサンクイーンⅡ産駒考察の対象外としましたが、牡馬産駒の7番仔ナムラアトムはPOG期間内に2勝を上げています。現時点では性差によるPOG期間内の戦績差については、意識しすぎる必要はないと考えます。
父系の違いによるPOG期間内の
戦績の差(配合相性)について
出世頭のナムラクレアがミッキーアイル産駒ですので、サンクイーンⅡとミッキーアイルの配合相性は悪くはないのでしょう。また、今回の考察対象外としていますが、リアルインパクト産駒の7番仔ナムラアトムは3歳3月の時点で既に2勝を上げており、配合相性は悪くなさそうです。
種牡馬ミッキーアイルと種牡馬リアルインパクトの共通点は、共にディープインパクトの直仔であること及び競走馬時代に短距離路線で実績を残した種牡馬ということです。短距離路線で実績を残したという点では、3番仔ナムラチヨガミの父馬ヨハネスブルグも短距離GⅠを4勝している名スプリンターですが、ヨハネスブルグ産駒のナムラチヨガミは1勝もできないまま競走馬を引退しています。
これらのことから、サンクイーンⅡはディープインパクト系種牡馬の中でも、短距離路線で実績を残した種牡馬との配合相性が良いと考えられます。ただし、その産駒の距離適性はマイル以下となることが推測されますので、その点はPOGドラフトで指名する場合は考慮した方が良いでしょう。
繁殖牝馬 サンクイーンⅡ
レーダーチャート
POGでサンクイーンⅡ産駒を
選ぶ時のポイント
- デビュー時期の見込みは不可欠情報。外傷や育成遅れの情報には敏感に反応しましょう。
- 早い時期に競走馬デビューを見込めるならば、積極的に狙って良いでしょう。
- ディープインパクト系種牡馬の内、短距離適性の高かった種牡馬との配合が望ましい。
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